卓球技術・コツ 【卓球技術】他にない特別な出し方 基本的な裏面バックサービスの3つのポイント
2023.04.04
文:加藤拓也コーチのYouTube KATO卓ちゃんねるより
ペンホルダーの選手特有のサービスとして裏面バックサービスがあります。
「これができると試合が変わる!脱中級者講座」の第27回では、基本的な裏面バックサービスのコツを、加藤コーチの技術指導を通して詳しく見ていきましょう。
【加藤拓也(かとう たくや)】京都府・洛東高等学校から京都産業大学を経て、現在は天王山卓球スクール北山店でコーチを務め、子どもから大人までを幅広く指導する。戦型は右利きの中国式ペンホルダーでフォア表ソフト、バック裏ソフト。中学生から卓球を始めながら、全国大会出場経験も持つ。自身の個人チャンネルであるKATO卓ちゃんねるでは、中ペン、表ソフトの技術をメインに練習や試合の動画を多く配信している。(写真提供:本人)
このページの目次
裏面バックサービス
加藤:今回は、裏面バックサービスの解説をしていきたいと思います。このサーブは使用する方が少ないので、使うだけで相手を驚かせることができるし、レシーブを甘くさせて次のボールを狙うことができるので、是非とも覚えていただきたいサービスです。
今回お伝えさせてもらうのは、裏面バックサービスの基本の出し方についてです。
基本の裏面バックサービスのポイント①グリップ
加藤:裏面バックサービスを出す時に大事になってくるポイントの1つ目はグリップです。
ラケットの持ち方として、中指と薬指の指先でラバーを押すように持つことが大事です。
ボールに対して横回転をかける必要があるのですが、指を寝かせて丸めるように持つと角度が付きにくくなって、ボールをただ押すような形になってしまいますので、気をつけましょう。
基本の裏面バックサービスのポイント②ボールの横を捉える
加藤:裏面バックサービスを出す時に大事になってくるポイントの2つめは、ボールを捉える位置です。
ポイント①で説明したようにグリップを持った上で、ボールの横を捉えるようにしましょう。正面から当てようとすると、前に飛ばすためにどうしても当ててしまうような形になってしまいます。
ボールを横から擦るために前腕をひねるようにしましょう。ラケットをまっすぐ構えて反時計回りに少しひねってあげることによって、適切な角度が作りやすくなります。
基本の裏面バックサービスのポイント③重心移動
加藤:3つめのポイントは、重心移動です。
左から右への重心移動をしっかり意識してサーブを出していきましょう。
実際のお手本動画 3:04~
加藤:回転のかけ方のコツを掴めば、フォア側で出すバックサービスよりも回転はかかるようになると思います。
基本はバッククロスに出しますが、同様の重心移動でフォア側に出すと、逆モーションのようになって相手からはわかりにくいサービスを出すことができます。
相手の逆をついてフォアで回転をかけさせたところをカウンターで叩くという形が理想ですね。
練習点の注意
加藤:最初は丁寧に入れることよりも回転をかけることを重視していただきたいです。
入れることばかり意識するとどうしてもボールの質が落ちてしまいます。ミスをしてもいいので、ラケットを思いっきり振って回転がかけられるようになってから入れることを考えていいです。
まとめ
加藤:今回は裏面バックサービスについて解説しました。
このサービスはペンホルダーで特にフォア面に表ソフトを使っている人にオススメです。
裏面の裏ソフトラバーで回転のかかったサービスを出すことができるし、他にはない技術なので相手を驚かすことができます。
是非一度練習してみて下さい。