文:ラリーズ編集部
卓球Tリーグは2日、ノジマTリーグ2021-2022シーズンでのトップおとめピンポンズ名古屋の出場選手規定違反に対して、勝点6減の制裁を科すことを決定した。
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トップおとめピンポンズ名古屋が出場選手規定違反
Tリーグによると、2021年10月23日の九州アスティーダ vs トップおとめピンポンズ名古屋、2021年12月20日の九州アスティーダ vs トップおとめピンポンズ名古屋にて、「1チームマッチにおいて、各Tリーグチームが出場させることができるAランク選手の人数は2名まで」と規定されているところに対し、トップ名古屋からAランク選手3名が出場したことが出場選手規定違反になったという。
Tリーグは、Tリーグ規約第101条に基づき裁定委員会(弁護士2名、元大学卓球部監督による3名により構成)を設置し、2022年1月19日に行われた裁定委員会からの答申を受け、理事長決定により、制裁を決定。トップ名古屋に対し、出場選手規程違反1試合あたり勝点3減点の2試合分の合計勝点6を減点することを発表した。
10月23日の試合では、岡田琴菜、大川真実、杉田陽、12月20日の試合では岡田琴菜、大川真実、鈴木李茄と3名ずつのAランク選手が出場していたが、いずれもマッチカウント3-1でトップ名古屋は勝利していた。
プレーオフファイナル出場を目指すトップ名古屋にとっては、痛い勝ち点減となる。また、3日、トップ名古屋は所属選手5名に新型コロナウイルス感染症陽性判定が出たとも発表している。
Tリーグ発表の制裁内容の理由
Tリーグ出場選手規程第4条第2項は、「世界一の卓球リーグを実現する」というTリーグの理念の下、最高水準の質の試合の提供を可及的に確保するために設けられているものであり、Tリーグの根幹をなす規定であり、出場選手規程を満たす責任を第一次的に負うのはTリーグチームである。したがって、出場選手規程の違反に対しては、出場選手規程第7条に規定する制裁を科すことが相当である。
一方で、2021-2022シーズンにおいては、コロナ禍の影響で特に外国人選手の来日が困難であるという特殊事情も存在するが、この点については、事前にリーグに書面による説明をすることにより制裁の適用を免れる手段を用意している。また、対象試合については、いずれも、AAランク以上の選手が2名以上ベンチ入りしていたのであるから、Aランク選手を2名以内の起用にとどめることは可能であった。これらの事情を考慮すると、制裁を減軽すべき理由はない。
以上を勘案し、前項記載のとおり、出場選手規程違反1試合につき勝点3減、合計で勝点6減の制裁を科すことが相当である。
2021年10月23日九州アスティーダ 1-3トップおとめピンポンズ名古屋
塩見真希/出澤杏佳 2-1 岡田琴菜/大川真実
面田采巳 2-3 杉田陽南
出澤杏佳 2-3 ハンイン
横井咲桜 0-3 安藤みなみ
2021年12月20日九州アスティーダ 1-3 トップおとめピンポンズ名古屋
橋本帆乃香/塩見真希 1-2 岡田琴菜/大川真実
横井咲桜 1-3 鈴木李茄
面田采巳 2-3 安藤みなみ
橋本帆乃香 3-0 エリザベタサマラ
女子順位(2月2日時点)
1位 日本ペイントマレッツ(10勝2敗 勝ち点33)
2位 日本生命レッドエルフ(7勝3敗 勝ち点25)
3位 九州アスティーダ(6勝7敗 勝ち点18)
4位 トップおとめピンポンズ名古屋(4勝8敗 勝ち点16→勝ち点10)
5位 木下アビエル神奈川(2勝9敗 勝ち点10)