写真:水谷隼(木下グループ・写真左)と伊藤美誠(スターツ・写真右)/提供:ittfworld
大会報道 水谷/伊藤、あと1点が遠く 世界王者に惜敗<卓球・スウェーデンオープン・混合複決勝>
2019.10.05
文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアー・スウェーデンオープン 2019年10月1日~10月6日>
5日、スウェーデンオープンは大会5日目を迎え、混合ダブルスの決勝が行われた。日本からは水谷隼(木下グループ)/伊藤美誠(スターツ)が登場し、今年の世界選手権優勝の中国ペアと対戦した。フルゲームにもつれ込む大接戦となったが、惜しくも勝利ならず、準優勝に終わった。
大接戦となるも惜しくも敗れる
写真:中国の許昕(シュシン・写真右)と劉詩雯(リュウスーウェン・写真左)/提供:ittfworld
第1ゲーム、日本ペアは伊藤の巻き込みサーブと水谷のフォアドライブで試合を優位に進める形に。6-7からは伊藤がフォア前フリックなどで3連続ポイントを奪う活躍を見せ、このゲームを11-7で奪取する。
第2ゲーム、許昕(シュシン)が台上の巧みな技で相手に揺さぶりをかけ、中国ペアが序盤でリードを奪う展開になる。水谷/伊藤も終盤得点差を縮めるも、最後は押し切られ、このゲームを8-11で落とす。
ゲームカウント1-1で迎えた第3ゲーム、劉詩雯(リュウスーウェン)のミスのないつなぎと許昕の強烈な攻撃がかみ合い、中国ペアが9-2と大きく点差をつけてリード。しかし、日本ペアも水谷のチキータレシーブなどで得点を重ねて追い上げを見せる。終盤6-10から5本連続決めて11-10とするも、最後は中国ペアの攻撃を止めきれず、このゲームを13-11で落とす。
第4ゲーム、水谷が相手のバック側に的確にボールを集めて許昕の強打を封じ、ラリーの主導権を握る。伊藤も得意のスマッシュを繰り出し中国ペアを圧倒。このゲームを11-3で取り、最終ゲームへ。
第5ゲーム、水谷が巧みな回り込み攻撃でスタートダッシュを決めるも、そこから中国ペアが猛攻をみせ5連続ポイントを決め、1-5とする。ここから日本ペアも食らいついて徐々に点差を縮めていくも、最後は水谷のドライブがネットをこえず、9-11で落としてフルゲームで敗れた。
決勝で世界王者の中国ペアに敗れたものの、7月の韓国OP、8月のブルガリアOPに続いてペアリングの良さを見せた。混合ダブルスは決勝で敗れたが、伊藤は今大会女子シングルスの準々決勝に日本女子で唯一残っており、どこまで勝ち上がれるかに注目だ。
詳細スコア
水谷隼/伊藤美誠 2-3 〇許昕/劉詩雯(中国)
11-8/8-11/11-13/11-3/9-11