レスリー・キー氏がTリーグの会場で撮りまくり!「こんな写真を撮ってみたい」選手を前に膨らむ展望 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:レスリー・キー/提供:Tリーグ

大会報道 レスリー・キー氏がTリーグの会場で撮りまくり!「こんな写真を撮ってみたい」選手を前に膨らむ展望

2019.02.10

文:寺西ジャジューカ

Tリーグは卓球の新たな魅力を追求するべく、浜崎あゆみやレディー・ガガ、松任谷由実、安室奈美恵など多数の芸能人を撮影したことなどで知られる写真家、レスリー・キー氏とのコラボレーションを実施すると2月7日に発表をした。

このコラボは、早くも動き出している。2月9日、T.T彩たま vs.木下マイスター東京が行われた越谷市総合体育館にレスリー・キー氏が来場、選手をパシャパシャと撮りまくっていたのだ。選手にレンズを向けながら「楽しいー!」と声を上げるレスリー氏の表情は明るく、少し興奮しているようでもある。

そんな上機嫌な彼に、Tリーグとのコラボや卓球に対する印象などを伺ってみた。

「卓球の業界が私の写真で盛り上がればいい」(レスリー氏)

――卓球選手を撮るのは初めてですか?

「野球、サッカー、水泳、フィギュアスケート、K-1、ボクサー、アスリートは色々撮ってきましたが、卓球は初めてです。でも、卓球には親近感があります。小さいスペースでインドアでできるスポーツだし、小さい時に学校でやるのが簡単だった。自分の卓球に対するイメージは“小さい頃にやった遊び”だけど、世界で評価されるスポーツになりつつある。だから、卓球の業界が私の写真で盛り上がればいいなと思います」

――レスリーさんも、子どもの頃に卓球をやっていたんですね。

「若いときはやってました。小学校中学校では、みんなやるんじゃないですかね。お金もそんなにかからないスポーツだし。あと、卓球は幅広い年齢の人ができるスポーツじゃないですか。80歳のおじいさんおばあさんもできるでしょ?」

――小さい子どもも。

「そう! 選手寿命が長いよね。バスケットボールは相手とぶつかるからできないし、サッカーも野球も危ない。でも、卓球はぶつからない。っていうことは、ボールゲームの中で一番みんなが共感できるスポーツ」

―卓球選手の筋肉や肉体を見てどう思いましたか?

「まず、みんな肌が白いですね。ずっとインドアだからね。あと、足の筋肉がすごい。練習を見てても足の動きが面白いね」

――練習中の選手を撮ってみてどうでしたか?

「声を出すでしょ? 1人1人の声の出し方がすごい可愛い(笑)」

――写真を撮られることを恥ずかしがる選手はいなかったですか?

「そう、みんなシャイ。あまりエッジの効いた撮影が卓球は少なかったじゃないですか。でも、スポーツ選手は学びが早いと思う。1~2回体験したら体が覚えてくるから」

――撮った後、選手に写真を見せたらどんな反応でしたか?

「撮られながらポーズに違和感を感じたとしてもパソコンで写真を見せたら『え、なんかいい感じ』って気にしなくなっちゃう。撮影は、そうするのが一番うまくいく」

――これからどういう写真を撮りたいですか?

「もちろん、躍動感でしょ。あとは、存在感。自分がいつも撮る写真に寄せたエッジの効いたものを。シンプルだけど彼らの強いところと輝いてるところをポイントとして切り取りたいと思ってます。ユニフォームだけじゃなくおしゃれな洋服の姿を撮るのもいいね。シャツやスーツでもいいし、ストリート系が似合う人もいるし、キャラクターに合わせて色々な形で。卓球がおしゃれに見える写真を撮ってみたい。“ファッション・スポーツ”にできたらいいなと思っています」

――他に卓球選手でやってみたいことはありますか?

「ミュージックビデオを作りたい! 卓球のテーマソングに合わせた、カッコ良くておしゃれな映像を撮れたらいいなと思っていて。みんなが見ていないロッカールームでの顔、練習してる顔、汗を拭いている顔。そこに、試合を観て感動しているお客さんの表情を混ぜたり。物語が少しあるといいね。会場に入って終わる瞬間までの、彼らの旅みたいな。そういうのも作ってみたいです」