写真:張本智和(トヨタ自動車)/撮影:ラリーズ編集部
大会報道 張本智和「番狂せを起こしたいのかなと」 今大会からの新システム・日程に疑問も日本男子は2位通過<世界卓球2026>
2026.05.04
文:ラリーズ編集部
<2026 ITTF世界卓球選手権ファイナルズ ロンドン大会(団体戦) 日程:4月28日~5月10日 場所:ロンドン(イギリス)>
3日、ITTF世界卓球選手権ファイナルズ ロンドン大会は6日目を迎え、ステージ1A(シード決定戦)が行われた。
男子グループ2の日本は、第1戦となるドイツ戦で邱党(チウダン)の勢いを止めることができず黒星スタート。第2戦のチャイニーズタイペイ戦では戸上隼輔(井村屋グループ)、張本智和(トヨタ自動車)、松島輝空(個人)が3本で勝ち切る。最後のフランス戦では、マッチカウント2-0と2勝目を目前にフランスの大逆転を許し、1勝2敗。4チーム中3チームが1勝2敗で並び、日本は2位でノックアウトステージへと進む。
試合後、張本、松島、戸上の3名に話を聞いた。
男子日本代表選手 コメント
── 2日続けて大変な試合だったと思いますが、フランス戦の振り返りをお願いします。
張本:ドイツ戦よりはいい入りで、(マッチカウント)2-0でリードできたんですが、パリ五輪の3位決定戦や準決勝の時と同じ流れになってしまいました。3番、4番、5番と取られて、僕は4番では簡単に負けてしまいましたが、みんなあと1点だったなと。
フェリックスも前半で負けても立て直して、アレクシスも立て直しましたが、ヨーロッパ選手は「あと1点」の執念が強いと改めて感じました。本当に、チーム全体であと1本、2本の差だったと思います。
── 松島選手はいかがでしたか?
写真:松島輝空(個人)/撮影:ラリーズ編集部
松島:ルブラン兄弟をはじめ、やっぱりフランスは本当に強い選手が揃っています。自分は今回、初めてフェリックス選手に勝ったんですが、アレクシス選手に5番で接戦で負けてしまったのは悔しいです。ただ、今日は予選だったので、次に繋がる試合だったかなと思います。
── 戸上選手は3番で惜しくも敗れましたが、今の気持ちはいかがですか?
写真:戸上隼輔(井村屋グループ)/撮影:ラリーズ編集部
戸上:正直、コトン選手が来ることは予想内でしたし、事前に分析も準備してきました。試合も(マッチカウント)2-0で非常にいい流れで回してくれて、第1ゲームは自分も非常に気持ちよくプレーできたんですが、第2ゲーム目以降は相手の戦術面で自分が対応しきれず、最後もマッチポイントを取っていたのにもかかわらず勝ち切れなかったところは、非常に悔しいです。
── 張本選手は昨日までと比べて動きもすごく良かったと思いますが、どんなところを意識しましたか?
張本:自分のなかで大きな変化はなくて。本当に、第1ゲームを取り切れたことが大きいかなと。
逆に邱党(チウダン)選手やフェリックスとのゲームではリードしていても取り切れなくて。もしかしたら、アレクシスとの試合でも(ゲームカウント)3-0でしたが、0-3だったかもしれない。逆に、邱党選手ともフェリックスとも(ゲームカウント)0-3でしたが、3-0になったかもしれない。実力差はそこまでなくても、スコア上では大きく差が出てしまうのが難しいところです。
今回勝った試合も負けた試合も、常に第1ゲームを先取できるかだと思うので、そこはなんとなく邱党選手との試合で気づいてましたが、今回同じような負け方をフェリックスにしてしまった。
トーナメントになると、より第1ゲームの先取によるメンタル面の自信は第2、第3、第4ゲームと続いていくので、そこをもっと肝に銘じて、第1ゲームを先取していきたいと思います。
── 今回のこの新システムでは、他のグループでも波乱がありましたが、気持ちの持っていき方や戦い方に影響はありましたか?
張本:もちろんみんなシードを取りたいですし、4位通過したくないから必死にやりますが、メダル決定戦のような必死さは絶対どこの国もないと思います。かといって、じゃあ負けてもいいわけでもないです。
あとは、第9シード以下のチームは、一昨日に試合を終えて2日間休養して、僕たちは今日のこの時間まで試合という状況は、よくこのルールが通ったなと。仮に、(第9シード以下のチームが)同じ日の同じ時間に試合をしていたとしても、僕らのほうが相手が強い分ハードです。
日程の組み方はおかしいとは思いますが、疲れていても第9シード以下のチームとは(実力に)差があるので、そこは問題ないと思います。ただ、「番狂せを起こしたいのかな」と感じるシステムではあります。
── 1位通過が予想されていた中国が2敗してることについてはいかがですか?
張本:王楚欽(ワンチューチン)選手の2本以外が安定していなくても、「なんだかんだ3本取るかな」と思っていました。中国は団体戦のプレッシャーもあると思いますし、単に実力で負けてるわけじゃないと思います。
(グループ1Aで)全勝したスウェーデン、フランス含め、内容が全勝に相応しいチームは1つもないと思うので、今回ステージ1Aに参加した国は本当に実力が拮抗してますし、あとはトーナメントで死に物狂いでやるだけだと思います。
中国と準々決勝で戦う可能性もありますが、日本はグループ2の2位なんだという認識はあるので、逆に中国のほうがやりやすいところもあるかもしれないですし、2年前のように苦しい中国戦にはならないと思うので、どこのチーム引いても全力でやるだけなのかなと思います。
男子日本代表 試合結果
日本 2-3 ドイツ〇
松島輝空 0-3 邱党〇
〇張本智和 3-2 ベネディクト・デューダ
〇戸上隼輔 3-2 パトリック・フランチスカ
張本智和 0-3 邱党〇
松島輝空 1-3 ベネディクト・デューダ〇
〇日本 3-0 チャイニーズタイペイ
〇戸上隼輔 3-1 馮翊新
〇張本智和 3-1 郭冠宏
〇松島輝空 3-0 洪敬愷
張本智和 – 馮翊新
戸上隼輔 – 郭冠宏
日本 2-3 フランス〇
〇張本智和 3-0 アレクシス・ルブラン
〇松島輝空 3-1 フェリックス・ルブラン
戸上隼輔 2-3 フラビアン・コトン〇
張本智和 0-3 フェリックス・ルブラン〇
松島輝空 2-3 アレクシス・ルブラン〇
男子グループ2最終戦績
1位:フランス(3勝0敗)
2位:日本(1勝2敗)
3位:ドイツ(1勝2敗)
4位:チャイニーズタイペイ(1勝2敗)
世界卓球2026 男子日本代表
張本智和(トヨタ自動車)
松島輝空(個人)
宇田幸矢(協和キリン)
戸上隼輔(井村屋グループ)
篠塚大登(東都観光バス)








