「卓球男子って、めちゃくちゃ面白いんすよ」<吉村真晴・第4話> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:吉村真晴(愛知ダイハツ)/撮影:伊藤圭

卓球×インタビュー 「卓球男子って、めちゃくちゃ面白いんすよ」<吉村真晴・第4話>

2020.04.15

この記事を書いた人
1979年生まれ。2020年からRallys/2024年7月から執行役員メディア事業本部長
2023年-金沢ポート取締役兼任/軽い小咄から深堀りインタビューまで、劇場体験のようなコンテンツを。
戦型:右シェーク裏裏

卓球に詳しくない人にとっても、吉村真晴の知名度は高い。現役の男子選手で言えば、水谷隼、張本智和の次に上がってくる名前かもしれない。

いま、彼のテレビでの活躍は、卓球の認知度拡大に一つの役割を担っている。一方で、今は少なくなったが、従来の卓球選手の枠を超えた活動に当初、戸惑う人もいた。

彼は今、何を思うのだろうか。

>>>「ベストを厳選する」 吉村真晴、大一番の強さの秘密とは<第3話>

男子選手もめちゃくちゃ面白い


写真:吉村真晴(愛知ダイハツ)/撮影:伊藤圭

「ただ自分が目立ちたがり屋なんですよ」笑って煙に巻いた後、こう語る。

「リオオリンピックの前までは、卓球は女子だけ注目されていて、男子の選手がメディアやバラエティーに出たりって、ほとんどなかったじゃないですか」

でも、と力を入れる。

「男子も世界のトップレベルで戦ってるし、面白い選手もたくさんいる。ホントに…合宿しててくだらない話をしてるだけでもめちゃくちゃ面白い、みんな爆笑してるぐらい、いいやつらが多いんすよ」

部室で、部員の面白エピソードを語るように話す。

チャンスがある人がやっていかないと、その先が生まれない


写真:吉村真晴(愛知ダイハツ)/撮影:伊藤圭

「『テレビに出るのは緊張するから』っていうやつもいるなかで、自分はテレビに出るの好きだし。リオでイメージが変わって、卓球の男子も取り上げられるようになって。今、運よく自分がいろんなメディアに呼んでもらえてるので『じゃあ、俺がやるしかないよな』っていう気持ちはあります」

何の力みもなく、現在の自分の役割を捉える。

「やっぱり今こそ、卓球の男子のイメージを変えていく必要がある。それは、いまチャンスがある人がやってかないと、その先って生まれない。『自分がもっと卓球界盛り上げていきたいな』っていう気持ちがある」

一拍置いて、笑顔でこう付け足すことも忘れない。

「ま、でも、自分が目立ちたがり屋っていうのもありますけど」

顔に出やすいねって言われます


写真:吉村真晴(愛知ダイハツ)/撮影:伊藤圭

いろいろ言われても、少しずつでも卓球界に貢献できている今が充実していると言う。

「アスリートって、競技だけじゃなくて、考え方とか素顔とかを伝えていいと自分は思っていて」

逆に知名度が上がって、しんどい思いをしたことは。
「ないっすね」
即答だった。
知名度が高いぶん、苦しい顔とか努力してる顔とか見せないようにしようというのは。
「ないっす」
それも即答だった。

「練習してるときは練習してるし、練習が厳しいときは厳しい顔してるし(笑)『やべぇ、今日疲れた~!』って言いながら練習してるときもありますし」

この率直さが、卓球を知らない人にも伝わる人間的な魅力なのだろう。

「自分は無駄なストレス抱えて生きていくのが好きじゃないんです。そのときの感情。『やべぇ、今日楽しい』っていうときもあるし、それが出てますね。だからよく、『顔に出やすいね』って言われます。」

そして、この自由さは、彼の多彩な卓球を支える根幹でもある。

真晴がその場所にいるだけで


写真:吉村真晴(愛知ダイハツ)/撮影:伊藤圭

吉村真晴がその場所にいるだけで雰囲気が変わる好例が、今季の琉球アスティーダの躍進だ。

「正直、ファイナルに行けたことがビックリしてるんですけど」と愉快そうに笑った後、こう続けた。
「琉球アスティーダのファーストシーズン見たときに、海外選手と日本の選手がこう、分かれちゃってる第一印象があって。自分が加入することになって、みんな良いやつなんすけど、もっとチームの一体感を出したいなって」


ファイナル進出を決めて抱き合う琉球アスティーダベンチ/提供:©T.LEAGUE

具体的には何をしたのだろう。
「普通のことです。みんなでご飯食べたり、ミーティングするとき『どう思う?こう思う。俺もこう思うよ』とか。オーダーのイメージもそうですけど、いっぱい話をしてコミュニケーションを増やしました」

簡単に聞こえるが、移籍してきた本人が率先して動くことは、簡単なことではない。

「チーム戦だけど、卓球って個じゃないですか。でも、まとめないといけない。それは別にプレーだけじゃなくて、日常もそうだし、くだらないこともそうだし。試合中って自分も含めて『よし、俺がやってやるぞ!』みたいになりすぎちゃうところもあるから。」

事実、吉村真晴をキャプテンに迎えた琉球アスティーダはファーストシーズン最下位から、セカンドシーズン2位に躍進した。

それは、吉村真晴の団体戦での強さにも繋がるのだろうか。

「どうなんですかね?まあでも、自分で言うのもなんだけど、けっこう気は使えるほうなのかな、って思ってます」

ひときわ楽しそうに笑った。

「さ、じゃあ、パター対決行きましょうか!」

明るく立ち上がる吉村真晴。
ふわっと取材陣の緊張感がほぐれて、笑いがこぼれる。


写真:編集部とのパター対決も真剣勝負の吉村真晴(愛知ダイハツ)/撮影:伊藤圭

吉村真晴。

ボールと人を引きつけて離さない、この魅力。

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「兄・真晴、弟・和弘ともプロ卓球選手として世界を舞台に戦っています。兄弟で日本卓球界の発展に貢献していきたいです」。

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(取材:3月)