文:ラリーズ編集部
<ITTFチャレンジプラス・ノースアメリカンオープン 2019年12月4日~12月8日>
4日から行われていたノースアメリカンオープンが幕を閉じた。
日本勢は女子シングルスで石川佳純(全農)が優勝、平野美宇(日本生命)が準優勝、女子ダブルスで橋本帆乃香/佐藤瞳ペア(ともにミキハウス)が優勝、U21女子シングルスで塩見真希(ミキハウス)が2位と好成績を収めた。
男子シングルスは2019年世界ジュニア王者が制す
写真:向鵬(シャンパン・中国)/提供:ittfworld
日本勢で唯一の参戦となった吉村真晴(名古屋ダイハツ)は、男子シングルス3回戦で2018年世界ジュニア王者徐海東(シュハイドン・中国)と対戦した。ゲームカウント0-3と劣勢から3-3に追いつく執念を見せたが、一歩及ばず。フルゲームデュースで惜敗となった。
優勝は2019年世界ジュニア王者の16歳・向鵬(シャンパン・中国)、準優勝はキャン・アキュズ(フランス)となった。22歳のアキュズは、1回戦、準々決勝、準決勝と中国選手を3人撃破しており、今後の戦いぶりにも注目が集まる。
女子シングルスでは石川佳純が意地を見せる
写真:石川佳純(全農)/提供:ittfworld
女子シングルスでは、決勝は石川と平野の対戦となった。東京五輪代表枠の熾烈な争いの渦中にいる両選手の戦いは、第4ゲームのデュースをものにした石川に軍配が上がった。この結果、東京五輪代表選考は石川が逆転し、ポイントでわずかにリードすることとなった。
東京五輪シングルス代表枠は、12日より中国で行われるグランドファイナルの結果で決まる。グランドファイナルで石川が平野と同等以上の成績を残せば石川が代表権獲得。逆に平野が石川を上回る成績を収めれば平野が再逆転となる。
また、加藤美優(日本ペイントホールディングス)、佐藤瞳もベスト4入りを果たし、日本勢が表彰台を独占した。橋本は平野に敗れベスト8、早田ひな(日本生命)と塩見は2回戦敗退、芝田沙季(ミキハウス)は1回戦敗退に終わった。
またU21女子シングルスでは、19歳の塩見が中国選手に敗れたものの準優勝を果たした。
>>女子シングルス決勝戦 石川佳純がV 平野美宇との五輪代表争いに逆転
女子ダブルスは日本が誇るカットマンペアが制す
写真:佐藤瞳(ミキハウス)/提供:ittfworld
女子ダブルスでは、第1シードの佐藤/橋本のカットマンペアがオールストレートで大会を制した。今年の世界選手権で3位に入った実力あるペアが持ち味を発揮し、力を見せつけた。同じく参戦していた芝田/塩見ペアは1回戦で中国ペアに苦杯をなめた。
チャレンジプラスというトップ選手の参加が少ない大会ではあったが、女子はシングルス・ダブルスとも日本選手が制する結果となった。
今年残す大会もあと1つ。中国・鄭州で行われるワールドツアー・グランドファイナルだ。世界のトップ選手が参加するため、ハイレベルな戦いが期待できるだろう。東京五輪代表選考のかかったラスト試合、日本勢がどのような戦いを見せるか最後まで目が離せない。