今回は、アルゼンチン代表として東京五輪への出場を決めたガストン・アルト(アルゼンチン)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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ガストン・アルトとは?
ガストン・アルトはアルゼンチンを代表する選手です。感情表現豊かで、勢いに乗ると誰にも止まられないほど情熱のあるプレーを見せる選手でもあります。中南米ではトップクラスの実力を誇り、2021年の東京五輪シングルスの出場権を勝ち取っています。
それではガストン・アルトのプロフィールについて詳しく見ていきましょう。
プロフィール
ガストン・アルトは、1985年7月6日生まれの35歳(2021年5月時点)です。アルゼンチンのメンドーサ出身で、現在はアルゼンチン代表として国際大会で活躍しています。
国際大会では特に中南米の選手と対戦する機会が多く、2019年のパナマ選手権ではティアゴ・モンテイロ(ブラジル)とフルゲームに及ぶ熱戦を繰り広げ、4-3で勝利すると、準決勝で最終結果として準優勝に輝きました。2021年の東京五輪シングルスラテンアメリカ予選では、同じくアルゼンチン代表のホラシオ・シフェンテス(アルゼンチン)とともにシングルスで通過し、本戦への出場権を獲得しました。
ガストン・アルトはInstagramにも東京五輪出場についての喜びをあらわにしています。こちらにも注目です。
ガストン・アルトのInstagramはこちら!
プレースタイル
ガストン・アルトは右シェーク裏裏の攻撃型で、YGサービスからの威力のある3球目攻撃が特徴の選手です。また、下げられてもロビングでしっかりと返すことができます。
YGサービスは通常の横回転サービスに比べ、タイミングやラケットの当てる部分が重要になるサービスです。そのためYGサービスを使用する多くの選手が、タイミングをそろえやすくするためにトスを低めにします。トスが高くなってしまうとタイミングが取りづらくなり、サービスミスのリスクも大きくなります。
しかしガストン・アルトは、そういった選手よりも高めのトスをあげてYGサービスを出します。サービスはトスが高くなるほどボールに威力を加えることができるため、ガストン・アルトは強力なYGサービスを出すことができます。また、パワーもあるためサービスからの3球目攻撃にも威力があり、ラリーに発展することは少ないです。
使用用具
ガストン・アルトは海外メーカー「GEWO」の製品を使用していて、ラケットは『Sensus Carbo Speed』、ラバーは両面に「Nexxus」シリーズを使用しているそうです。
『Sensus Carbo Speed』は、アラミドカーボンを搭載した特殊素材ラケットで、攻撃時に重すぎずエネルギーの伝達を十分に行えるため、トップ選手に人気のラケットとなっています。
「Nexxus」シリーズは「GEWO」が誇る人気ラバーで、硬度が4段階に分かれているとともに、特に人気の50度と48度はスピード系の「XT」とパワー系の「EL」の2種類が存在します。「XT」は直線的な弾道でスピード重視のため、前陣で速攻型のプレーをする選手に好まれます。一方、「EL」はパワー重視で回転とスピードのハイバランスを実現しているため、攻撃時の威力を上げたい選手に人気です。
世界ランキング
ガストン・アルトの世界ランキングは98位(2021年5月時点)です。2019年から1か月で20-30位以上ランキングを上げるときもあり、2019年の12月には2桁ランクまで上昇しました。自身最高ランクは2020年2月の95位です。
国際大会での主な成績
2014年 | チリオープン | 男子シングルスベスト4 |
2015年 | チリオープン | 男子シングルスベスト4 |
2016年 | チリオープン | 男子シングルス準優勝 |
2016年 | ラテンアメリカ選手権 | 男子ダブルス準優勝 |
南アメリカ選手権 | 男子シングルス準優勝 | |
2017年 | パナマカップ | 男子シングルス第3位 |
チリオープン | 男子ダブルスベスト4 | |
南アメリカ選手権 | 男子シングルス準優勝 | |
2018年 | パンアメリカン選手権 | 男子ダブルスベスト4/td> |
2019年 | パンアメリカン選手権 | 男子シングルス準優勝、男子ダブルス優勝 |
南アメリカ選手権 | 男子シングルス第5位 | |
ポーランドオープン | 男子ダブルス優勝 |
まとめ
感情を表に出して五輪本戦出場の喜びを表現したアルゼンチン代表が、五輪の舞台でも勝利に対して貪欲になることができるのか。今後の彼の活躍に期待です。