黄郁雯(ファンユーウェン)の使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:スペインオープンの黄郁雯/提供:ittfworld

卓球選手紹介 黄郁雯(ファンユーウェン)の使用用具・大会成績・プロフィール

2020.08.10

今回は、台湾が誇る期待の若手でTリーグでも活躍中の黄郁雯(ファンユーウェン・チャイニーズタイペイ)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。

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黄郁雯とは?

黄郁雯は、ジュニア時代から国際大会で実力をつけてきた台湾の期待の若手です。大学生の時には国際大会で入賞した経歴もあるほか、Tリーグ・日本ペイントマレッツの一員として2ndシーズンに参戦したこともあります。

ここ数年の中では珍しいフォアハンドに重きを置いた戦型で、左利きであることからダブルスでその才能を発揮することが多くダブルスの名手として国際大会、そしてTリーグでも活躍しています。

プロフィール

黄郁雯は、1996年6月15日生まれの24歳(2020年9月時点)です。台湾出身で、中国の名門である中國文化大學を出てからは台湾の代表チームに所属しています。

国際大会では勝負強さを見せる場面があり、2018年には長﨑美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)と激戦を繰り広げたり、2019年のスペインオープンではペン粒の偉才である倪夏蓮(ニーシャーリエン・ルクセンブルク)に勝利した実績を持っています。同年にはTリーグ・日本ペイントマレッツへの所属が決まり、2ndシーズンに参戦することになりました。

Tリーグでは主にダブルスで出場し、勝率は7割と高いです。左利きの選手はダブルスにおいて実力を発揮しやすいため、黄郁雯も例にもれずダブルスは上手です。3rdシーズンも参戦が決定しています。

黄郁雯について取り上げられたツイートはこちら!

プレースタイル

黄郁雯の戦型は左シェーク裏裏の攻撃型でフォアハンドの連打と威力のあるバックハンドドライブが特徴です。

卓球で重要となるのが「待ち」です。似たような言葉でいえば「ヤマを張る」というものです。相手のサービスがどこに来るかある程度予測し、フォアサイドならフォアハンド、バックサイドならバックハンドが打ちやすい姿勢で待つことが試合の中で大切になってきます。特に左利きの選手は右利きの選手が相手になることが多く、サービスに対して慣れる部分が多いため「待ち」が上手な選手が多いです。

トップ選手になればなるほど、ヤマを外した時にも咄嗟の対応力があるのでいきなり不利になることは少ないです。黄郁雯もこの「待ち」が当たりやすく自分優位な展開に持っていくのが上手です。フォアハンドが得意なので、サービスもフォアハンドの良さを活かせるものが多くなっています。

使用用具

黄郁雯の使用用具は、ラケットはSTIGA製のもので、ラバーはフォア面にBUTTERFLYの「テナジー」シリーズを使用しているそうです。かつて、ラケットはBUTTERFLYの「ビスカリア」を使用していました。

STIGA製のラケットは世界のトップ選手からも一目置かれるほど性能と品質にこだわっています。中国のトップ選手が使用するほか、日本では平野美宇(日本生命)らがSTIGAの契約選手として有名です。

男子選手の使用するラバーの厚さは特厚がほとんどですが、女子選手では厚を使用する選手も多数います。女子卓球の中ではスピードとコントロールを重視する場面が多いため、両方のバランスを考えたときに厚が適しているので使用する選手が多いです。特厚でもスピードと威力は出ますが、前陣で戦うことが多い女子選手では振り遅れを気にすることもあって使用率は半々です。

世界ランキング

黄郁雯の世界ランキングは262位(2020年4月時点)です。2010年から継続的に上昇を続けています。自身最高ランクは2018年3月の105位です。ジュニアやU21の最高ランクは2桁前半であり、国際大会で通用する実力は持っていました。

直近の国際大会での主な成績

2017年 タイオープン 女子ダブルスベスト4
スロベニアオープン 女子シングルスベスト4
2018年 スロベニアオープン 女子ダブルスベスト4
2019年 ポルトガルオープン 女子ダブルスベスト4
スペインオープン 女子シングルスベスト4、女子ダブルスベスト4

まとめ

Tリーグで高い勝率を誇る若きサウスポーが国際大会でも入賞を重ねるのか。今後の彼女の活躍に期待です。

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