卓球世界ランキング(2018年1月最新発表) | 新ランキング制度開始で大幅変動あり オフチャロフと陳夢が初の1位に | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

アクセスランキング 卓球世界ランキング(2018年1月最新発表) | 新ランキング制度開始で大幅変動あり オフチャロフと陳夢が初の1位に

2018.01.02

文:座間辰弘(ラリーズ編集部)

文:座間辰弘(ラリーズ編集部)
写真:長田洋平/アフロスポーツ

新ルール適用により大幅変動が起きた1月の卓球世界ランキング

2018年1月の世界ランキングがITTF(国際卓球連盟)より新たに公開された。今月より新ランキングルールが適用され、過去の実績より直近1年の国際大会の成績が重視されるようになり、その影響が色濃く反映されたランキングとなった。

日本有利か? テニスに近づく卓球世界ランキング制度改定の中身とは

男子は2017年のITTFプロツアーの4大会で優勝したドイツのオフチャロフが初の世界ランキング1位となった。また女子はプロツアーグランドファイナルでの優勝など年間を通じて結果を残した陳夢が、同じ中国の朱雨玲を抑えてこちらも初の1位に登り詰めた。

一方で男子は日本の水谷隼が7位から13位に、馬龍(中国)が1位から7位に、張継科(中国)が13位から54位に、女子は丁寧(中国)が3位から21位へ、劉詩文(中国)が4位から24位へ、孫穎莎(中国)が7位から52位へと実力者で昨年のプロツアーへの試合参加が少なかった選手たちが大幅にランキングを落とした。

一方で、コンスタントにITTFの試合に出場している選手は上位にきており、特に日本勢はランキング上位を維持している。新ランキング制度で上位に食い込むにはプロツアーにコンスタントに出場することと、結果を残すことの両方が求められる。

2018年1月期の卓球世界ランキング

男子世界ランキングトップ10

1 (3)ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)
2 (2)樊振東(中国)
3 (5)ティモ・ボル(ドイツ)
4 (6)林高遠(中国)
5 (4)許昕(中国)
6 (8)丹羽孝希(日本)
7 (1)馬龍(中国)
7 (14)黄鎮廷(香港)
9 (11)サイモン・ゴジ(フランス)
10 (15)松平健太(日本)

女子世界ランキングトップ10

1 (2)陳夢(中国)
2 (1)朱雨玲(中国)
3 (11)馮天薇(シンガポール)
4 (5)石川佳純(日本)
5 (9)伊藤美誠(日本)
6 (6)平野美宇(日本)
7 (12)鄭怡静(台湾)
8 (8)王曼昱(中国)
9 (19)杜凱栞(香港)
10(10)陳幸同(中国)

日本選手の卓球世界ランキング

日本選手の世界ランキングは以下の通り。

日本男子の卓球世界ランキング(50位まで)

6(8)丹羽孝希
10(15)松平健太
11(17)張本智和
13(7)水谷隼
19(25)大島祐哉
23(27)吉村真晴
24(22)吉田雅己
28(34)上田仁
44(45)森薗政崇

日本人トップが11月以来再び丹羽孝希となり、水谷隼は4番手ということになった。期待の張本智和は11位まで順位を上げている。前回42位だった村松雄斗は72位までランクダウン。前回59位の吉田海偉も272位まで下がるなど、新ランキング制度の影響を大きく受けている。

日本女子の卓球世界ランキング(50位まで)

4 (5)石川佳純
5 (9)伊藤美誠
6 (6)平野美宇
11(14)早田ひな
13(18)加藤美優
17(32)森さくら
19(14)佐藤瞳
28(21)橋本帆乃香
31(28)芝田沙季
34(38)浜本由惟
35(51)塩見真希
43(64)前田美優

女子は男子ほどの順位の入れ替えはないが、昨年のプロツアーに積極参加した前回51位の塩見真希が35位に、前回64位の前田美優が43位に大幅ランクアップしている。

また、世界ランキング20位以内に7人の日本人選手がランクインし、日本女子はかつてないレベルの高さを見せている。

ITTF世界ランキングが東京五輪の代表選考にも影響することから、今後のランキング変動から目が離せない。