張本智和、篠塚大登の五輪日本代表を下したシドレンコってどんな選手? 実は日本のリーグでプレーしていた?<卓球・USスマッシュ2026> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:ウラジミール・シドレンコ(AIN)/提供:WTT

大会報道 張本智和、篠塚大登の五輪日本代表を下したシドレンコってどんな選手? 実は日本のリーグでプレーしていた?<卓球・USスマッシュ2026>

2026.07.06

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インタビューから報道記事、選手・用具紹介記事まで幅広く担当。2019年の全日本で見た出澤杏佳選手のプレーに衝撃を受けて以降、粒高バックハンドドライブの習得に心血を注いでいる。
戦型:右シェーク裏粒

<卓球・USスマッシュ2026 日程:6月26日~7月5日 場所:ロサンゼルス(アメリカ)>

5日、USスマッシュ2026は大会最終日を迎え、男子シングルス準決勝が終了。松島輝空(個人)とウラジミール・シドレンコ(AIN)がそれぞれ勝利し、決勝進出を決めた。

シドレンコは今大会、ベネディクト・デューダ(ドイツ)、張本智和(トヨタ自動車)、篠塚大登(東都観光バス)ら、錚々たる面々を連破して準決勝に進出。そして、準決勝でも世界ランキング3位のトルルス・モーレゴードに、フルゲームの末に逆転勝利を収めた。

しかし、シドレンコは世界ランキング37位の選手。正直なところ、今回の快進撃は誰も予想できなかっただろう。そして、シドレンコ本人についても、そこまで知られていないというのが現実だ。

今大会で“勢い”に載っているシドレンコとは、いったいどんな選手なのか。

ロシア生まれの苦労人

現在24歳のシドレンコは、ロシアのシベリア連邦管区トムスク州出身。幼少期から卓球を始め、ユース年代から国際大会に出場してきた。

戦型は、左利きのシェークハンド攻撃型。特にフォアハンドの威力が持ち味で、3球目攻撃から積極的に主導権を握るスタイルが特徴だ。今大会でも、張本や篠塚がシドレンコのフォアに幾度となく苦しめられた。


写真:ウラジミール・シドレンコ(AIN)/提供:WTT

そんなシドレンコは、これまでに数多くの国際大会に出場してきた。2018年には、ロシア代表としてユース五輪に出場。さらに、2021年には世界ユース選手権でU19男子ダブルスで金メダル、U19男子団体で銀メダルを獲得した。

しかし、2022年にロシアのウクライナ侵攻により、国際スポーツ界全体がロシアとベラルーシの選手・チームに参加制限を発令。これにより、シドレンコも国際大会に参加ができなくなってしまった。

卓球選手にとって、20代の1年が奪われることは想像を絶するような苦しみだ。しかし、シドレンコは決して腐らず、ドイツ・ブンデスリーガやフランス・プロAリーグに活躍の場を求め、世界のトップ選手たちと腕を磨いていった。


写真:ウラジミール・シドレンコ(AIN)/提供:WTT

そして、AIN(国を代表しない個人の中立選手)として国際大会出場が認められるようになると、2025年のFISU ワールドユニバーシティゲームズ(旧ユニバーシアード)で金メダルを獲得。さらに、同年のWTTフィーダーイスタンブールでWTT(ワールドツアー)初優勝を飾った。

また、実はシドレンコは日本のプロリーグ「Tリーグ」への参戦経験もある。2025-2026シーズンに、静岡ジェードが同チーム初の外国人選手として契約。リーグ戦2試合に出場した。

今回、シドレンコは一気にブレイクを果たした。しかしその裏では、国際大会の出場制限という大きな苦しみを乗り越えていたのだ。

そんな“苦労人”が、決勝で松島とどんな試合を見せてくれるのか。期待せずにはいられない。


写真:ウラジミール・シドレンコ(AIN)/提供:WTT

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