写真:優勝後の記者会見で笑顔を見せる長﨑美柚(写真左)・木原美悠/撮影:ラリーズ編集部
大会報道 “ダブルみゆう”長﨑/木原、圧巻Vも「少しでも知ってもらえたら」<卓球・グランドファイナル>
2019.12.16
文:ラリーズ編集部
<ITTFワールドツアーグランドファイナル 2019年12月12日~12月15日>
15日、グランドファイナルの女子ダブルス決勝で、長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)/木原美悠(JOCエリートアカデミー)ペアが韓国の田志希(チョンジヒ)/梁夏銀(ヤンハウン)ペアに3ー0で勝利し、嬉しい優勝を果たした。
お互い同じ「みゆう」の名を持つ17歳の長﨑と15歳の木原は、11月のオーストリアオープン、12月の世界ジュニアに続く国際大会での優勝となった。
>>木原美悠 平成最後の全日本 “シンデレラガール”誕生の裏側
試合後のコメント
写真:勝利直後、笑顔を見せる長﨑美柚(写真左)・木原美悠/撮影:ラリーズ編集部
木原は「2020年は少し難しいですけど、2024年のパリでは絶対に出るという意識を持って日々練習していきたい。ダブルスでは自信が結構ついている」と2024年パリ五輪を見据えたコメント。
一方、長﨑は「目の前の1戦を全力で戦って結果が出ればいい。(今回は)運が良かった。正直信じられない。自信がつくというよりは試合の中のひらめきがすごく自分の経験値に繋がっている」と控えめにグランドファイナル優勝を振り返った。
続けて「世界ジュニアで学んだのが、強い選手に同じことをしたら勝てない。勇気を出して変わったことをしないといけない。それが今回活きて大事な場面で思い切ったプレーをしたことがいい流れを掴むことができた」と長﨑はシングルス、ダブルスで二冠を達成した世界ジュニアの経験を活かして戦ったことを明かした。
写真:表彰式後に自撮りをする木原美悠(写真左)・長﨑美柚/撮影:ラリーズ編集部
決勝の田志希/梁夏銀ペアとは、10月のドイツオープンで対戦し敗れているが、今回リベンジを果たした。
そのことについて木原は「ドイツOPのときは、自分たちの思い通りのプレーができないときが多かった。今回は1ゲーム目から自分たちの思っていたプレーができていい流れになって勝った」。長﨑は「ドイツOPのときは勝ちたい勝ちたいばかりになっていて、挑戦の気持ちがなかった。今回は、前回負けてるからできることをして勝てたらいいなという余裕があった」と精神面での余裕が勝利を引き寄せたと振り返った。
今後の目標について聞かれた長﨑は「今は先輩方がすごく強いので、自分たちは太陽と影の影。少しでも知ってもらえたらいいなと思う」と終始控えめなコメント。今年の全日本女子シングルス2位の木原も「少しでも先輩方に近づきたい」と謙虚な姿勢を見せた。
>>木原美悠インタビュー 卓球女子、令和の星が明かす“意外な悩み”
詳細スコア
写真:表彰台に上ってバンザイ/撮影:ラリーズ編集部
〇長﨑美柚/木原美悠 3-0 田志希/梁夏銀(韓国)
12-10/11-6/11-6