写真:キリル・ゲラシメンコ(カザフスタン)/提供:WTT
大会報道 男子日本の準々決勝の相手、カザフスタンって強いの? エースは世界卓球で松島を破った難敵<第20回アジア競技大会卓球競技>
2026.09.22
文:ラリーズ編集部
<第20回アジア競技大会卓球競技 日時:9月20日~28日 場所:スカイホール豊田(愛知県)>
22日、第20回アジア競技大会の卓球競技で男子団体決勝トーナメント1回戦が行われ、男子日本の準々決勝の対戦相手がカザフスタンに決定した。
カザフスタンは1回戦でバーレーンに勝利して、準々決勝に勝ち上がってきている。そして、日本にとってカザフスタンは、決して初めて戦う相手ではない。
5月の世界卓球ロンドン大会でも、日本は決勝トーナメント2回戦でカザフスタンと対戦している。結果はマッチカウント3-1で日本が勝利したものの、1番で松島輝空(個人)が敗れて先制を許すなど、決して楽な試合ではなかった。
そこで今回は、4か月ぶりの再戦となるカザフスタン代表の選手について、改めて解説する。
絶対的エースはゲラシメンコ
まず、カザフスタンのエースと言えば、やはりキリル・ゲラシメンコの名前が挙がる。
写真:キリル・ゲラシメンコ(カザフスタン)/提供:WTT
ゲラシメンコは現在、世界ランキング50位。パリ五輪男子シングルスでベスト16に進出した経験を持ち、ドイツ・ブンデスリーガでもプレーする、カザフスタン卓球界の第一人者だ。
5月の世界卓球では、決勝トーナメント2回戦の日本戦までの4試合すべてで2点取りの活躍を見せ、カザフスタンを同国史上初の世界卓球ベスト16へと導いた。
では、日本のエース2人との対戦成績はどうなのか。
写真:松島輝空(個人)/提供:WTT
松島輝空(個人)との対戦成績はゲラシメンコの1勝2敗。直近の対戦だと5月の世界卓球ではゲラシメンコが勝利したが、6月のUSスマッシュでは松島が雪辱を果たしている。
写真:張本智和(トヨタ自動車)/提供:WTT
一方の張本智和(トヨタ自動車)は、世界卓球でも4番でゲラシメンコにストレート勝ちを収めており、張本が通算で5勝1敗と大きく勝ち越している。ゲラシメンコの唯一の勝利は2015年の初対戦まで遡り、それ以降は張本がすべて勝利している。
とはいえ、世界卓球の日本戦でも見せたように、ゲラシメンコは団体戦に強い。どちらが対戦するにしても、決して油断はできないだろう。
張本とも対戦したクルマンガリエフ、新顔のジュバノフ
そして、2番手として控えるのがアラン・クルマンガリエフだ。
写真:アラン・クルマンガリエフ(カザフスタン)/提供:WTT
クルマンガリエフは19歳の若手選手ながら、10代前半から国際大会に出場しており、国際舞台での経験は豊富。2月のアジアカップでは予選リーグを突破して決勝トーナメントに進出した。バックハンドを軸にしたラリー展開を得意としており、成長著しい選手の一人だ。
世界卓球の日本戦では、2番で張本と対戦してストレートで敗れたものの、第1ゲームでは先に攻勢をかける場面もあった。4か月でどこまで力を伸ばしてきたのかも注目したい。
写真:サンジャール・ジュバノフ(カザフスタン)/提供:WTT
最後が、サンジャール・ジュバノフだ。
世界卓球の日本戦で3番を務めたのはケンジグロフだったため、ジュバノフは日本にとって未知数の選手と言える。世界ランキングは400位台と、ゲラシメンコ、クルマンガリエフの2人とは差があるが、今大会は予選から3番手として起用され続けており、チーム内での信頼は厚い。
ゲラシメンコが2点、クルマンガリエフかジュバノフで1点。これがカザフスタンの描く勝ちパターンになるだろう。
写真:キリル・ゲラシメンコ(カザフスタン)/提供:WTT
このように、世界卓球で一度勝利した相手とはいえ、エースのゲラシメンコを中心に油断のできないチームであることに変わりはない。
男子日本は、今大会の予選リーグで松島、張本、戸上隼輔(井村屋グループ)、篠塚大登(東都観光バス)を起用してきた。世界卓球と同じく松島とゲラシメンコの再戦が実現するのか、それとも別の起用で臨むのか。
日本のオーダーも含めて、注目の一戦となるだろう。






