文:ラリーズ編集部
8月4日にベイルートで発生した爆発事故により、レバノンでは急激な物価上昇が起こり経済危機が深刻化している。国際卓球連盟は14日、レバノン卓球連盟を支援するため、レバノン国内での卓球の再活性化を目的としたプロジェクトに30,000米ドルを寄付した。
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ITTFがレバノンを支援
ITTF財団は、レバノン卓球連盟を支援するため臨時会議を招集し寄付を決めた。
ITTF会長のトーマス・ワイカート氏は「お金を送るだけでは危機を止めることができないことは分かっています。ただ、卓球が助けになると確信しています。過去に私たちのスポーツは社会的ネットワークを再構築し、痛みやトラウマを和らげることができました。私たちは、レバノンに可能な限りの支援を行うことを約束します」とコメントしている。
ITTF副会長のハリル・アルモハンナディ氏は「新型コロナウイルスパンデミックにも見舞われた現在、困難な時期に団結することは、これまで以上に重要なことです。私は、ITTF財団が緊急救援基金を通じ、迅速に対応してくれたことに感謝しています」と述べている。
写真:北京五輪でのゼイナ・ラシード王女(ゼイナ・シャバン)/提供:ロイター/アフロ
ITTF財団理事に就任したヨルダンのゼイナ・ラシード王女は「私は、この困難な時期に迅速に対応し、必要とされる支援を提供している機関の一員であることを誇りに思います」と同じ中東の国の立場からコメントを残した。