文:ラリーズ編集部
<卓球・ノジマTリーグ2020-2021シーズン 2月20日(金)アリーナ立川立飛>
20日、Tリーグ女子首位の木下アビエル神奈川(以下、KA神奈川)が4位のトップおとめピンポンズ名古屋(以下、トップ名古屋)をマッチカウント3-2で制し、今季17勝目(3敗)を挙げた。
KA神奈川は前日に温存していたエースの石川佳純が第2マッチと延長ビクトリーマッチのシングルス2試合に出場。石川は1ゲームも落とさずに2勝し、チームの5連勝を決めた。石川は11月の国際大会での不在もあったが、今季12勝目。勝率は92.4%とリーグ首位をマークしている。
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木原美悠がリーグトップの17勝目
写真:木原美悠(木下アビエル神奈川)/提供:©T.LEAGUE
第3マッチでは木原美悠(KA神奈川)がシンガポール代表のリン・イエとの3-2の接戦を制した。木原はリーグ単独トップとなる今季シングルス17勝目(6敗)。今季はサービスエースを量産し、ここまで147回でリーグ1位となっている。
この試合でトップ名古屋は今季の全21試合を終え、4勝17敗の勝ち点18で最下位(4位)が確定した。トップ名古屋は今季開幕11連敗もあり苦しいシーズンとなったが、海外勢の活躍や、シーズン途中から安藤みなみの加入などもあった。藤川監督は「今年は良い意味で膿が出た。来季に向けて修正していける」と次のシーズンを見据えた。
既にレギュラーシーズン首位を決めているKA神奈川は、21日の最終戦(日本ペイントマレッツ戦)の後、27日のプレーオフ(ファイナル)にて日本生命レッドエルフと対戦する。
各選手・監督の試合後コメントは以下の通り。
石川佳純(木下アビエル神奈川)コメント
写真:勝利した木下アビエル神奈川/提供:©T.LEAGUE
試合を振り返って
2試合出させてもらって、特にビクトリーマッチは良いプレーができた。(今季)初めてのビクトリーマッチで緊張したんですけど、良いプレーができて自信になりました。
ビクトリーマッチについて
1ゲームなので、出足で2点取れたのが大きかった。2-2になったんですけど、攻めが良かったので、気持ち的にはリードされたときも焦らずにできた。ファイナル前に私自身1回ビクトリーをやってみたかったので、今日は出られて良かったです。(VMの起用自体は)監督から言われるので、自分では決められません。
最近の調子について
練習ができていて、(2週間前の)墨田区の試合よりも良いプレーができたと思います。明日もう1試合あるので、もう1試合頑張りたい。ファイナルに向けてしっかり調整したい。
木下アビエルの選手の勝利後の集合写真のポーズについて
みんながいろんな写真の撮り方を知っているので、それに合わせて一緒にやってます(笑)。今日はエグザイル風らしいです(笑)
良い雰囲気だからこそできていることだと思う。良いこと。練習ができているので、チームの雰囲気も良いですし、ファイナルで、という気持ちが全員あると思います。
劉燕軍監督(木下アビエル神奈川)コメント
写真:木下アビエル神奈川・劉燕軍監督/撮影:ラリーズ編集部
試合を振り返って
すごく苦しい戦いでした。最後まで苦しい展開だったが勝つことができて良かった。
ダブルスの敗戦後の巻き返しについて
今日のダブルスは相手がすごく良かった。対策をすごくされていたので負けた。2試合目、石川選手が出て勝ってくれた。そこからビクトリーまでしっかり準備していて、勝てて良かったです。
今季残り試合の戦い方
明日の試合も選手全員の調子を上げられるように頑張って、来週のプレーオフに向けて調整していきたい。
藤川英雄監督(トップおとめピンポンズ名古屋)
写真:トップおとめピンポンズ名古屋・藤川監督/撮影:ラリーズ編集部
試合を振り返って
やはり本日は1番のダブルス勝負ということで、安藤・鈴木組が1勝できたことが大きかった。シングルスは出澤、リンイエ、ハンインと並べたが、リンイエがずっと木原に当たって負けている状態だったので、ここというときに頑張って勝ってくれないかと思って今日の対戦を見てました。ハンインはやってくれるだろうと、ラストの安藤選手に回せたというところ。
ダブルスの勝因について
鈴木・安藤、鈴木・山本ペアが長﨑・浜本と対戦しているので、コース取りはデータ化して対応できた。先手を取るか取らないかで勝敗が変わってくる。今回は良いコースで先手をとれた。
安藤をビクトリーマッチに起用した理由
ダブルス勝負の試合の中、前回、鈴木・山本でパワー負けをしていたので、ここは鈴木・安藤で行くしかなかった。
シングルスを考えたときにラストに出てくる選手は石川選手か木原選手であろう。ラストまでもつれて、(安藤をVMで)戦わせても面白いかと起用した。
今季の総括
シーズン最初に11連敗から入り、コロナ禍で思ったような練習ができなかったり、スケジュールがタイトであったり、選手が故障したり、不具合が生じたというのが事実。後半戦、年をまたいでサマラ選手の活躍で勝ち星ができて、安藤選手の加入で活気が戻ってきて、終盤においてチームの形が作れたのかなと。チームを作っていく段階としては、今年は良い意味で膿が出たのではないか。来季に向けて修正、補正していけるのではないかと思っています。
木下アビエル神奈川 3-2 トップおとめピンポンズ名古屋
写真:鈴木李茄(左)/安藤みなみペア(トップおとめピンポンズ名古屋)/提供:©T.LEAGUE
浜本由惟/長﨑美柚 0-2 ◯鈴木李茄/安藤みなみ
8-11/10-11
◯石川佳純 3-0 出澤杏佳
11-8/11-5/11-5
◯木原美悠 3-2 リン・イエ
11-6/11-2/5-11/9-11/11-8
長﨑美柚 0-3 ◯ハン・イン
7-11/7-11/7-11
◯石川佳純 1-0 安藤みなみ
11-5
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