写真:Tリーグ初制覇を果たした琉球アスティーダ。ベストファン賞も受賞/撮影:ラリーズ編集部
卓球プレーヤー向け フォロワー数は世間からの注目度の裏返し?卓球Tリーグ各チームのSNS活動を調査
2021.03.16
文:石丸眼鏡
Tリーグの各チームは、Twitter・InstagramなどのSNSを積極的に活用している。試合やイベントの告知は勿論、裏側の選手たちの素顔や、練習や試合の写真・動画の投稿などが人気を博している。
Tリーグは現在シーズンオフだが、オフの期間にも投稿を続けることで試合がなくてもファンを楽しませることができる。来年度もまたチームに興味を持ってもらい、応援してもらえるように活動を継続していくことは重要だ。
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各チームのSNSフォロワー数ランキング
写真:Tリーグ/撮影:ラリーズ編集部
2021年現在、Tリーグの全8チームが公式のTwitterとInstagramのアカウントを所有している。YouTubeチャンネルを開設しているチームも複数あり、それぞれが個性溢れる投稿を展開している。
SNSのフォロワー数は世間からの注目度を数値化した指標の1つと考えることが可能で、世間への発信力・影響力を示しているとも言える重要項目だ。計測時点(2021年3月5日)でのTリーグ公式アカウントと各チームのTwitter、Instagramのフォロワー数は下記のようになっている。
Tリーグ公式アカウント(@TLEAGUE_PR):18324
琉球アスティーダ(@ryukyuasteeda):12211
T.T彩たま(@ttsaitama_jp):10786
岡山リベッツ(@okayamarivets):8351
日本生命レッドエルフ(@nissay_redelf):7270
木下マイスター東京(@Meister_Tokyo):6586
木下アビエル神奈川(@Abyell_Kanagawa):5262
日本ペイントマレッツ(@NPHD_Mallets):4552
トップおとめピンポンズ名古屋(@TOP_NAGOYA):3167
Tリーグ公式アカウント(t.league_official):14494
琉球アスティーダ(ryukyuasteeda):10761
T.T彩たま(t.tsaitama):6395
木下マイスター東京(kinoshita_meister):5260
岡山リベッツ(okayamarivets):4988
日本生命レッドエルフ(nissay_redelf):4701
木下アビエル神奈川(kinoshita_abyell):3439
トップおとめピンポンズ名古屋(top_nagoya):2596
日本ペイントマレッツ(nphd_mallets):1807
チーム別にみるとTwitter、Instagramともにフォロワー数1位となったのは琉球アスティーダ。2020-2021シーズンで初のリーグ制覇を成し遂げた琉球が、SNS界でもチャンピオンの座に輝いた。
写真:初制覇し優勝シャーレを掲げた琉球アスティーダメンバー/撮影:ラリーズ編集部
2020-2021シーズンにおいてSNS(Twitter、Instagram)のフォロワー数が最も増加したチームを表彰する「ベストファン賞」も受賞した琉球。チームの好調がSNSのフォロワー数増加を後押ししたのかもしれない。
SNSは投稿数が重要?フォロワー数と投稿数の関連性を探る
SNSのフォロワー数に価値があると考えると、フォロワー数を増やす方法が重要になってくる。知名度があっても、投稿されないアカウントのフォロワー数は増えていかないものだ。
そこで、各チームがどれだけSNSを積極的に活用しているかを判断する指標として投稿数を調べてみた。
先ほどのTwitter、Instagramのフォロワー数ランキングに投稿数を加えたデータは以下のようになっている。
図:各アカウントのTwitterフォロワー数と投稿数(数値は3月5日時点のもの)/作成:ラリーズ編集部
図:各アカウントのInstagramフォロワー数と投稿数/作成:ラリーズ編集部
人気選手が多く所属していたり、チームが強いことがフォロワー数増加の一因であることは間違いない。しかし、上記のデータをみるとそれだけでは SNSは上手くいかないということが数字に現れている。フォロワー数が最も多いTリーグ公式アカウントは投稿数も最多。チーム別でフォロワー数1位の琉球は投稿数でも2位に入っていた。
写真:ホーム最終戦でのT.T彩たまメンバー/提供:©T.LEAGUE
注目すべきはフォロワー数2位にランクインしたT.T彩たま。Twitter、Instagramともに投稿数は1位で「Tリーグで最もSNSを活用しているチーム」となった。
彩たまは、Tリーグ創設からの3シーズンで3位、3位、4位と苦戦気味。男子で唯一プレーオフファイナルに進出したことがないチームだ。リーグ戦では苦戦を強いられているが、一方で熱いファンが多いことでも知られている。SNSでの地道な活動が奏功し、コアなファンの獲得に繋がっているのかもしれない。
写真:個人でYouTubeチャンネルも所有する吉村真晴(琉球アスティーダ)/撮影:ラリーズ編集部
琉球と彩たまはYouTubeチャンネルでの動画投稿も頻繁に行っており、上記のTwitter、Instagramと合わせると、SNSの活用という点ではTリーグの2強と言える状況だ。(木下マイスター東京、岡山リベッツ、木下アビエル神奈川もYouTubeチャンネルを所有)
SNSを活用してファン参加型のイベントを
プロバスケットボールのBリーグでは、オールスターゲームの出場選手にSNS投票枠を設け、SNS上でのファン投票で出場選手が決まる施策を実施している。オールスターゲームのMVP投票もSNSファン投票にて決定するなど、参加型のイベントを企画してきた。
Tリーグも2020-2021シーズンからベストファン賞が新設されるなど、リーグ全体としてSNSの活性化を目指す方針とみられる。これから各チームがSNS上でどんなコンテンツを提供してくれるか注目だ。
シーズンオフもTリーグを楽しむ手軽な方法として、まずは各チームのSNSをフォローしてみるのをオススメする。
吉村真晴インタビュー
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