卓球技術・コツ 【卓球技術】裏面でのブロックを覚えればプレーの弱点が無くなる!
2022.10.10
文:加藤拓也コーチのYouTube KATO卓ちゃんねるより
今回はペンホルダーの裏面ブロックについての解説です。裏面ブロックは見落とされがちな技術ですが、コツをつかむことができれば安定性を上げることができ、戦術の幅を広げられます。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第21回ではペンホルダーの裏面ブロックのコツと練習法を、加藤コーチの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。
【加藤拓也(かとう たくや)】京都府・洛東高等学校から京都産業大学を経て、現在は天王山卓球スクール北山店でコーチを務め、子どもから大人までを幅広く指導する。戦型は右利きの中国式ペンホルダーでフォア表ソフト、バック裏ソフト。中学生から卓球を始めながら、全国大会出場経験も持つ。自身の個人チャンネルであるKATO卓ちゃんねるでは、中ペン、表ソフトの技術をメインに練習や試合の動画を多く配信している。(写真提供:本人)
このページの目次
裏面ブロックの基本のポイント①:ボールに対して真っ直ぐの面を作る
加藤:ブロックにおいて意識してほしいポイントの1つ目は「ボールに対して真っ直ぐの面を作る」ことです。
ブロックではボールの上や横に当ててしまうと安定したブロックができなくなってしまいます。特に、ボールの横をとることが多い人でブロックミスが多い人は、体の横で打球している、そもそも面が作れていないことが多いです。そのため、特に中指と薬指に意識を置いて、真っ直ぐな面を作ることを意識しましょう。
裏面ブロックの基本のポイント②:体全体でボールを受け止めて返球する
加藤:2つ目のポイントは「打たれたボールに対してしっかり体で受け止める」ことです。
基本的に打たれるボールは勢いがあるので、その勢いに対してぶつかりに行くような当たり方をしてしまうと、安定したボールを返すのは難しくなります。ボールをキャッチするイメージで、膝を使って体全体でリズムをとって返球するようにしましょう。
裏面ブロックの基本のポイント③:頂点に合わせてタイミングを取る
加藤:3つ目のポイントは「頂点に合わせてタイミングを取る」ことです。先にラケットを合わせてしまうとタイミングが合わなくなってしまうので、頂点を目安にして飛んでくるボールにタイミングを合わせて体で受け止めるように動きましょう。
実際のお手本動画 4:31~
技術の注意点①:むやみやたらに回転をかけたり伸ばさない
加藤:まずは回転をかけたり、伸ばしたりしないようにしましょう。基本のブロックができてからそのような技術に取り組むようにしましょう。まずは相手の取りやすいボールで構いませんので、狙った場所にきれいなボールを送り返すことを意識しましょう。
技術の注意点②:ラケットの先端を下げすぎない
加藤:ブロックのときにラケットの先端を下げてしまうと下からボールを救い上げてしまうので、先端を下げないように気を付けましょう。
技術の注意点③:台との距離感を意識する
加藤:タイミングを取ることである程度のボールは返球できるようになりますが、台との距離が近すぎると深いボールが取れなくなってしまいます。そのため、普段のドライブと同じくらいの距離感でブロックをして、少し攻めたいときだけ台に近づくようにしましょう。
まとめ
加藤:ブロックを覚えるだけで卓球そのものが変わるといっても過言ではないです。見落とされがちな技術ですが、こちらの技術を徹底して練習する必要があります。その練習も相手の練習で集中してブロックすることで、自分の練習にもできます。