文:ラリーズ編集部
新型コロナウイルスのパンデミックが叫ばれる中、パラ卓球選手ジョージ・ウィンダムがアフリカのシエラレオネの状況について語った内容が、国際卓球連盟(ITTF)のホームページに掲載された。
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ロックダウンでトレーニングのできない状況
ジョージ・ウィンダムは、2013年と2015年のアフリカパラ卓球選手権でシエラレオネ初の銅メダルを獲得した車いすプレーヤーだ。
写真:ジョージ・ウィンダム(シエラレオネ)/提供:ittfworld
シエラレオネでは現在、スポーツは禁止されており、ロックダウンのためにトレーニングができない状況が続いているという。新型コロナウイルスの影響について「パンデミックによって私が最も愛しているスポーツはできなくなってしまった。それはつまり、私の家族の主な収入源が止まることを意味します。今の収入で家族の面倒を見るには十分ではありません」と苦しい状況を吐露した。
パラリンピアンが国のために活動
「国全体としては、すべてが行き詰まっています。特に若者を中心に多くの暴動が起こっています」と新型コロナウイルスによって問題が起こっていると明かす。
シエラレオネの人々の安全を守るため、ジョージは新型コロナウイルスについての教育と、手洗い、マスクの着用などの予防法を人々に教える緊急オペレーションセンターでの役割を担うようになったという。
「オペレーションセンターは、新型コロナウイルスに関する考えた方や知識を全国に広められる人を探していました。パラリンピアンである私は、よりメッセージを広めることができると感じました」。
国内外問わず、アスリートがファンを勇気づけるためにメッセージの発信やSNSなどを通したエンターテインメントの提供が昨今は多く見られる。アフリカ・シエラレオネでも、スポーツ選手が自らの影響力を使い、ファンのため、国のために活動を行っている。