グイ・リンの使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:香港オープンのグイ・リン/提供:ittfworld

卓球選手紹介 グイ・リンの使用用具・大会成績・プロフィール

2020.03.04

文:ラリーズ編集部

今回は、リオ五輪に出場、ブルーナ・タカハシ(ブラジル)とともにブラジル代表チームを引っ張る存在、グイ・リン(ブラジル)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。

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グイ・リンとは?

グイ・リンは、ブラジルオープン、ラテンアメリカ選手権でベスト4、南アメリカ選手権ではブルーナ・タカハシに次ぐ準優勝を飾る実力派の選手です。2017年の世界選手権では伊藤美誠(スターツ)との対戦経歴を持っています。その時も伊藤と対等に渡り合うなど世界ランキングで格上となる相手と接戦になることも多く試合の組み立て方が上手い選手と言えます。

また、ブラジル代表として団体戦に出場する機会が多く、団体戦では勝率が高い選手です。世界選手権やリオ五輪への出場経験もあり、確かな強さを示しています。東京五輪団体戦ラテンアメリカ予選でもその力強さを見せ、チームの本戦出場を導きました。

プロフィール

グイ・リンは、1993年生まれの26歳(2020年3月時点)です。中国出身でブラジルに帰化した選手です。

現在はブラジル代表として国際大会に出場しています。ダブルスでは、ブルーナ・タカハシやジェシカ・ヤマダ(ブラジル)と組んで参戦しています。

プレースタイル

グイ・リンの戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、手足の長さを活かしたしなやか且つ威力のあるフォアドライブが特徴です。また、YGサービスを多用し展開を作るのが上手い選手です。

元中国の選手ということもあって両ハンドドライブの威力は高く、2017年の世界選手権で伊藤を苦しめていました。中国選手のドライブに威力がある理由としては、スイングスピードの速さと粘着性ラバーの回転量の大きさが挙げられます。

日々の練習の中で、高速でドライブ連打をしたりフルスイングでドライブを打ったりすることで自然と大きく振ってもすぐ戻れるスイングスピードが身に付きます。また、卓球以外にも筋力トレーニングを行うことで素早いスイングを生み出す筋肉を鍛えています。

それに加えて、粘着性ラバーの存在があります。粘着性ラバーは名の通り、ラバーのシートに粘着成分を入れることでボールに強烈な回転を生み出すことができるラバーです。

日本の男子トップ選手や世界のトップ選手でよく使われているテンション系のラバーは、シートの引っかかりとスポンジの食い込みを利用して回転をかけるのに対して、粘着性ラバーはシートの粘着で回転をかけるためテンション系ラバーと異なる独特な軌道を生み出すことがあります。よって、スイングスピードがあればシートにボールが接触する部分が多くなるため強烈なドライブを放つことができるのです。

グイ・リンはそのスイングスピードの速さを持っているため、フォアドライブに威力を加えることができて相手のミスを誘っています。また、フォア面に中国製ラバーを使用することで独特な軌道と回転量で相手を翻弄することもあります。

使用用具

グイ・リンの使用用具はラケットがJOOLAの「ゼレブロ」、ラバーはフォア面に中国製ラバーを使用しているそうです。「ゼレブロ」は、薄い木材に特殊素材2枚を外側に配置したラケットで、アウターカーボンのラケット特有の玉の速さに加えて、低く鋭い弾道を描くのが特徴です。また、木材の厚さが薄いため打つ時の安定感もあります。

世界ランキング

グイ・リンの世界ランキングは238位(2020年3月時点)です。2015年から100位台前半をキープし、時々2桁に上がることもありますが直近のポイント制の国際大会への出場が少なく、ランキングが下がり気味な傾向があります。最高ランクは2019年6月の87位です。

国際大会での主な成績

2017年 ブラジルオープン 女子シングルスベスト4
2018年 パンアメリカン選手権 女子シングルスベスト4
ラテンアメリカ選手権 女子シングルスベスト4
南アメリカ選手権 女子シングルス準優勝
2019年 五輪ラテンアメリカ予選 女子団体優勝

まとめ

ブラジルを引っ張る実力派が国際大会でどのような活躍を見せるのか今後の彼女の活躍に期待です。
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