文:ラリーズ編集部
3月21日、三重県桑名市和泉の城南まちづくり拠点施設1階に官民連携の「卓球珈琲(カフェ)」がオープンした。幅広い世代が気軽に楽しめる卓球とセルフサービスのカフェを組み合わせながら、健康増進と地域交流の活性化を図る官民連携のプロジェクトとしては全国初の事例となった。
「桑名卓球珈琲プロジェクトの推進に関する協定書」を交わした民間4社と桑名市が、卓球台2台とコーヒーマシンが設置された施設の運営を担当する。コーヒーマシンでは1杯20円と60円のコーヒーを選ぶことができ、行事開催日以外は誰でも利用することができる。
3月21日のオープニングセレモニーも盛況
オープニングセレモニーには来賓や地域住民ら約170名が集まり、注目の高さがうかがえた。
卓球Tリーグの松下浩二チェアマンも駆けつけ、伊藤徳宇市長や一般参加者とのラリーを楽しんだ。また「桑名の地域の皆様にはコミュニケーションをとって卓球を沢山していただきたい。ここが桑名市民の憩いの場となることを祈っています」とコメントを残した。
官民連携卓球カフェの可能性
伊藤市長は「卓球は日本で人気のスポーツで3才から100才までできる。卓球とカフェで楽しんでいただきたい。高齢者の方にも集まってもらえるような場にしていきましょう。地域の皆さんと共に健康つくりまちづくりを一層進めていきたいと思います」と、卓球とカフェを通じた健康増進および地域交流の活性化推進を誓っている。
協定団体がそれぞれの“本業”を持ち寄ることで、取り組みの持続可能性を高めながら、卓球を通した多世代の交流を可能にする。そうして集まった人が、桑名市総合医療センターのバックアップの下、予防から早期治療に取り組むことで健康寿命の延伸が期待できる。
桑名市は「住民の要望があれば卓球珈琲を増やしたい」との考えを示しており、今後も新たな卓球スポットの可能性が広がる。