文:ラリーズ編集部
卓球の低年齢化が進む中、遅咲きで全国大会を目指す選手に送る本企画。
第4回のテーマは、サーブの初期設定についてだ。
プロ卓球コーチの原田隆雅氏(礼武卓球道場)が推奨する「有利な展開に持ち込む6種類のサーブ」とは?
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原田隆雅(はらだたかまさ)。現役時代は福岡の名門柳川高校から同志社大学、実業団のリコーで活躍後、葛西(東京都江戸川区)に礼武卓球道場を設立。プロ卓球コーチとしてジュニアから大人まで幅広い世代を指導。テレビCMの卓球シーン監修なども手掛ける。
このページの目次
自分の展開に持ち込む6種類のサーブとは
今回はシェークハンドのバック表ソフトの選手を想定して、サーブの後、ラリーに持ち込みやすいシンプルなサーブについて解説する。
いわゆるしゃがみ込みサーブに近いフォームでボールを6種類のこすり方(フォア、バックでそれぞれ横・上・下回転)でインパクトする。このサーブはジュニア選手から大人まで簡単にマスターでき、また以下の3つの理由から自分の優位な展開に持っていきやすいという。
・手先の器用さを必要とせず、体重移動、体の傾け方、目線の使い方でフェイントモーションが使える
・突然違うサーブが来るというトリッキーな印象を与えられる
・強い横回転や強い下回転を入れずに、ラリーに持っていくための準備打として使える
実際に動画を見てみよう。
※画像をクリックするとYoutubeで動画が流れます。
(1)フォア横回転(2:22〜)
(2)バック横回転(2:36〜)
(3)フォア前進回転(2:48〜)
(4)バック前進回転(3:05〜)
(5)フォア下回転(3:25〜)
(6)バック下回転(3:48〜)
サーブの狙いを原田氏が解説 5:48〜
今回の動画では台の中央からあまり回転をかけずにサーブを出しているが、これは両ハンドの選手を想定している。
短いサーブからは相手のツッツキをドライブで狙い、ロングサーブは両ハンドのブロックからラリーに持ち込む展開で待つ。このようにシンプルな待ち方ができると試合で迷いが無くなる。
両ハンドではなく、もっとフォアで攻めていきたいという選手であれば、バック側からサーブを出し、強いスピンをかけるのも有効だ。
ただし回転量の多いサーブやチキータなど流行っている技術を真似しようとするがあまり、自分のプレースタイルに合っていないサーブ、レシーブを選択肢、自ら崩れてしまうケースも多い。
まずはシンプルなサーブから自分の得意な展開に持ち込めるようにし、徐々にレベルを高めていこう。
今回のまとめ
図:まとめ/作成:ラリーズ編集部
フル動画はこちら 中学スタートで全国大会を目指す!#4
礼武卓球道場チャンネル
【連載】【高校卓球】原田隆雅の「目指せ!遅咲き全国デビュー」
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