卓球技術・コツ 【卓球技術】フォアフリックからの4球目 連続攻撃のポイントとは?
2022.02.17
文:瀬能吉紘コーチのYouTube 瀬能卓球チャンネルより
フリックで仕掛けて流れるように4球目攻撃ができるようになると、得点に結びつけやすくなります。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第23回では、フォアフリックからの4球目攻撃のコツを、瀬能コーチの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。
【瀬能吉紘(せのう よしひろ)】滝川第二高等学校から京都産業大学を経て、現在は瀬能クラブのオーナーを務める。インターハイでは団体5位、シングルス3回戦の経験を持つ。関西の強豪・京都産業大学では関西学生リーグ最多勝や、関西学生卓球選手権ではシングルス3位、ダブルス優勝などの実績を残している。社会人になってからも全日本選手権シングルス、ダブルス、ミックス出場など全国で活躍している。(写真提供:本人)
このページの目次
フォアフリックからの4球目
瀬能:今回は、フォアのフリックからの4球目を打つ際の注意点を解説していきたいと思います。
意識すること
瀬能:フォア前のフリックでレシーブをするということはレシーブから積極的に攻撃的なレシーブをしているということになりますので、フリックの後の4球目のボールも連続で攻めていくという意識を持ってやっていくことが非常に重要になります。
フリック後の戻りについて
瀬能:まず、フリックをする際には、足をしっかりと出してボールに近づいてからレシーブをするということが重要です。
フリックをした時に返球されるボールで、短くツーバウンドするようなボールが来ることは基本的になく、長くて速いボールや深いボールが返ってくることが多いです。
しっかりボールに近づいて打った後は、その近づいた分以上に大きく戻る、元の位置に戻るというのを意識することが非常に大事です。
フォア前のフリックをしに行く際は右足をしっかりと出して打つと思うのですが、その右足でしっかり蹴って戻る、また1歩で戻るのではなくステップでフットワークのような形で戻る、ということを意識するといいと思います。
シェークのお手本動画(スローモーション)2:18~
フリック後のスイング
瀬能:次にフリック後のスイングについて解説していきます。
フリックした後は速いボールが返ってくる可能性が高くなります。
しっかりと払ってチャンスを作った場合は緩いボールが返ってくるのですが、相手がしっかり打ってきたっていう場合は速い打点で速いボールが返ってくるので、返球時間があまりないということが多くなります。
その場合は、払った後に遅れないようにコンパクトにスイングをして4球目を攻めていくことが大事になります。
なので、フリックした後に大きく振ってしまわないように、フォアで打つ場合もバックで打つ場合も払った次のボールはコンパクトに小さくスイングをする、ということを心がけていただくといいと思います。
4球目の待ち方
瀬能:次に4球目の待ち方について解説していきます。
基本はフォアハンドで全て待つのではなく、フォアとバック両方を半々で待つといいと思います。
ペンの方もシェイクの方も、払って台の中にしっかりと足を入れて近づいた後に返ってきたボールに対して全てフォアで行くのは難しくなるので、バックとフォアの両方ともしっかり攻められる体制で戻るということを意識しましょう。
非常に次の攻撃に繋がりやすくなります。
ペンのお手本動画(スローモーション)
フリック後のラリー
瀬能:最後にフリック後のラリーについて解説していきます。
レシーブをした後の4球目で決めてしまおうとすると、力んでしまったりフォームが大きくなってしまったりすることが多くなりがちです。
払った後はコンパクトにスイングをしてもう一度チャンスを作ってから6球目で決める感じ、連続攻撃のイメージでやってもらうと非常にいいんじゃないかなと思いますので皆さんやってみてください。