【完全保存版】オリンピック(五輪)卓球競技歴代メダリスト一覧|日本代表選手の成績も | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:水谷隼と伊藤美誠/提供:ロイター/アフロ

卓球プレーヤー向け 【完全保存版】オリンピック(五輪)卓球競技歴代メダリスト一覧|日本代表選手の成績も

2024.06.21

文:ラリーズ編集部

今回は、これまでの五輪の個人戦、および団体戦での歴代優勝国、そして日本選手の活躍を振り返り、一覧にまとめた。

>>【五輪卓球】男子日本が銅獲得 日本代表、全選手がメダル獲得で閉幕

五輪卓球競技とは

五輪における卓球の歴史は意外にもあまり深くはない。約30年前の1988年ソウル大会から正式種目となり、迎えた第1回大会。男子シングルスの優勝は韓国の劉南奎(ユ・ナムギュ)。そして驚くべきことに中国男子はメダルを1枚も獲得していない。

中国男子が初めて五輪シングルスでメダルを獲得したのは、1992年バルセロナ大会で、馬文革(中国)が銅メダルという成績だ。しかし、その次の1996年アトランタ大会で、中国卓球のカリスマ指導者ともいわれる劉国梁(リュウグオーリャン)が優勝して以降、2004年を除いて中国が表彰台のトップに君臨し続けている。

日本男子の成績は、1996年にTリーグ・チェアマンを務める松下浩二が初めて本戦へと進むも、1回戦敗退。その後は右肩上がりに成績を上げていき、2012年ロンドン大会では岸川聖也がベスト8、2016年リオデジャネイロ大会では水谷隼が銅メダルを獲得し、日本卓球史に新たな偉業を残した。


写真:陳夢(中国)/提供:ittfworld

一方女子シングルスでは1988年以降中国が優勝を死守してきている。特に男子では見られない連覇を成し遂げた鄧亞萍(デンヤーピン・中国)や張怡寧(チャンイーニン・中国)の強さは今なお語り継がれている。

そんな中、日本女子は、1996年,2000年で中国から帰化した小山ちれがベスト8に食い込むと、当時15歳にしてアテネ五輪に出場した福原愛が4回戦まで勝ち進む。また2012年には石川佳純(全農)が、2016年には福原愛がベスト4まで勝ち残り、メダル獲得まであと一歩のところまで迫っている。東京五輪では、伊藤美誠がシングルスで日本女子初となる銅メダルを獲得した。

ダブルスは、卓球が正式種目になった1988年から2004年まで実施され、1988年女子ダブルスの優勝以外、全てのメダルを中国が獲得している。後に全日本社会人卓球選手権で優勝する陳龍燦/韋晴光(中国)はダブルスで世界の頂点に立っている。1996年には男子シングルスでも優勝していた劉国梁が、2000年男子シングルスチャンピオンになる孔令輝(コンリンホイ・中国)と組んだダブルスでも優勝し、2冠という快挙を達成している。

日本の最高成績は、男子が1996年アトランタ大会での渋谷浩/松下浩二ペアのベスト8、女子が1988年ソウル大会での星野美香/石田清美の4位となっている。

混合ダブルスは、2021年の東京五輪から正式種目となった。東京五輪の混合ダブルスでは、水谷隼/伊藤美誠ペアが優勝し、初代王者となった。

2008年北京大会から、ダブルスが実施されなくなった代わりに行われるようになった団体戦。そのトロフィーはすべて中国が独占している。団体戦が採用された最初の北京大会では、日本男子は準々決勝でドイツに敗れると、銅メダル決定トーナメントに臨んだ。しかし、銅メダル決定トーナメントでは2003年世界選手権チャンピオンのシュラガー率いるオーストリアに敗れ、5位に終わった。


写真:水谷隼/提供:ittfworld

続く2012年ロンドン大会では準々決勝で中国香港に敗れ、2大会連続で5位に終わった。しかし2016年リオデジャネイロ大会では同じく準々決勝で中国香港にリベンジを果たすと、ティモ・ボルとドミトリ・オフチャロフを擁するドイツを下し、決勝へと進む。決勝では水谷が許昕(シュシン)をフルゲームで下すなど、中国に敗れはしたものの堂々の準優勝を果たした。

2021年の東京大会では、日本代表は3位決定戦で韓国に勝利し、銅メダルを獲得した。

一方女子では、北京大会の銅メダル決定戦で韓国に敗れ、惜しくも4位。続くロンドン大会ではシンガポールを準決勝で下して中国に挑んだ。敗れはしたものの過去最高の銀メダルを獲得し、リオデジャネイロ大会では3位に入った。

東京五輪では決勝で中国に敗れたものの、銀メダルを獲得。3大会連続のメダル獲得となった。

【男子シングルス・女子シングルス】五輪卓球競技歴代メダリスト


写真:東京五輪男子シングルス表彰式/提供:ITTF

開催年(開催地) 男子シングルス 女子シングルス
1988年(ソウル) 金メダル:劉南奎(ユーナムキュ・韓国)
銀メダル:金琦澤(キムキテク・韓国)
銅メダル:エリック・リンド(スウェーデン)
金メダル:陳静(チェンジン・中国)
銀メダル:李恵芬(リフイフェン・中国)
銅メダル:焦志敏(ジャオジミン・中国)
1992年(バルセロナ) 金メダル:ヤン=オベ・ワルドナー(スウェーデン)
銀メダル:ジャン=フィリップ・ガシアン(フランス)
銅メダル:金擇洙(キムテクス・韓国)、馬文革(マウェンゲ・中国)
金メダル:鄧亞萍(デンヤピン・中国)
銀メダル:喬紅(キャオホン・中国)
銅メダル:リ・ブンヒ(北朝鮮)、玄静和(ヒュンジュンハ・韓国)
1996年(アトランタ) 金メダル:劉国梁(リュウゴウリャン・中国)
銀メダル:王涛(ワンタオ・中国)
銅メダル:ヨルグ・ロスコフ(ドイツ)
金メダル:鄧亞萍(デンヤピン・中国)
銀メダル:陳静(チェンジン・チャイニーズタイペイ)
銅メダル:喬紅(キャオホン・中国)
2000年(シドニー) 金メダル:孔令輝(コンリンホイ・中国)
銀メダル:ヤン=オベ・ワルドナー(スウェーデン)
銅メダル:劉国梁(リュウゴウリャン・中国)
金メダル:王楠(ワンナン・中国)
銀メダル:李菊(リジュ・中国)
銅メダル:陳静(チェンジン・チャイニーズタイペイ)
2004年(アテネ) 金メダル:柳承敏(ユスンミン・韓国)
銀メダル:王皓(ワンハオ・中国)
銅メダル:王励勤(ワンリチン・中国)
金メダル:張怡寧(ジャンイーニン・中国)
銀メダル:キム・ヒャンミ(北朝鮮)
銅メダル:金暻娥(キムキョンア・韓国)
2008年(北京) 金メダル:馬琳(マリン・中国)
銀メダル:王皓(ワンハオ・中国)
銅メダル:王励勤(ワンリチン・中国)
金メダル:張怡寧(ジャンイーニン・中国)
銀メダル:王楠(ワンナン・中国)
銅メダル:郭躍(グオユエ・中国)
2012年(ロンドン) 金メダル:張継科(チャンジーカ・中国)
銀メダル:王皓(ワンハオ・中国)
銅メダル:ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)
金メダル:李暁霞(リシャオシャ・中国)
銀メダル:丁寧(ディンニン・中国)
銅メダル:馮天薇(フォンティエンウェイ・シンガポール)
2016年(リオデジャネイロ) 金メダル:馬龍(マロン・中国)
銀メダル:張継科(チャンジーカ・中国)
銅メダル:水谷隼(日本)
金メダル:丁寧(ディンニン・中国)
銀メダル:李暁霞(リシャオシャ・中国)
銅メダル:キム・ソンイ(北朝鮮)
2021年(東京) 金メダル:馬龍(マロン・中国)
銀メダル:樊振東(ファンジェンドン・中国)
銅メダル:ドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)
金メダル:陳夢(チェンムン・中国)
銀メダル:孫頴莎(スンイーシャ・中国)
銅メダル:伊藤美誠(日本)

【男子ダブルス・女子ダブルス】五輪卓球競技歴代メダリスト


写真:陳玘(写真左)・馬琳(写真右)/提供:ittfworld

開催年(開催地) 男子ダブルス 女子ダブルス
1988年(ソウル) 金メダル:陳龍燦(チェンロンツァン)/韋晴光(ウェイチングァン・中国)
銀メダル:イリヤ・ルプレスク/ゾラン・プリモラッツ(ユーゴスラビア)
銅メダル:安宰亨(アンジェヒョン)/劉南奎(ユーナムキュ・韓国)
金メダル:玄静和(ヒュンジュンハ)/梁英子(ヤンヨンジャ・韓国)
銀メダル:陳静(チェンジン・中国)/焦志敏(ジャオジミン・中国)
銅メダル:ヤスナ・ファズリッチ/ゴルダナ・ペルクチン(ユーゴスラビア)
1992年(バルセロナ) 金メダル:呂林(ロリン)/王涛(ワンタオ・中国)
銀メダル:ヨルグ・ロスコフ/シュテフェン・フェッツナー(ドイツ)
銅メダル:姜煕燦(カンヒチャン)/李哲承(イチョルスン・韓国)、金擇洙(キムテクス)/劉南奎(ユーナムキュ・韓国)
金メダル:鄧亞萍(デンヤピン)/喬紅(キャオホン・中国)
銀メダル:陳子荷(ツェンジーヘ)/高軍(ガオジュン・中国)
銅メダル:リ・ブンヒ/ユ・スンボク(北朝鮮)
銅メダル:玄静和(ヒュンジュンハ)/洪次玉(ホンチャオク・韓国)
1996年(アトランタ) 金メダル:劉国梁(リュウゴウリャン)/孔令輝(コンリンホイ・中国)
銀メダル:王涛(ワンタオ)/呂林(ロリン・中国)
銅メダル;劉南奎(ユーナムキュ)/李哲承(イチョルスン・韓国)
金メダル:鄧亞萍(デンヤピン)/喬紅(キャオホン・中国)
銀メダル:劉偉(リュウウェイ)/喬雲萍(キョウユィンビゥン・中国)
銅メダル:柳智恵(ユジヒェ)/朴海晶(パクヘジュン・韓国)
2000年(シドニー) 金メダル:王励勤(ワンリチン)/閻森(ヤンセン・中国)
銀メダル:劉国梁(リュウゴウリャン)/孔令輝(コンリンホイ・中国)
銅メダル:ジャン=フィリップ・ガシアン/パトリック・シーラ(フランス)
金メダル:李菊(リジュ)/王楠(ワンナン・中国)
銀メダル:孫晋(スンジン)/楊影(ヤンイン・中国)
銅メダル:柳智恵(ユジヒェ)/金戊校(キムムキョ・韓国)
2004年(アテネ) 金メダル:陳玘(チェンチー)/馬琳(マリン・中国)
銀メダル:李静(リチン)/高礼澤(コライチャク・中国香港)
銅メダル:ミカエル・メイス/フィン・ツグウェル(デンマーク)
金メダル:王楠(ワンナン)/張怡寧(ジャンイーニン・中国)
銀メダル:李恩実(イウンシル)/石恩美(ソクウンミ・韓国)
銅メダル:郭躍(グオユエ)/牛剣鋒(ニュウジェンフォン・中国)

【混合ダブルス】五輪卓球競技歴代メダリスト


写真:水谷隼(木下グループ)と伊藤美誠(スターツ)/提供:ITTF

開催年(開催地) 混合ダブルス
2021年(東京) 金メダル:水谷隼/伊藤美誠(日本)
銀メダル:許昕(シュシン)/劉詩雯(リュウスーウェン・中国)
銅メダル:林昀儒(リンユンジュ)/鄭怡静(チェンイーチン・チャイニーズタイペイ)

【男子団体・女子団体】五輪卓球競技歴代メダリスト


写真:日本女子/提供:ittfworld

開催年(開催地) 男子団体 女子団体
2008年(北京) 金メダル:中国(馬琳、王皓、王励勤)
銀メダル:ドイツ(ティモ・ボル、ドミトリ・オフチャロフ、クリスティアン・ズース)
銅メダル:韓国(呉尚垠、柳承敏、尹在栄)
金メダル:中国(郭躍、王楠、張怡寧)
銀メダル:シンガポール(馮天薇、リ・ジャウェイ、王越古)
銅メダル:韓国(唐汭序、金暻娥、朴美英)
2012年(ロンドン) 金メダル:中国(張継科、王皓、馬龍)
銀メダル:韓国(朱世爀、呉尚垠、柳承敏)
銅メダル:ドイツ(ティモ・ボル、ドミトリー・オフチャロフ、バスティアン・シュテガー)
金メダル:中国(丁寧、郭躍、李暁霞)
銀メダル:日本(石川佳純、福原愛、平野早矢香)
銅メダル:シンガポール(馮天薇、リ・ジャウェイ、王越古)
2016年(リオデジャネイロ) 金メダル:中国(張継科、馬龍、許昕)
銀メダル:日本(水谷隼、吉村真晴、丹羽孝希)
銅メダル:ドイツ(ドミトリ・オフチャロフ、ティモ・ボル、バスティアン・シュテガー)
金メダル:中国(劉詩雯、丁寧、李暁霞)
銀メダル:ドイツ(ハン・イン、ペトリッサ・ゾルヤ、シャン・シャオナ)
銅メダル:日本(石川佳純、福原愛、伊藤美誠)
2021年(東京) 金メダル:中国(樊振東、馬龍、許昕)
銀メダル:ドイツ(ドミトリ・オフチャロフ、パトリック・フランチスカ、ティモ・ボル)
銅メダル:日本(水谷隼、丹羽孝希、張本智和)
金メダル:中国(王曼昱、陳夢、孫穎莎)
銀メダル:日本(石川佳純、平野美宇、伊藤美誠)
銅メダル:中国香港(杜凱琹、李皓晴、蘇慧音)

五輪卓球競技歴代日本代表成績

開催年(開催地) 男子 女子
1988年(ソウル) 男子シングルス:小野誠二(ベスト16)・斎藤清(ベスト32)・宮崎義仁(ベスト64)
男子ダブルス:小野誠二/宮崎義仁(ベスト16)・渡辺武弘/斎藤清(ベスト16)
女子シングルス:星野美香(ベスト16)・石田清美(ベスト32)・内山京子(ベスト32)
女子ダブルス:石田清美/星野美香(4位)・山下富美代/星野美香(ベスト16)
1992年(バルセロナ) 男子シングルス:渋谷浩(ベスト32)・松下浩二(ベスト32)・渡辺武弘(ベスト64)
男子ダブルス:渋谷浩/松下浩二(ベスト16)・渡辺武弘/仲村錦治郎(ベスト32)
女子シングルス:山下富美代(ベスト16)・星野美香(ベスト16)・佐藤利香(ベスト32)
女子ダブルス:佐藤利香/松本雪乃(ベスト16)・山下富美代/星野美香(ベスト16)
1996年(アトランタ) 男子シングルス:松下浩二(ベスト16)・渋谷浩(ベスト32)・田崎俊雄(ベスト64)
男子ダブルス:渋谷浩/松下浩二(ベスト8)・遊澤亮/田崎俊雄(ベスト32)
女子シングルス:小山ちれ(ベスト8)・佐藤利香(ベスト32)・東童多英子(ベスト32)
女子ダブルス:小山ちれ/東童多英子(ベスト8)・佐藤利香/山下富美代(ベスト16)
2000年(シドニー) 男子シングルス:松下浩二(ベスト16)・田崎俊雄(ベスト16)・偉関晴光(ベスト32)
男子ダブルス:田崎俊雄/偉関晴光(ベスト16)・渋谷浩/松下浩二(ベスト32)
女子シングルス:小山ちれ(ベスト8)・小西杏(ベスト16)・坂田倫子(ベスト32)
女子ダブルス:藤沼亜衣/小西杏(ベスト16)・坂田倫子/内藤和子(ベスト32)
2004年(アテネ) 男子シングルス:松下浩二(ベスト32)・新井周(ベスト64)・遊澤亮(ベスト64)
男子ダブルス:田崎俊雄/鬼頭明(ベスト16)・遊澤亮/新井周(ベスト32)
女子シングルス:福原愛(ベスト16)・藤沼亜衣(ベスト16)・梅村礼(ベスト16)
女子ダブルス:藤沼亜衣/梅村礼(ベスト8)
2008年(北京) 男子団体:4位(水谷隼・岸川聖也・韓陽)
男子シングルス:韓陽(ベスト8)・水谷隼(ベスト32)・岸川聖也(ベスト64)
女子団体:4位(福原愛・平野早矢香・福岡春菜)
女子シングルス:福原愛(ベスト16)・平野早矢香(ベスト32)・福岡春菜(ベスト32)
2012年(ロンドン) 男子団体:ベスト8(水谷隼・岸川聖也・丹羽孝希)
男子シングルス:岸川聖也(ベスト8)・水谷隼(ベスト16)
女子団体:銀メダル(福原愛・石川佳純・平野早矢香)
女子シングルス:石川佳純(4位)・福原愛(ベスト8)
2016年(リオデジャネイロ) 男子団体:銀メダル(水谷隼・丹羽孝希・吉村真晴)
男子シングルス:水谷隼(銅メダル)・丹羽孝希(ベスト8)
女子団体:銅メダル(福原愛・石川佳純・伊藤美誠)
女子シングルス:福原愛(4位)・石川佳純(ベスト32)
2021年(東京) 男子団体:銅メダル(張本智和・丹羽孝希・水谷隼)
男子シングルス:張本智和(ベスト16)・丹羽孝希(ベスト16)、混合ダブルス:水谷隼(金メダル)
女子団体:銀メダル(伊藤美誠・石川佳純・平野美宇)
女子シングルス:伊藤美誠(銅メダル)・石川佳純(ベスト8)、混合ダブルス:伊藤美誠(金メダル)

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