地元Vの張本「たくさん笑ってられるような年に」 丹羽も2020年へ強い思い語る | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:張本智和(木下グループ・写真左)、丹羽孝希(スヴェンソン)/撮影:ラリーズ編集部

大会報道 地元Vの張本「たくさん笑ってられるような年に」 丹羽も2020年へ強い思い語る

2019.12.22

文:ラリーズ編集部

<LIONカップ第24回卓球ジャパントップ12 SENDAI(兼2020世界卓球日本代表最終選考会) 2019年12月21日~12月22日>

東京五輪のシングルス代表選考を満たした張本智和(木下グループ)、丹羽孝希(スヴェンソン)と前日の世界選手権最終選考会の1、2位である森薗政崇(BOBSON)、神巧也(T.T彩たま)の4人によるトーナメントであるジャパントップ12で、張本が2年連続の栄冠に輝き、賞金300万円を手にした。

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張本「この調子で2020年8月まで突き抜けたい」


写真:丹羽孝希(スヴェンソン・写真左)、張本智和(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部

「今回で丹羽選手とは4回目。丹羽選手とは毎回どうなるかわからないので入念に準備はした。2ゲーム目3-8から逆転できたのが一番よかった。昨日今日は少し疲れはありましたけど、なんとか持っている技術で優勝することができました。大事な国内の大会なので、仙台のみなさんの前で絶対勝ちたいなと思っていた」と今大会決勝で戦った丹羽戦を振り返った。

仙台出身の張本は、地元での優勝に関して「準決勝の1点目から仙台ジュニアクラブの後輩たちが声を出してくれて、他のお客さんも声を出してくれて、一気にプレッシャーが減った。ここでプレーできてありがたかったし、優勝できてよかった」と地元の声援に感謝を述べた。


写真:張本智和(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部

「自分にとっては来年に向けて試される1年だったかなと思う。今年前半、夏くらいまでは苦しかった」と2019年前半を思い返したが「そこから練習してきた成果が出てきて、10月以降はいいプレーができている。普段の厳しい練習の中でメンタルも少しずつ鍛えられたと思う」とT2ダイヤモンド3位、男子ワールドカップ銀メダルなど成績を残した後半戦への手応えを口にした。

この調子で2020年8月まで突き抜けたい。来年は1年間通して今年よりたくさん笑ってられるような年にしたい」と東京五輪を控える2020年について力強く決意を語った。

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丹羽「シングルスでもっと点を取れるように」


写真:丹羽孝希/撮影:ラリーズ編集部

一方、張本に敗れて準優勝となった丹羽は「2試合しかしてないので、まだ自分の調子がよくわからないまま終わった。でも2位は嬉しいです」と率直な感想を口にした。

張本とはアジアカップ、T2ダイヤモンドシンガポール大会、男子ワールドカップに続いて今年4度目の対戦。「今日の決勝は張本くんが強すぎた。凡ミスが少なくて、なかなか点が取れなかった。フォアハンドがとても強くなっているなと感じた。今は隙がない。どこを攻めればいいかわからない」と脱帽した。

国際大会7大会連続初戦負けなど、丹羽にとって苦しい時期もあった2019年だったが「今年は国際大会だけでも20大会くらいでて、その中で途中すごく辛かった。最後の11月でいい成績を出して、いい形で五輪選考レースを終えられた」と笑顔をのぞかせた。


写真:丹羽孝希/撮影:ラリーズ編集部

東京五輪まで残り半年ほど。「レシーブはまだ自信を持ってできないので、レシーブをもっと強化する。サーブもチキータに対して怖さがあって思い切ったサーブを出せないので、チキータ対策など細かいところをやっていきたい」とサーブレシーブの強化を1つの課題として掲げた。

東京五輪の目標を聞かれ「目標は団体戦でのメダル獲得。今日張本くんに0-4で負けたんですけど、僕がもっともっと強くなって団体戦で必ず点を取れる選手になれば、日本がメダルとる確率も高くなる。みなさん張本くんの2点を期待していると思うんですけど、僕のシングルスで相手のエースなどに勝てればすごくメダルに近づく。ダブルスはもちろん頑張るんですけど、シングルスでもっと点を取れるように頑張りたい」とシングルスへの強い思いを見せた。

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