文:ラリーズ編集部
<ノジマTリーグ2021-2022シーズン女子 日本生命レッドエルフ vs トップおとめピンポンズ名古屋 9月13日 大田区総合体育館>
卓球のノジマTリーグ2021-2022(4thシーズン)女子は13日、日本生命レッドエルフがトップおとめピンポンズ名古屋をマッチカウント3-2で下し、今季2勝目を手に入れた。
前半戦は日本生命が圧倒
第1マッチのダブルスは、開幕戦でも勝利した森さくら/長﨑美柚ペア(日本生命レッドエルフ)が要所を締めてゲームカウント2-1で勝利。
写真:長﨑美柚・森さくらペア(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部
第2マッチは早稲田大学の先輩後輩対決に。緊張感の見える後輩の杉田陽南(TOP名古屋)を、開幕戦で勝利し勢いに乗る先輩の笹尾明日香(日本生命レッドエルフ)がシャットアウトと、日本生命がマッチカウント2-0と勝利に王手をかけた。
安藤みなみが早田ひなに勝利
写真:早田ひな(日本生命レッドエルフ)/撮影:ラリーズ編集部
第3マッチはエースの早田ひな(日本生命レッドエルフ)が登場と、勝負ありかと思われたが、TOP名古屋のエース安藤みなみが意地を見せる。
サービスの長短を上手く使い分け、早田に上手くレシーブさせず、得意のスマッシュで攻めて立てていく。早田のサービスに対しても安定したレシーブを見せ、安藤がストレートで勝利。TOP名古屋に流れを引き寄せた。アジア選手権選考会、世界選手権選考会と早田に敗れていた安藤は、バックハンドでの緩急が光り、早田の台との距離感を狂わせての完勝リベンジとなった。
第4マッチに登場したのは38歳のドイツ代表ハン・イン(トップおとめピンポンズ名古屋)と2ndシーズン最多勝の森さくら(日本生命レッドエルフ)だ。ハン・インは、浮いた球を森に叩きこまれたときや届きそうにないボールを打たれたときは無理に追いかけない。しかし、時折送るブチ切れカットの回転量は健在で、要所では目の覚めるような攻撃で得点を奪う。これぞベテランという老獪な卓球を見せるハン・インのペースで試合が進み、3-1でハン・インが勝利した。
勝負を決めるビクトリーマッチでは、早田がハン・インのカットを打ち抜き続け、試合は日本生命に軍配が上がった。
笹尾明日香コメント
振り返り
今日は凄く苦しい戦いだったんですけど、チームの皆さんがすごく頑張って応援も試合も戦ってくださったので、この大会で勝ててすごく嬉しいです。
個人2勝目を手にしたが
今日戦った相手は大学の後輩でいつも切磋琢磨している相手なんですけども、今日は日本生命レッドエルフの勝利に貢献できるようにと思って頑張って戦いました。
自身の試合で良かった点
後輩ですが、このような舞台では対等だと思うので、少しでも攻めの気持ちを崩さないように1本1本集中してやり切ることを意識しました。
Tリーグで戦ってみたい相手はいるか
皆さん強い方ばっかりですので、出場機会があれば自信を持ってチームの方々の声援を胸に何とか貢献していきたいと思います。
今期の目標
山もあれば谷もあって、みんな辛い中でもすごい頑張ってやっていると思うので、チームメートにもスタッフの方々にも会社の方々にも感謝して、また運営して下さる方々にも感謝して、戦って優勝目指して頑張りたいと思います。
日本生命レッドエルフ 3-2 トップおとめピンポンズ名古屋
〇森さくら/長﨑美柚 2-1 鈴木李茄/安藤みなみ
11-7/8-11/11-7
〇笹尾明日香 3-0 杉田陽南
11-7/11-5/11-10
早田ひな 0-3 安藤みなみ〇
7-11/7-11/7-11
森さくら 1-3 ハン・イン〇
8-11/6-11/11-6/10-11
〇早田ひな 1-0 ハン・イン
11-4
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笹尾明日香インタビュー
写真:笹尾明日香(早稲田大学)/撮影:槌谷昭人
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写真:杉田陽南(早稲田大学)/撮影:槌谷昭人
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写真:安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)/撮影:田口沙織
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