写真:水島大翔(桃山学院大)/撮影:ラリーズ編集部
大会報道 中学始めの3部校選手が関西1部校の選手破り全日学予選決定戦に 桃山学院大・水島大翔「いつかゼッケンに“1”をつけたい」<令和8年度関西学生卓球秋季リーグ戦>
2026.09.11
<令和8年度関西学生卓球秋季リーグ戦 日程:9月2日〜4日、9日〜11日、14日 場所:ベイコム総合体育館(兵庫県)、大浜だいしんアリーナ(大阪府)、高槻市立古曽部防災体育館(大阪府)>
関西学生リーグの1部校と3部校では、選手の実力に大きな差がある。1部校の選手は全国大会出場が当たり前、3部校の選手は県大会ベスト8がやっと、といったところだ。
そんななか、3部の桃山学院大4年の水島大翔(香芝高出身)は、大学生活最後の全日学予選で、京都産業大の瀬川迅風(明徳義塾高出身)、近畿大の齋藤倖生(出雲北陵高出身)ら1部校の選手を破り、代表決定戦に進出。決定戦では惜しくも同志社大の宮城青空(日南学園高出身)に敗れるも、3部校の選手としては唯一の代表決定戦進出となった。
そして、今回の秋季リーグでも、桃山学院大学は春季リーグまで2部にいた天理大学に勝利。3部残留を決めている。
試合後、水島のこれまでの卓球人生と、これからの目標について話を聞いた。
3部校から全日学予選の決定戦に
── 今回の秋リーグでは、春リーグまで2部にいた天理大学に勝ちました。全体を振り返ってどうでしたか?
天理大戦は逆転で勝てたんですけど、ベンチも途中まで負けムードで「明日最下位争いしなあかんかも」みたいな雰囲気でした。でも、キャプテンの今口が0-2の5-9から逆転して勝ってくれたおかげで、ギリギリ勝てました。あそこで負けていれば3・4部入れ替え戦に行く可能性もあったので、本当に助かりました。
写真:今口実訓(桃山学院大)/撮影:ラリーズ編集部
── 水島選手個人としては、今年の全日学予選で代表決定戦まで残っていました。3部校の選手がそこまで勝ち残るのはすごいと思いますが、振り返ってどうでしたか?
全日学予選は試合の前日もそこまで調子がよかったわけではなくて、当日の練習もいつも通りでした。
全日学予選は、個人的には「ダブルスならワンチャンいけるかも」と思ってダブルスの練習をメインにしていたんですけど、ダブルスが初戦負けで終わってしまって。
けっこうショックだったんですけど、「もうシングルスは割り切ってやるしかないな」と思って、ダメ元で思い切ってプレーするようにしました。「できるだけ一部校の選手に食らいついて、その経験を秋リーグに活かせたら」ぐらいの気持ちで挑んでいたので、プレッシャーもなく、いつも以上にいい展開が作れました。
── 予選では、京産大の瀬川選手や、近大の齋藤選手(出雲北陵高出身)にも勝っていましたが、自分のプレーの具体的にどんな部分が良かったと思いますか?
サービスがすごく効きました。エースを取るほどじゃないんですけど、相手も「ツッツキするしかない」みたいなサービスを出せて。そこから3部校らしいクセのあるボールで攻撃したら相手が嫌がってくれたので、そこで先手が取れたことは大きかったと思います。
── 決定戦の同志社の宮城選手との試合では、逆にプレッシャーが来た感じでしたか?
いや、決定戦もプレッシャーはなかったんですけど、単純に宮城君のフットワークがすごくて、オールフォアで全部打ち抜かれました。 自分も一番調子が良かった状態だったと思うんですけど、それでも全然通用しなかったんで、「やっぱり1部校は質が違うな」って思いました。
卓球は中学始め
写真:水島大翔(桃山学院大)/撮影:ラリーズ編集部
── ちなみに卓球はいつからやられているんですか?
中学校一年生からです。
── え、中学始めなんですか?
はい。中学始めでクラブチームも行かず、高校も普通の奈良の県立高校だったので、一般的な奈良の高校の選手だったと思います。
── 大学はなぜ桃山学院大学を選んだんですか?
大学でも卓球はやりたいと思っていたんですけど、インカレとか全日学を目指すほどの気持ちはなかったので、自分の学力で行けて、卓球もできそうな大学を選びました。
でも、いざ大学卓球をやってみると、1回戦から高校とは比べ物にならないくらい強い選手たちと当たることが多くて。そこでかなりモチベーションが上がって、練習量は増えました。
写真:水島大翔(桃山学院大)/撮影:ラリーズ編集部
── 普段の練習は大学がメインですか?
はい。平日は大学で練習して、土日は大阪教育大学や阪南大学に練習に行ったり、奈良県の社会人チームの練習に参加したりしています。
── では、今も強いクラブチームで練習しているわけではないんでしょうか?
そうですね。基本は自分の知り合いがいるチームの練習に参加して、できるだけいろんな人の球を受けるようにして、対応力を付けてきました。
── 今は4回生だと思うんですが、改めて大学4年間の卓球生活を振り返ってどうでしたか?
最後のリーグ戦で天理大学に勝てたり、全日学予選も決定戦まで行けたり、ある程度納得のいく結果は残せました。
でも、今回のリーグでは神戸松陰戦で自分が負けて、チームも2-3で負けてしまったことは悔しかったです。あの試合を勝てていれば優勝決定戦に行けたかもしれなかったので、心残りはあります。
── 残りは冬に会長杯があると思いますが、残りの大学卓球生活の目標を教えてください。
大学の試合は会長杯しかないので、1部校の選手と試合する機会がないのはちょっと悔しいですね。もう一回、1部校の選手を倒して盛り上がりたかったので。
でも、最後に会長杯は頑張りたいです。去年がベスト32だったので、今年はベスト4に入れるように頑張ります。あとは、大阪オープンと東京選手権の予選にも出るので、そこも勝って通過して、本戦で勝つことを目指します。
卓球は社会人になってもやるつもりなので、いつかゼッケンに“1”を付けたいですね。
令和8年度関西学生卓球秋季リーグ戦 男子3部Bリーグ最終順位
1位:天理大学(4勝1敗)
2位:神戸松蔭大学(4勝1敗)
3位:桃山学院大学(3勝2敗)
4位:神戸大学(2勝3敗)
5位:兵庫県立大学(2勝3敗)
6位:大阪教育大学(0勝5敗)






