水谷隼 誰よりも全日本を知り、誰よりも全日本を勝った男 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:水谷隼/提供:西村尚己/アフロスポーツ

卓球プレーヤー向け 水谷隼 誰よりも全日本を知り、誰よりも全日本を勝った男

2020.06.04 文:石丸眼鏡

全日本卓球選手権シングルス通算優勝回数“10”。

未来永劫破られることはないとさえ思わせるアンタッチャブルレコードを作った男、それが水谷隼(木下グループ)だ。

リオ五輪で日本史上初の個人戦メダルを獲得してから4年が過ぎた。団体戦と合わせて2つのメダルを獲得した水谷は、卓球ファンのみならず日本中にその名を轟かせるトップアスリートの仲間入りを果たした。30歳となった現在も高いパフォーマンスを維持しており、おそらくはキャリア最後となるであろう東京五輪に向けてトレーニングを重ねている。

>>「水谷世代」の今 卓球全日本V10の絶対王者を追った同級生たち

水谷隼と全日本選手権

水谷の名が世に広まったきっかけはリオ五輪だが、卓球界ではその何年も前から彼の名を知らぬ者はいないほどの圧倒的な存在であった。

2007年の全日本選手権、17歳7ヶ月という若さで男子シングルスを制すると、そこから5連覇を達成(当時の最年少記録、2018年大会で張本智和が記録更新)。


写真:2010年全日本で優勝した水谷隼/提供:アフロスポーツ

その後、2012年、2013年大会では吉村真晴(愛知ダイハツ)、丹羽孝希(スヴェンソン)に王座を明け渡したものの、翌年から再び4連覇を達成した。そして、2019年大会での10度目のVを区切りに、全日本選手権シングルスから身を引いた。

驚くべきは、初優勝を飾った2007年から2019年まで13年連続で決勝に進出している点だ

さらにこの間、男子ダブルスでも7回の優勝を飾っている。

数字でみる水谷の凄さ

水谷が全日本選手権で積み上げてきた栄光を数字で振り返ってみよう。


写真:V10を達成した水谷隼(木下グループ)/撮影:ラリーズ編集部

過去30年間で全日本選手権男子シングルスを1度でも優勝した選手を対象に、集計を行った結果が以下だ。

最年少優勝記録

張本智和 14歳6ヶ月
水谷隼 17歳7ヶ月

通算優勝回数

水谷隼 10回
斎藤清 8回
偉関晴光 4回
松下浩二 4回
吉田海偉 2回

決勝進出回数

水谷隼 13回(13年連続)
斎藤清 8回
偉関晴光 7回
松下浩二 6回
吉田海偉 5回

決勝勝率

斎藤清 100%(8/8)
水谷隼 77%(10/13)
松下浩二 67%(4/6)
偉関晴光 57%(4/7)
吉田海偉 40%(2/5)

これらの数字からも、水谷の強さがよくわかる。

10度の優勝、13年連続で決勝に進出し敗れたのはわずか3回。好不調の波や怪我がつきものなスポーツの世界でこれほど安定した成績を残すのは至難の業だ。人間離れしているといってもいい。


写真:2012全日本の水谷隼/提供:アフロスポーツ

リオ五輪を共に戦った吉村、丹羽でさえ、全日本決勝の舞台に辿り着いたのは1度だけ。次代のエース張本も、優勝した翌年は準決勝で敗退している。

強い選手であればあるほど、対戦相手は対策を練ってくる。最も警戒され、研究されるのが王者の宿命だ。あらゆる選手が水谷を追い、水谷を倒そうと無我夢中で挑んでくる。そんな状況下でも勝ち続けた結果が、前人未到の10度の優勝なのだ。

水谷が去ってからの全日本選手権シングルスは、群雄割拠の大混戦となっている。

今後彼を超える選手が現れることはあるのだろうか。それは張本か、それともまだ見ぬ若きプレーヤーか。

水谷隼関連インタビュー

>>「全盛期の7割あれば十分」 水谷隼、最後の大舞台へ懸ける思い

>>「金メダルの可能性は20%」伊藤美誠との“最強ペア”で描く水谷隼のゲームプラン

>>水谷隼「実は1年間、球がほとんど見えない」深刻な目の症状を告白

水谷隼(五輪銀メダリスト)相手でも卓球ゲームならさすがに勝てる説

男子ランキング
2020.09.19
世界
日本
1
樊振東(中国)
17915 pt
2
許キン(中国)
17260 pt
3
馬龍 (中国)
15525 pt
1
張本智和(日本)
13245 pt
2
丹羽孝希(日本)
9570 pt
3
水谷隼(日本)
9045 pt
女子ランキング
2020.09.19
世界
日本
1
陳夢 (中国)
17915 pt
2
伊藤美誠(日本)
15440 pt
3
孫穎莎 (中国)
15165 pt
1
伊藤美誠(日本)
15440 pt
2
石川佳純(日本)
11100 pt
3
平野美宇(日本)
10815 pt