「なんでやんないんだ」監督の叱咤で目覚めた大器 野田学園・中城瑛貴、左手手術乗り越え準優勝<全日本卓球2026・ジュニア男子> | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:中城瑛貴(野田学園高)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 「なんでやんないんだ」監督の叱咤で目覚めた大器 野田学園・中城瑛貴、左手手術乗り越え準優勝<全日本卓球2026・ジュニア男子>

2026.01.23

この記事を書いた人
Rallys編集長。学生卓球を愛し、主にYouTubeでの企画を担当。京都大学卓球部OB。戦型:右シェーク裏裏

<天皇杯・皇后杯 2026年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部) 日程:2026年1月20~25日 場所:東京体育館(東京)>

1月23日、ジュニア男子シングルスは準々決勝から決勝が行われた。

2回戦から破竹の勢いで勝ち上がってきたのが高校2年生・中城瑛貴(野田学園高)だ。


写真:中城瑛貴(野田学園高)/撮影:ラリーズ編集部

中学時代はカデットでシングルス2位、ダブルス3位と入賞し、高校でも活躍を期待されていた。しかし、上背やパワーもありながら直近までは結果がなかなか残せていなかった大器が、ついに全国決勝の舞台まで勝ち上がった。

決勝では世界ユース優勝の川上流星(星槎国際高横浜)にフルゲームで敗れたが、今後の活躍が期待される結果となった。

表彰式後に、中城に話を聞いた。

中城瑛貴(野田学園高)、試合後のコメント


写真:優勝した川上流星(星槎国際高横浜)を称える中城瑛貴(野田学園高)/撮影:ラリーズ編集部

―― 準優勝でしたが今のお気持ちは?
中城:
中学2年生のカデット以来の決勝だったんですけど、日本一になることの難しさだったりを改めて痛感しました。悔しい気持ちでいっぱいです。

―― 相手はインターハイだったり世界ユースだったりも優勝している選手ですが、どんな気持ちで向かっていきましたか。
中城:もう本当にチャレンジャーの気持ちで、思い切っていくだけというシンプルな考えで試合をしました。

――今大会は何が良かったんですか?
中城:
ジュニアは高校2年生までしか出られないので、最後だと思って普通は緊張すると思うんですけど、自分は自分らしく気楽にプレーできたことが良かったなと思います。

昔からメンタルはそういう風に安定している感じですか。
中城:
この大会は本当に「自分のプレーをして負けたらしょうがない」ぐらいでやれたので、それがこの結果に繋がったと思います。

ただ、一時期崩れかけた時もありました。

――それは中学3年生の途中に野田学園に転校したあとのことですか?
中城:高校1年生の時は卓球に対する取り組みもあんまり良くなく、高校入学後の県大会で山口県の選手に敗れたこともありました。そこから試合が怖くなって、高1のインターハイ予選も通過できませんでした。

――いつ立ち直ったんでしょうか?
中城:高校1年生のインターハイ予選で落ちて、橋津先生にすごく怒られました。

「本当はもっとできるはずなのになんでやんないんだ。身長もあるしパワーもある。けど勝てないのは自分自身が足りないんじゃないか」と言われ、そこから自分への甘い考えなどを取り除いて、少しずつ良くなっていきました。


写真:中城瑛貴(野田学園高)にアドバイスする橋津文彦監督/撮影:ラリーズ編集部

中城:あとこれは今回初めて公言するんですが、野田学園に転校後、サービスを出すときに腕が真っすぐ伸ばせなかったりして、尺骨神経麻痺という左手の神経に病気が見つかりました。

その影響で左右の筋力差があってバランスが悪くなっていたのですが、手術をしてそこから左手のトレーニングなどもやって今回試合に臨めたので、それも良かったなと思います。

――いつから左手は不調だったんでしょうか?
中城:左手の神経のことは、生まれつきなのか急になったのか全然わからなくて、すごく自分自身も苦しみました。

両親にも「なんで気づいてあげられなかったんだ」と迷惑をかけてしまったので、もっと卓球を頑張って恩返ししないといけないなという気持ちが、今の原動力になっています。

――野田学園高校は下の学年も強いですが、そのあたりはどう考えていますか。
中城:
今、野田学園は岩井田駿斗、中野琥珀、島田翼と1年生の代がすごく強いと言われています。

自分は今キャプテンの立場なので、下級生ばっかりに任せていられないなという気持ちがあったから、しっかり向かっていって勝つことができたと思います。


写真:中城瑛貴(野田学園高)/撮影:ラリーズ編集部

――目標にしている選手はいますか。
中城:
野田学園出身の戸上隼輔選手です。

全部フルスイングで動きも速い「ザ・野田学園スタイル」です。

身長だけは勝ってるんですが(笑)戸上選手を目指して頑張っていきたいです。


写真:中城瑛貴(野田学園高)/撮影:ラリーズ編集部

中城瑛貴(野田学園高)、試合結果

2回戦

中城瑛貴(野田学園高) 3-0 板橋悠真(土浦一高)
11-5/11-8/11-7

3回戦

中城瑛貴(野田学園高)3-0 中村遥介(浜松修学舎高)
11-6/11-8/11-8

4回戦

中城瑛貴(野田学園高)3-0 森駿登(希望が丘高)
11-2/11-8/11-9

5回戦

中城瑛貴(野田学園高)3-2 岡田蒼空(成立学園中)
8-11/11-6/11-8/7-11/11-7

準々決勝

中城瑛貴(野田学園高)3-0 岩井田駿斗(野田学園高)
12-10/11-5/11-8

準決勝

中城瑛貴(野田学園高)3-2 吉田蒼(新潟産大附高)
12-10/6-11/13-11/9-11/11-6

決勝

中城瑛貴(野田学園高)2-3 川上流星(星槎国際高横浜)
9-11/11-8/11-7/7-11/8-11

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