【Tリーグ】早田ひな「昨年の反省を活かすことが出来た」開幕戦好発進 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:早田ひな(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 【Tリーグ】早田ひな「昨年の反省を活かすことが出来た」開幕戦好発進

2021.09.11

文:ラリーズ編集部

<ノジマTリーグ2021-2022シーズン女子開幕戦 日本生命レッドエルフ vs 九州アスティーダ 9月10日 大田区総合体育館>

卓球ノジマTリーグ2021-2022シーズン(4thシーズン)の女子の試合が開幕した。4連覇を狙う日本生命レッドエルフは、今季より参戦した九州アスティーダにマッチカウント3-1で勝利し、開幕戦を白星で飾った。

試合後、村上恭和総監督と早田ひな(日本生命レッドエルフ)がリモート取材に応じ、開幕戦を振り返った。

村上恭和総監督のコメント


写真:早田ひなとグータッチをする村上恭和総監督(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部

試合を振り返って

3−1で勝ちましたが、ダブルスが向こうは世界選手権3位で、日本生命はにわかペアで勝てると思っていなかったが、そこを勝てたのがチームの勝利に繋がった。

長﨑、森ペアはいつ頃からペアを組んだのか?

4日前からペアを組んだ。長い間、準備してきた選手が故障をしたため。10日くらいしたら出てくると思う。

長﨑、笹尾の新戦力の勝利について

全員が大接戦。ダブルスの逆転。そして3番の笹尾の勝利。笹尾はこれまで出澤に勝ったことがなかったのが、この大舞台で勝てたのがチームの勝因にもなった。

女子が今季から5チームに増えたことについて

4チームの時は、1チームと7試合していた。後半は勝敗が決着がつくと後半だれたこともあった。
今季からは各チームと5試合なのでやるほうも見る方もメリハリがついてちょうどいいチーム数になったと思う。

早田のこの夏を経験しての成長ぶりについて

もともと試合に入るのが遅いタイプ。今回は世界選手権選考会後ということもあり、駆け引き的にも非常に内容があったと思う。

平野のTリーグ出場について

五輪でメダルを獲った選手は、本当に緊張の中で長時間練習していたので体を休めて次に備えるという状況。平野はもう少しTリーグ参戦は遅れると思う。

ダブルスの勝因

長崎については、森さくら以外の選手とペアを組む予定ででダブルスのカット対策をずっとしていた。それが長崎にとっては良かった。
大変だったのは森さくらで、急遽ダブルスを託された中、よく最後まで攻めきれたと思う。

早田ひなのコメント


写真:早田ひな(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部

試合を振り勝って

今日は昨年のプレーオフファイナルから開幕戦と3連覇達成後、4連覇に向けての1戦。初めてできたチーム、九州アスティーダとの試合。私も横井選手とは初対戦。選手のみんなも難しかったが、それぞれができることを精一杯やって勝ち切ることができてよかった。

昨年の開幕は悔しい内容。今年はいいスタートが切れたのではないか。手応えは?

昨年も今年も慣れていない環境の中で、初対戦や久しぶりの対戦。
相手は負けて当たり前という気持ちでいろんな技術を思い切ってやってくる。そんな中、私は日本生命レッドエルフのエースとして絶対負けられないという緊張の中でいかに点数を取れるか。相手が思い切ってこれないところに、どううまくコースを打ち分けられるかが重要なポイントだった。昨年の(開幕戦での木村戦の)反省を活かすことが出来た。

前田美優の引退について

前田選手も目標にしていた試合があったので、それが終わったら引退すると聞いたときは悲しかった。
前田選手は1stシーズンから、Tリーグでも大事なときにダブルス、シングルスで試合に出て勝ってくれていた。私が海外にいるときも日本に残って試合に出てくれて色んな思い出がある。
そういう選手が引退する中で自分も引き継いでいきたい思いがあったので今日勝ちきれてよかった。美優さんも応援してくれていたと思うので、勝利を届けられてよかった。

九州に新しいチームが出来たことについて

Tリーグで初めて対戦する選手も増えてきた。
世界で活躍する選手との対戦が増えて嬉しい。
5チームが切磋琢磨して勝ちに行くことで、日本のレベルが上がっていくと思うのでいい機会。すごく学ぶことが多い。その中でも自分らしく勝ちきってチームに勝利を届けたい。

東京五輪について

リザーブで経験させていただいた。選手の気持ち、裏方・サポートする側の大変さを学んだ。色んな視点で試合を見て、気持ちを感じた。今日も日本生命レッドエルフの監督、コーチ、スタッフの支えがあってコートに立てているというありがたみを感じた。

女子チームのメダルの瞬間の気持ち

伊藤選手、平野選手、石川選手も事前合宿から一緒にやっていた。伊藤選手は3種目すべて金を目指してやっていた。最初のミックスダブルスで金を取った時は本当に嬉しかったんですけど、シングルス、団体と金メダルを取れずに悔しい表情を見て、オリンピックの厳しさを感じた。
平野選手も試合前まで不安だったと思うが、試合に入ったらいつもの平野選手らしく思い切って試合ができていた。自分自身のことをわかっているんだと感じた。

パリ五輪への気持ち

選考会やTリーグ、全日本などの大会をひとつひとつクリアした先にパリ五輪があると思っている。今はパリのことを考えていない。目の前の試合で結果を出すために頑張っている。

第4ゲーム3-5からYGサーブからの連続ポイントについて

東京五輪後に自分のサーブを見つめ直す機会を作っても良いと思い、世界選手権選考会に向けて、サーブの種類、コース、出し方、飛ばし方を見直した。その中でYGサーブを取り入れた。今はまだ安定していないが、いずれしっかり使えるように緊張した場面でも使うようにしている。
今日の試合で3本中2本点数が取れた。最後の1本は10-6でリードしていて思い切って出したら空振りしてしまった。でも競った場面で挑戦することが大事。練習してきたことを試合で使うのは不安も大きいが、3本中2本取れたのは自分の中では自信になった。
自分の中で試合の中で出せるかもと思わないと出さないタイプ。そういう感覚がついてきたので試合で出すようにした。

日本生命レッドエルフ 3-1 九州アスティーダ

〇森さくら/長﨑美柚 2-1 佐藤瞳/橋本帆乃香
11-5/9-11/13-11

〇早田ひな 3-1 横井咲桜
11-9/6-11/11-4/11-9

〇笹尾明日香 3-1 出澤杏佳
11-10/11-10/9-11/11-9

長﨑美柚 0-3 橋本帆乃香〇
10-11/7-11/6-11

特集・日本生命レッドエルフ


写真:日本生命レッドエルフメンバー/撮影:ハヤシマコ

>>森さくら、赤江夏星らのインタビュー!日本生命レッドエルフ特集