【はじめて卓球部顧問になったあなたに】卓球においてのNG行為は? | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)
【はじめて卓球部顧問になったあなたに】卓球においてのNG行為は?

写真:質問「卓球においてのNG行為は?」/作成:ラリーズ編集部

卓球プレーヤー向け 【はじめて卓球部顧問になったあなたに】卓球においてのNG行為は?

2022.03.25

公立中学校卓球部顧問の先生の多くは、卓球未経験者です。
やったことのない運動部の顧問になったら、何から手をつけたら良いのでしょう。

石川県金沢市で、卓球専門店の腕利きスタッフとして働く西東輝(さいとうあきら)さん(30歳)の元には、日々、北信越一帯の卓球部顧問の先生からの相談が舞い込んできます。
西東さん自身、大学時代に全日本学生選手権ダブルス3位に入るほどのプレーヤーでしたが、それ以上に、実に幅広い層への技術指導が深いことが特徴の指導者です。
プロ卓球選手・吉田雅己(木下マイスター東京)のベンチコーチから、まだラケットを買っていない入部したばかりの中学生まで。

「でも僕らだって、陸上部100m走の練習のNG行為を知らないでしょう」
そう言って、西東さんは笑います。
ちなみに、陸上部顧問経験のある先生に聞いたNG行為は“走者がスタート準備に入ったら決してコースを横切ってはいけない”だそうですよ。

これまで西東さんの元に寄せられた質問と回答の中から、顧問の先生がたの役に立ちそうなものを実例を交えて紹介していきます。
部活動のあり方も問われる現在、はじめて卓球部顧問になった先生の負担が、せめて少しでも軽くなればと願っています。(編集:槌谷昭人)

西東輝
写真:金沢市の卓球専門店で接客する西東輝さん/提供:本人

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質問

質問「卓球においてはNG行為は?」
写真:質問「卓球においてはNG行為は?」/作成:ラリーズ編集部

「生徒が卓球をプレーする上で、注意したほうが良いNG行為は何ですか?」というご質問です。

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回答

回答
写真:回答「床にラケットを置く、他」/作成:ラリーズ編集部

初心者がついやってしまいがちな、基本的なものをお答えします。

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床にラケットを置くこと

私は、自分の記憶の中で、ラケットを地面にそのまま置いたことは一度もありません。
大げさに言えば「これから食べる炊いたご飯を茶碗に入れずに床にそのまま置く」くらいのあり得ない感覚です。
私に限らず、多くの卓球人に共通の感覚でしょう。
それほどラケットというものは自分にとって大切なもので、仮に踏まれて壊れてしまったら人生を棒に振るかもしれない、初心者であってもそれくらいの気持ちで大切にしてほしいものです。

しかし、私の印象では、地域の大会会場などでは、約半数程度がラケットを床にそのまま置いています。
どうしても置かなければならない場合は、タオルの上に置きましょう。

タオルの上にラケット
写真:開会式に参加するときもなるべくタオルの上に/提供:本人

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台の上にペットボトルなど水滴のつくものを置くこと

基本的に、卓球台に水分がつくことは良いことではありません。そのまま放置すると変色しますし、イレギュラーバウンドを起こす可能性があります。

コロナ禍で台を消毒をする場面も増えたかと思いますが、方法を間違えると写真のように白く塗装がはげてしまいます。
少し費用はかかりますが、卓球メーカー推奨の卓球台専用クリーナー(2,500円程度)のご使用をお勧めします。

変色した卓球台
写真:変色した卓球台/提供:本人

卓球台の上で字を書くこと

試合会場でよく見る光景です。
卓球の試合では審判を生徒がするのが通例であり、ゲーム間にスコアシートに試合結果を書きます。
その際に床で書くのではなく、卓球台の上で書いているケースが多く見られます。バインダーなどに挟んでいても、私は基本的にNG行為だと思っています。

というのも、私は体育器具の管理アドバイザーとしても活動していて、市営の体育館の卓球台の点検にも伺います。
卓球台で傷が多い場所は、ネット際とエンドライン側なのです。
傷跡をチェックすると、エンドライン側はガンガンとラケットで叩いた大きな傷、ネット際はペンで書いた細かいペン跡なのです。

多球練習をする際に台の上にかごを置く場合も実は傷の元になるので、可能であればタオルを敷いてほしいと思います。

卓球台の傷
写真:卓球台の傷/提供:本人

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ラケットで台をたたくこと

体育の授業などで卓球未経験者がついやってしまう行為ですが、私はそれを見るたびに、自分の心が痛みます。
ラケットも傷つきますし、台もへこんでしまいます。
しかし、卓球部員の中にも意外に見られる光景です。注意したいものです。

ラケットを投げること

ミスをしたとき、鞄に置くときなどいかなる場面であっても、ラケットを投げてはいけません。

と言いつつ、私も小学生時代、トップ選手の真似をしてやっていましたが、当時のコーチに「もし落として壊れたらどうするんだ」と叱責を受けて以来、一度もラケットを投げたことがありません。
トップ選手が大舞台で勝利した瞬間にラケットを投げたりする場面があるのは事実です。
しかし、極限の興奮状態にあることを差し引いても、私としては中学生には真似をしてほしくない行為だと思っています。

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