戸上隼輔「まだまだ成長できる」世界卓球銀メダリストに敗れるも、見せた進化<卓球・シンガポールスマッシュ2023> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:戸上隼輔(明治大)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 戸上隼輔「まだまだ成長できる」世界卓球銀メダリストに敗れるも、見せた進化<卓球・シンガポールスマッシュ2023>

2023.03.15

文:ラリーズ編集部

<卓球・シンガポールスマッシュ2023 日時:3月7日~19日 場所:シンガポール>

WTT最高峰の大会である、シンガポールスマッシュ2023は本戦が開催中。15日の男子シングルス3回戦では、戸上隼輔(明治大)がトルルス・モーレゴード(スウェーデン)にゲームカウント2-3で敗れた。

戸上、世界卓球銀メダリストに惜敗

男子シングルス3回戦に登場した戸上は、2021年世界選手権銀メダリストのモーレゴードと対戦。第1ゲームから戸上が得意の高速両ハンドでモーレゴードに隙を与えず、11-3で取り勢いをつける。


写真:戸上隼輔(明治大)/撮影:ラリーズ編集部

第2ゲームではモーレゴードが積極的に攻撃を仕掛ける中、戸上はサービスや台上技術で着実に得点を重ねる。モーレゴードが前陣でのブロックやドライブで戸上を下がらせミスを誘い、ゲームカウント1-1で中盤に突入。

第3ゲームでも攻撃の手を止めないモーレゴードが序盤でリードする。挽回したい戸上だったが、粘り強いラリーやコースの読みにくいドライブを駆使するモーレゴードに悪戦苦闘。ゲームカウント1-2で戸上は窮地に追い込まれた。


写真:トルルス・モーレゴード(スウェーデン)/撮影:ラリーズ編集部

第4ゲームは、戸上がモーレゴードの逆を突くコース取りで得点を重ねる。10-6の場面でモーレゴードがラケットを破損し、スペアラケットに変える場面もあったが、ペースを乱さなかった戸上が第4ゲームを制し、勝負の行方は最終ゲームに委ねられた。

勝負の最終ゲームは、モーレゴードが先制。戸上もすかさず追いつき、一進一退の攻防が続く。粘り強いつなぎを見せるモーレゴードが中盤からリードすると、戸上も逆クロスへのチキータやサービスで応戦。

10-8でモーレゴードがマッチポイントを握ると、最後は白熱のラリー戦をモーレゴードが制し喜びをあらわにした。戸上は惜しくも3回戦敗退となった。

戸上の試合後コメント、試合結果は以下の通り。

戸上隼輔コメント

今大会で得たもの

国内の大会では良い成績を取り続けることが出来るようになってきていました。しかし国際大会では、競った場面で勝ち切る力や、技術や戦術の引き出しが足りず、なかなか成績が出せていませんでした。

そんな中今大会では、今まで以上に戦術面、技術面で工夫して、自分にできるプレーを出し切ることができました。自分のプレーを出し切ったことで、1回戦のドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)選手との競り合いに勝利することが出来たと思います。

また、今回対戦したトルルス・モーレゴード(スウェーデン)選手など、近い世代の選手と戦って、戦術などを参考にすることが出来たので、自分はまだまだ成長できると感じました。

海外選手にフィジカルで負けない要因

ジャンプトレーニングやウエイトトレーニングなど、フィジカルトレーニングは継続して行っています。

ナショナルチーム合宿や普段の練習でトレーニングを取り組んでいることはもちろん、今大会の会場にもトレーナーさんに来てもらって、フィジカル面でサポートを頂いています。

フィジカルトレーニングを継続して行っていることが、海外の選手にパワーで負けない要因なのかなと思います。

男子シングルス3回戦

戸上隼輔(明治大)2-3 トルルス・モーレゴード(スウェーデン)〇
11-3/6-11/2-11/11-6/9-11

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