文:ラリーズ編集部
今回は、インド選手権8回優勝などの記録を持つ、インド代表のベテラン選手であるカマル・アチャンタについて紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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このページの目次
カマル・アチャンタとは?
カマル・アチャンタは、インド代表として長期にわたり活躍している選手です。インド選手権8回優勝の実績を持ち、2010年のエジプトオープンではインド選手としては初となるワールドツアーシングルス優勝を果たすなど、インドの卓球界に大きな影響を与えた選手です。2004年のアテネ五輪、2008年の北京五輪、2016年のリオ五輪と3度の五輪出場経験を持ち、インド代表として活躍し続けています。
カマル・アチャンタのプロフィール
カマル・アチャンタは1982年7月12日生まれの41歳(2023年8月時点)で、インド出身です。
カマル・アチャンタは、2010年のエジプトオープンでインド人選手としては初めてワールドツアーのシングルスで優勝し、注目を集めました。その後しばらくは成績が伸び悩む時期が続きましたが、近年少しずつ実力を伸ばし、2017年のインドオープンでシングルスベスト4、2020年のオマーンオープン優勝などの実績を残しました。
ダブルスでも、2017年のベルギーオープンベスト4、2020年のハンガリーオープンで男子ダブルス準優勝、混合ダブルスベスト4などの好成績を残しており、幅広く活躍しています。
また、2008年の北京五輪、2012年のロンドン五輪、2016年のリオ五輪と五輪の個人戦にも3回の出場経験があります。 これらの功績が認められ、2019年にはインド政府から民間人を顕彰する勲章としては4番目に格式の高いパドマ・シュリー勲章を授与されました。
カマル・アチャンタのプレースタイル
カマル・アチャンタの戦型は、右シェーク裏裏のドライブ型です。187cmという長身から放たれる威力のあるフォアハンドが特徴的な選手です。
サーブは、比較的シンプルな下回転やナックルのショートサーブを多用しますが、要所ではYGサーブも使用します。レシーブはストップやツッツキなどの安定して入れるレシーブを多用します。
ラリーでは、前陣、後陣を問わず威力のあるボールを打ち込めることがアチャンタの強みとなっています。また、優れた身体能力と反射神経を活かし、逆を突かれたボールや相手の決め球に対しても予想外のコースに返球して盛り返すプレーも多くみられます。さらに、近年は前陣でのバックハンドの安定性も上がっており、ミスが少なくなっていることが好成績につながっているようです。
カマル・アチャンタの使用用具
カマル・アチャンタはandroの契約選手で、ラケットがandroの『TRIBER CI OFF』、ラバーはフォア面にandroの『ラザンターC53』、バック面に『ラザンター R53』を使用しているようです。
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カマル・アチャンタの世界ランキング
カマル・アチャンタの世界ランキングは75位(2023年8月時点)で、最高ランキングは30位(2021年11月)です。
カマル・アチャンタの主な成績
2008年 | 北京五輪 | 男子シングルス:ベスト64 |
2010年 | エジプトオープン | 男子シングルス:優勝 |
2016年 | リオ五輪 | 男子シングルス:ベスト128 |
2017年 | ベルギーオープン | 男子ダブルス:ベスト4 |
インドオープン | 男子シングルス:ベスト4 | |
2018年 | ジャカルタアジア競技大会 | 混合ダブルス:銅メダル、男子団体:銅メダル |
2020年 | ハンガリーオープン | 男子ダブルス:準優勝、混合ダブルス:ベスト4 |
オマーンオープン | 男子シングルス:優勝、男子ダブルス:ベスト4 | |
2021年 | 東京五輪 | 男子シングルス:ベスト32 |
アジア選手権 | 男子ダブルス:銅メダル | |
2022年 | コモンウェルスゲームズ | 男子シングルス:金メダル、男子ダブルス:銀メダル、混合ダブルス:金メダル |
まとめ
インド代表として長期にわたり活躍し、インドの卓球界に大きく貢献したカマル・アチャンタ。37歳となった現在でも実力を伸ばし続けている彼が今後のワールドツアーや東京五輪でアチャンタがどのような活躍を見せるのか。彼の今後の活躍に期待が集まります。