アクセスランキング 卓球世界ランキング(2018年2月最新発表) | 石川佳純と丹羽孝希が日本選手トップをキープ
2018.02.06
文:座間辰弘(ラリーズ編集部)
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大きな番狂わせは無かった2月の卓球世界ランキング
2018年2月の世界ランキングがITTF(国際卓球連盟)より新たに公開された。男子トップ10は顔ぶれ、順位ともに変化が無かったが、女子トップ10では、中国の若手選手の1人、王曼昱(中国)がハンガリーオープンで優勝したことにより、8位から5位にランクアップ。石川佳純は4位をキープしたが、伊藤美誠(5位→6位)、平野美宇(6位→7位)はともにランクを下げた。
男子は先月に続きオフチャロフ(ドイツ)が世界ランキング1位を維持。樊振東(中国)はハンガリーオープンで優勝しポイントを増やしたが、オフチャロフには及ばず、2位を維持するにとどまった。また、女子も陳夢(中国)が先月に続き1位を維持。陳夢は準々決勝で王曼昱に敗れたが、ポイントの増減は無かった。
今回、ポイントに影響したのはハンガリーオープンだけであった為、大きな変動は無かったが、今後、世界選手権やITTFプロツアー、ワールドカップなどの大きな試合があった場合、大会の前後の月でランキングが大きく変動する可能性がある。
ハンガリーオープンに出場した選手の主なランキング変動
今月開催された主な試合はITTFハンガリーオープンのみ。全日本選手権と日程が重なり、日本人で出場した選手は浜本由惟のみであった。代わりに、中国選手がハンガリーオープンに多数出場し、シングルス、ダブルスともに優勝した。特にシングルスでは男女ともに3人がベスト4に勝ち残り、表彰台を独占した。
ハンガリーオープンに出場した選手の主なランキング変動は以下の通り。
ハンガリーOP出場選手の卓球世界ランキング変動(男子)
優勝:樊振東(中国:2位→2位)
準優勝:王楚欽(中国:391位→180位)
ベスト4:劉丁碩(中国:311位→169位)
カルデラノ(ブラジル:17位→16位)
ベスト8:クリスティアン・カールソン(スウェーデン:22位→19位)
グロース(デンマーク:36位→29位)
フランチスカ(ドイツ:43位→38位)
陳建安(台湾:29位→25位)
ハンガリーOP出場選手の卓球世界ランキング変動(女子)
優勝:王曼昱(中国:8位→5位)
準優勝:孫穎莎(中国:52位→39位)
ベスト4:陳幸同(中国:10位→12位)
陳思羽(台湾:16位→11位)
ベスト8:陳夢(中国:1位→1位)
リー・ジエ(オランダ:14位→10位)
ポルカノヴァ(オーストリア:22位→20位)
李皓晴(香港:12位→13位)
2018年2月期の卓球世界ランキング
男子卓球世界ランキングトップ10
1 (1)ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)
2 (2)樊振東(中国)
3 (3)ティモ・ボル(ドイツ)
4 (4)林高遠(中国)
5 (5)許昕(中国)
6 (6)丹羽孝希(日本)
7 (7)馬龍(中国)
7 (7)黄鎮廷(香港)
9 (9)サイモン・ゴジ(フランス)
10 (10)松平健太(日本)
男子のトップ10は変動無し。
女子世界ランキングトップ10
1 (1)陳夢(中国)
2 (2)朱雨玲(中国)
3 (3)馮天薇(シンガポール)
4 (4)石川佳純(日本)
5 (8)王曼昱(中国)
6 (5)伊藤美誠(日本)
7 (6)平野美宇(日本)
8 (7)鄭怡静(台湾)
9 (9)杜凱栞(香港)
10(14)リー・ジエ(オランダ)
ハンガリーオープンでベスト8に入ったリー・ジエが10位にランクイン。昨年のハンガリーオープン優勝者の陳幸同は、今回準決勝で敗退したことで、ランクを10位から12位に落とした。
日本選手の卓球世界ランキング
日本選手の世界ランキングは以下の通り。
日本男子の卓球世界ランキング(50位まで)
6(6)丹羽孝希
10(10)松平健太
11(11)張本智和
14(13)水谷隼
18(19)大島祐哉
21(23)吉村真晴
23(24)吉田雅己
27(28)上田仁
48(44)森薗政崇
国際大会への出場が無かった日本男子は大きな変動は無し。
日本女子の卓球世界ランキング(50位まで)
4 (4)石川佳純
6 (5)伊藤美誠
7 (6)平野美宇
14(11)早田ひな
15(13)加藤美優
17(17)森さくら
19(19)佐藤瞳
29(28)橋本帆乃香
31(31)芝田沙季
36(34)浜本由惟
37(35)塩見真希
43(43)前田美優
ハンガリーオープンに単身出場した浜本だったが、初戦敗退となり、ランキングポイントを上げることは出来なかった。
2月のチームワールドカップを皮切りに今年もITTFプロツアー、世界卓球選手権など、世界ランキング対象大会が目白押しだ。東京五輪への選考に大きく影響するため、その動向から目が離せない。
写真:長田洋平/アフロスポーツ