開催国スウェーデン、卓球伝統国に息づく”レジェンド”たちの系譜【世界卓球2018】


写真:ロイター/アフロ
文:川嶋弘文(ラリーズ編集部)

<世界卓球選手権(団体)2018年4月29日〜5月6日・ハルムスタッド>

世界卓球2018団体が開幕。日本の打倒中国なるか

明日29日から開催される世界卓球選手権(団体、開催地スウェーデン・ハルムスタッド)に注目が集まっている。

男子は中国が9連覇をかけて穴の無い布陣を固めているが、日本もリオ五輪団体銀メダルメンバーの水谷隼(木下グループ)、丹羽孝希(スヴェンソン)に加え、4月のアジアカップで中国の樊振東(世界ランク1位)を破った14歳の張本智和らタレントが揃っており、打倒中国の期待が高まる。

この世界卓球の男子団体で最後に中国に土をつけた国、それが今大会の開催国スウェーデンだ。

中国の卓球に影響を与えたスウェーデン

北欧に位置するスウェーデンは2月の平昌五輪でも7つの金メダルを獲得(日本の金メダルは4つ)するなどウィンタースポーツが強いが、卓球も世界選手権男子団体で4度の優勝経験がある強国だ。

また、卓球にはペンホルダーとシェークハンドの2つのグリップがあり、伝統的に中国はペンホルダーの選手が多かったが、1990年頃にスウェーデンのワルドナーとパーソンがシェークハンドで世界チャンピオンになって以降、中国選手も徐々にシェークハンドにシフトしていった経緯がある。

現在のスウェーデンは世界最強の中国に加え、勢いのある日本や、ボルやオフチャロフなどベテラン勢の活躍が目立つドイツの影に隠れているが、世界ランク20位以内に男子選手が2名ランクインするなど、古豪として強さを維持している。

最後に中国を破ったスウェーデンには2人のレジェンドがいた

スウェーデンが中国を破ったのは2000年。マレーシアのクアラルンプールで開催された世界選手権の男子団体決勝のことだった。当時30代半ばのベテランとなっていたワルドナーとパーソンが大車輪の活躍をし、7年ぶりに中国に土をつけた。この試合は「最後に中国を倒した伝説の一戦」として卓球ファンの間では語り継がれている。

中国選手もリスペクトする「百年に一人の天才」ワルドナー

レジェンド ワルドナー氏 張本智和選手を激励(2015年11月)
写真:ZUMA Press/アフロ


ヤン・オベ・ワルドナーは五輪男子シングルスでは1992年バルセロナで金、2000年シドニーで銀、世界卓球選手権でも1989年と1997年の2大会でのシングルス金メダルに輝き、「卓球史上最高のプレーヤー」「百年に一人の天才」「キング・オブ・テーブルテニス」などと称される。サーブの上手さと前・後陣どこからでも自分のプレーができるオールラウンドなプレーで長きに渡って世界のトップで活躍した。

世界卓球開催地ハルムスタッド出身の世界王者パーソン

世界卓球開催地ハルムスタッド出身の元世界チャンピオン、パーソン氏
写真:ロイター/アフロ


ハルムスタッド出身のヨルゲン・パーソンは1991年世界選手権千葉大会で男子シングルス優勝。長い手足を活かし、「コブラ」と称された一撃バックハンドを武器に40代までスウェーデン代表選手として活躍した。

明日開幕の世界卓球ハルムスタッド大会でスウェーデン以来の中国撃破なる国は現れるか。注目が集まる。

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