今回は、卓球の試合のルールの中でもレッドカード・イエローカードについて解説します。

卓球におけるレッドカード・イエローカードとは？

卓球においては、コートやコートサイドにいる選手・監督全員が、イエローカードやレッドカードの対象になります。ルール違反やマナー違反があると、まずイエローカード（警告）が提示され、同じ試合中に違反が繰り返された場合はレッドカードが出されます。

イエローカードを受けた選手にレッドカードが提示された場合はペナルティとして相手に1得点が与えられ（2回目で2点目）、イエローカードを受けた監督やアドバイザーにレッドカードが提示され、退場となり競技領域から遠ざけられます。

レッドカード・イエローカードの具体的事例

日本卓球協会の定めた基本ルールによると、以下のような場合（2025年6月1日時点）にレッドカード・イエローカードになります。

アドバイス

①個人戦において審判に登録されている一人のアドバイザー（ベンチコーチ）以外の者がアドバイスを行った場合。もし登録されていないものがアドバイスした場合、主審はレッドカードを掲げ競技領域外に遠ざけなければならない。

②アドバイスすることを認められた者であっても、競技の進行の妨げになるようなアドバイスを行った場合。

③アドバイスすることを認められた者であっても、ゲームとゲームの間の休憩時間または認められた中断時間以外の時間にアドバイスを行った場合。（高校生以下の大会）

バッドマナー

「大声で叫ぶ」「汚い言葉を使う」「球を故意につぶす」「競技領域外へ打つ」「台やフェンスを蹴る」「審判指示を無視する」など、相手や観客に不快感を与え、試合の品位を損なう行為を「バッドマナー」と呼びます。これらは初回でイエローカード（警告）、さらに続けばレッドカードで相手に1点加点、場合によっては退場となります。

また、犯した違反が重大だと判断された場合には、初回でもレッドカード（または即時停止・審判長裁定）となる場合があります。

まとめ

サッカーなどとは違って、卓球におけるレッドカードやイエローカードはあまり馴染みのない人が多いのではないでしょうか。

競技者や観戦者にとって、レッドカードやイエローカードを理解することは、卓球をより深く楽しむための鍵となるでしょう。