ローカル試合で賞金300ドル獲得 エキサイティングなアメリカの卓球大会 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:個人戦・団体戦と多くの大会に参加し、団体戦2位でチームで$400獲得/撮影:Ayano

卓球プレーヤー向け ローカル試合で賞金300ドル獲得 エキサイティングなアメリカの卓球大会

2022.09.01

この記事を書いた人
高校・大学と卓球強豪校でプレーした後アメリカへ。海外で見た卓球に衝撃を受け、YouTube等で発信を開始。愛み大瑞穂→関西学院大学OG。
YouTube【AYALOG -あやろぐ-】で発信中

世界の卓球といえば、中国・日本・韓国を中心としたアジア、またはブンデスリーガをはじめとしたプロリーグが盛んなヨーロッパを思い浮かべる方が多いでしょう。

「アメリカの卓球」。

そう聞いた時に、何かイメージがわく人は、正直いないと思います。私もアメリカに来るまでそうでした。

しかし実態を見てみると、多額の賞金が当たり前のトーナメントオンラインで完結する大会運営システム誰にでも優勝のチャンスがある超平等なレベル分けの仕組みなど、日本とは違う卓球の楽しみ方が存在していました。

私が実際に参加して体験した“アメリカの卓球”の一部を皆さんにお伝えしたいと思います。

アメリカの卓球大会は賞金がもらえる

まず日本との一番大きな違いは、ほぼ全ての大会で入賞者に賞金が出ることです。

私は幼少期から日本でプレーし、何百試合と大会に出場してきましたが、賞金が出た試合は数えられるほどでした。出たとしても、参加費が返ってくる程度の賞金額がほとんどでした。


写真:私が関西学院大学卓球部でプレーしていたときの写真です/撮影:ラリーズ編集部

しかしさすがはアメリカンドリーム、賞金額の規模が桁違いに大きいです。

もちろん大会によって賞金額は異なりますが、ローカルな試合で$100〜$200(現在の日本円で約13,500円〜26,000円)、全米規模の大きな大会だと優勝賞金$25,000(現在の日本円で約300万円)なんて大会もありました。

アメリカの卓球大会の参加料は?

賞金が出るということは、ローカルな試合でも参加料は日本よりも高いです。一般的なトーナメントで$25~$30(現在の日本円で3,500円)程度が平均的な参加料で、これ以上の場合も多くあります。ハイリスク・ハイリターンを好む、アメリカ人のギャンブル気質が表れている感じがします。

また、多額の賞金を出しても成り立つ理由はもう一つあります。

それは、それぞれの卓球クラブを大会会場として使用することが多いからです。

日本であれば公共の施設などを借りる必要があるため、施設利用に多額の費用がかかります。しかし、アメリカでは、アメリカならではの広大な土地を生かし、10台以上設置できる広い卓球クラブが多くあります。そのため、クラブの施設で規模の大きい大会を開催することが可能なのです。


写真:30台以上が広々置かれている888 Table Tennis Club (サンフランシスコ)/撮影:Ayano

実際に参加して1日で$300(4万円)獲得!

アメリカの卓球の大会は、レーティングなどで区切られ、1日で複数のトーナメントが行われます。

大会や種目ごとにエントリー数は異なるのですが、大体10〜30人程度が一つのトーナメントで戦うことが多いです。参加者は複数エントリーが認められているので、1日で多額の賞金を稼ぐこともできます。


写真:実際の大会の様子/撮影:Ayano

私が実際に参加した大会では、3種目にエントリーし、1位・1位・2位で合計300ドル(4万円)を獲得しました。本格的に部活でプレーしていた学生卓球を引退してから少しブランクがあった中での合計15試合。300ドルの賞金と引き換えにすべての体力を失いました(笑)。

実際に参加した様子はこちら 【アメリカの卓球大会で優勝してみた!!】優勝賞金はいかに…

強い人だけがたくさん稼げるの?

「そうは言っても、どうせ強い人だけが儲かるんでしょ?」

こう思った人は多いはず。

結論からいうと、アメリカでは、誰でも賞金ゲットのチャンスがあります。

レーティングというシステムで、全ての出場者が平等にレベルを振り分けられ、自分と同じレベルの選手と対戦することになります。どのレベルでも優勝すれば、賞金がゲットできるという素晴らしい仕組みがあるんです。

もちろん、高いレベルのトーナメントは賞金が高かったり、低いレベルは賞金が出なかったりすることがあります。

しかし、平等にレベルを分けられるシステムのおかげで、どんなレベルの選手でもトーナメントで優勝するチャンスが与えられています。

では、どうやって分けられるのか?

これは次回“「卓球戦闘能力」で超平等にレベル分け!レーティングシステムの仕組み”でご紹介するのでお楽しみに!

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