文:ラリーズ編集部
<卓球・ITTF男女ワールドカップマカオ2024 日程:2024年4月15~21日 場所:マカオ(中国)>
20日、WTT男女ワールドカップマカオ2024は大会6日目を向かえ、男女シングルス準決勝が行われた。
張本美和、善戦も惜敗
女子シングルス準決勝で、張本美和(木下グループ)は早田ひな(日本生命)を破った王曼昱(ワンマンユ・中国)と対戦。第1ゲーム序盤は王のフォアハンドが決まり離されるも、中盤から追いかけはじめ、張本が1点差まで追いつく。しかしアンラッキーなプレーもあり、第1ゲームは11-9で王が先取する。
写真:張本美和(木下グループ)/提供:ITTF
第2ゲームは中盤で王に連続得点を許し、点差を詰め切れず、張本が第2ゲームも落とす。第3ゲームは戦術を一転させた張本が最大6点差をつけて王を突き放す。そのまま点差を生かし、11-6で張本が第3ゲームを奪取する。
第4ゲームは序盤3点リードを取るも、気迫を全面に出してきた王に連続得点を許し逆転され、一気に王のマッチポイントに。張本も踏ん張りを見せるが、第4ゲームは王が獲得する。
写真:王曼昱(ワンマンユ・中国)/提供:ITTF
第5ゲームは張本が序盤の2点のリードを生かし、10-6まで持ち込む。しかし、淡々の詰めてくる王の前にたまらず張本がタイムアウト。タイムアウト後、王が意地を見せ1点差まで追いつかれるも、張本が広角に振り回し得点。第5ゲームを獲得した。
写真:張本美和(木下グループ)/提供:ITTF
そして激戦となった第6ゲーム。互いに点を取り合う展開となり、中盤で張本が2点差をつけるも追いつかれ9-9に。先にマッチポイントを握ったのは張本だったが、王の固いブロックを打ち抜けずデュースとなる。
もう1度マッチポイントを握る張本だが、意地を見せた王に3連続得点を許し、第6ゲームは13-11で王に軍配。ゲームカウント2-4で張本は惜敗。堂々たる戦いっぷりを見せたが、ベスト4で今大会を終えた。
写真:王曼昱(ワンマンユ・中国)/張本美和(木下グループ)/提供:ITTF
馬龍、世界1位をストレートで下し決勝へ
男子シングルス準決勝では、馬龍(マロン・中国)と世界ランキング1位の王楚欽(ワンチューチン・中国)が対戦。試合は全ゲーム競り合う展開に。
第1ゲームは序盤、王がリードするペースで進行するが、馬龍が徐々に迫り逆転。王も負けじと応戦するが、タイムアウトを駆使した馬龍が11-9で第1ゲームを先取する。
写真:王楚欽(ワンチューチン・中国)/提供:ITTF
第2ゲームは馬龍のペースで試合が進み、馬龍リードで6-0に。しかし意地を見せた王が追いつきそのまま逆転し、試合はまたもや9-9となる。王が先にマッチポイントを握るも、デュースに持ち込んだ馬龍がゲームを制し、ゲームカウント2-0とする。
第3ゲームは序盤のリードを生かし突き放した馬龍が奪い、勝利まであと1ゲームと迫る。第4ゲームも馬龍が先行し、王が追いかける展開に。
王が気迫を出してなんとかデュースに持ち込むが、馬龍のペースは崩れず、馬龍が4回目のマッチポイントで取り切る。馬龍がストレートで王に勝利し、決勝進出を決めた。
写真:馬龍(マロン・中国)/提供:ITTF
また、男子シングルス準決勝で張本智和(智和企画)は、林高遠(リンガオユエン・中国)と対戦。第1ゲームから張本が中盤離されるも、後半に詰めていき、9-10まで追いつく。しかし、華麗なバックハンドを見せた林が取り切り、張本が第1ゲームを落とす。
写真:張本智和(智和企画)/提供:ITTF
第2ゲームは序盤、林のペースでスタート。林のカウンターが決まり、張本は6点差まで広げられる。そこから張本が3点連続ポイントで脱却を図るが、流れは変わらず、林が11-6で第2ゲームを取る。
第3ゲームは互角に打ち合い、5-5まで一進一退の攻防となる。しかし、そこからじわじわと林が気迫を見せて張本を突き放し、第3ゲームも林が獲得する。
写真:林高遠(リンガオユエン・中国)/提供:ITTF
第4ゲームは林が勢いに乗り、終始林のペースに。張本が1-11で第4ゲームを落とし、ストレートで張本が敗退。林に敗れ、今大会はベスト4となった。
18日 試合結果
男子シングルス準決勝
王楚欽(ワンチューチン・中国)0-4 馬龍(マロン・中国)〇
張本智和(智和企画)0-4 林高遠(リンガオユエン・中国)〇
女子シングルス準決勝
〇孫穎莎(スンイーシャ・中国)4-2 陳夢(チェンムン・中国)
張本美和(木下グループ)2-4 王曼昱(ワンマンユ・中国)〇
19日の試合予定
男子シングルス決勝
馬龍(マロン・中国)- 林高遠(リンガオユエン・中国)
女子シングルス決勝
孫穎莎(スンイーシャ・中国)- 王曼昱(ワンマンユ・中国)