文:ラリーズ編集部
今回は、Tリーグ・木下マイスター東京に所属し、全日本選手権の混合ダブルスで3度の優勝を誇る田添健汰を紹介します。プロフィール、プレースタイル、使用用具などの基本情報から世界ランキング上位に食い込む要因となった国際大会での戦績などについても触れていきます。
>>【卓球】田添健汰「人生が変わった」 水谷からの運命のLINEとは
>>【卓球】「張本が本当にすごいのはトーク」田添健汰が常勝軍団を分析
このページの目次
田添健汰とは?
田添健汰は希望が丘高校、専修大学と卓球の名門校でエースとして活躍してきた選手です。大学時代には全日本選手権の混合ダブルスで3度優勝した経験を持っています。2017年にITTFワールドツアー・ブルガリアオープンで男子シングルス3位に入るなどの実績を持ち、国際大会でも活躍する実力者です。
田添健汰のプロフィール
田添健汰(たぞえけんた)は1995年4月2日生まれの28歳(2024月2月時点)で、福岡県北九州市出身です。弟の田添響も卓球選手で、現在は岡山リベッツに所属しています。
写真:田添健汰/撮影:ラリーズ編集部
田添健汰は福岡県北九州市出身で地元の雄である岸川聖也を輩出した石田卓球クラブで6歳の頃から卓球を始めました。幼少期より才能は開花し、ホープスナショナルチームに選抜され、2007年全国ホープスで団体優勝に貢献しました。
中学は地元の中間東中学校に進学した直後にJOCエリートアカデミーの1期生として入学しますが、右肘を故障したため地元へ戻ります。
写真:田添健汰/撮影:ラリーズ編集部
高校は地元の強豪校で前田美優や早田ひなを輩出した希望ヶ丘高校に進学。高校時代は3年時にインターハイ団体優勝、ダブルス優勝、シングルス3位という輝かしい成績を収めました。
大学は専修大学に進学。高校時代の後輩である前田美優との混合ダブルスは抜群に相性がよく、全日本選手権混合ダブルスでは3度もの優勝を達成しました。
大学卒業後には卓球国内リーグ・ノジマTリーグの木下マイスター東京と契約しました。Tリーグでは主にダブルスで活躍しており、2019から2020年にかけての2ndシーズンのダブルス通算成績は11勝4敗でした。特に、宇田幸矢とのペアでは6勝2敗と非常に勝率が高く、ベストペア賞を受賞しました。2021年の4thシーズンも木下マイスター東京から出場しています。
写真:田添健汰と田添響/撮影:ラリーズ編集部
また、国際大会でも活躍しており、2017年のブルガリアオープンでシングルス3位、2017年の世界選手権で混合ダブルス5位などの実績を残しています。2022年には全日本選手権で大島祐哉とのダブルスで3位入賞を果たすと、そこから3年連続で大島とのダブルスで3位に輝いています。
田添健汰のプレースタイル
田添健汰のプレースタイルは右シェーク裏裏のドライブ型で、高い身体能力を活かしたフットワークの軽さと体のバネを使った強力なフォアドライブを武器としています。サーブのトスの高さに高低差を付け相手を惑わすなど、高い技術力も特徴的な選手です。
写真:宇田幸矢(左)と田添健汰/提供:©T.LEAGUE
また、前陣でのバックハンドの連続攻撃や、チキータ、ストップ、フリック、中陣からのカウンターなどの様々な技術を高いレベルで使いこなす器用さも持っています。対戦する選手の特徴を見極め、上手くかわすことができることが田添健汰の強みです。
田添健汰の使用用具
ニッタクの契約選手である田添健汰は、ラケットが紅双喜の「キョウヒョウ龍5」を使用しており、ラバーは、フォア、バックの両面ともニッタクの「ファスタークGー1」を使用しているようです。「ファスタークG-1」はスピードとスピンのバランスがよく、一般のプレーヤーにも大人気のラバーです。
>>ファスタークG-1の魅力に迫る 抜群の安定感で、スピンドライブならお手の物!?
>>【卓球】キョウヒョウ龍5を徹底解説!絶対王者の使用モデルがついに日本に上陸
田添健汰の世界ランキング
田添健汰は2024年2月時点で世界ランキングを持っていません。最高ランキングは74位(2017年11月)です。
田添健汰の国内大会での主な戦績
2005年 | 全日本選手権(カブの部) | 男子シングルス:準優勝 |
2007年 | 全日本選手権(ホープスの部) | 男子シングルス:準優勝 |
2012年 | インターハイ | 男子ダブルス:3位、男子学校対抗:3位 |
2013年 | 全日本選手権 | ジュニア男子シングルス:3位、混合ダブルス:優勝 |
インターハイ | 男子シングルス:3位、男子ダブルス:優勝、男子学校対抗:優勝 | |
2014年 | 全日本選手権 | 男子ダブルス:3位 |
2015年 | 全日本選手権 | 混合ダブルス:3位 |
全日学 | 男子シングルス:3位、男子ダブルス:優勝 | |
2016年 | 全日本選手権 | 混合ダブルス:優勝 |
2017年 | 全日本選手権 | 混合ダブルス:優勝 |
2019年 | 全日本選手権 | 混合ダブルス:3位 |
2022年 | 全日本選手権 | 男子ダブルス:3位、混合ダブルス:3位 |
全日本社会人選手権 | 男子ダブルス:3位 | |
2023年 | 全日本選手権 | 男子ダブルス:3位 |
2024年 | 全日本選手権 | 男子ダブルス:3位 |
田添健汰の国際大会での主な戦績
2008年 | サフィール国際大会 | ジュニア男子ダブルス:ベスト32 |
2012年 | スペインジュニア&カデットオープン | ジュニア男子シングルス:ベスト4、ジュニア男子ダブルス:優勝 |
2013年 | スペインジュニア&カデットオープン | ジュニア男子シングルス:優勝、ジュニア男子ダブルス:優勝 |
2014年 | ベラルーシオープン | 男子シングルス:ベスト8 |
2015年 | サフィール国際大会 | |
フィリピンオープン | 男子シングルス:ベスト8 | |
2017年 | ブルガリアオープン | 男子シングルス:ベスト4 |
アジア選手権 | 混合ダブルス:銅メダル | |
世界選手権デュッセルドルフ大会 | 混合ダブルス:ベスト8 | |
2018年 | タイオープン | 男子ダブルス:ベスト4 |
2019年 | クロアチアオープン | 男子ダブルス:ベスト8 |
まとめ
学生時代から同世代では群を抜いて活躍してきた田添健汰。シングルス、ダブルスともに多くの大会で好成績を残してきました。選手として秘めるポテンシャルの高さは日本随一であり、今後の日本を背負う存在となるであろう田添健汰に期待したいです。
田添健汰以外の日本選手のプロフィールはこちら
男子選手
張本智和/宇田幸矢/丹羽孝希/及川瑞基/吉田雅己/木造勇人/森薗政崇/吉村和弘/吉村真晴/戸上隼輔/大島祐哉/上田仁/神巧也/松平健太/村松雄斗/松島輝空/英田理志/曽根翔/篠塚大登/吉山僚一/鈴木颯/田中佑汰/横谷晟/松下大星/龍崎東寅/松山祐季/有延大夢/高見真己/岸川聖也/田添響/町飛鳥/三部航平/谷垣佑真/濵田一輝/宮川昌大/柏竹琉/大矢英俊/郡山北斗/藤村友也/五十嵐史弥/野田颯太/渡部民人/吉山和希/松平賢二/高木和卓/萩原啓至/小西海偉/坪井勇磨/水谷隼/平野友樹
女子選手
長﨑美柚/伊藤美誠/早田ひな/木原美悠/平野美宇/佐藤瞳/加藤美優/小塩遥菜/安藤みなみ/張本美和/芝田沙季/橋本帆乃香/南波侑里香/森さくら/成本綾海/松平志穂/鈴木李茄/森薗美咲/塩見真希/大藤沙月/野村萌/森薗美月/皆川優香/相馬夢乃/木村香純/梅村優香/赤江夏星/出澤杏佳/麻生麗名/永尾尭子/横井咲桜/白山亜美/大川真実/面田采巳/杉田陽南/三村優果/枝廣瞳/鶴岡菜月/岡田琴菜/笹尾明日香/面手凛/小塩悠菜/平野早矢香/若宮三紗子/石川佳純/四元奈生美/打浪優/前田美優/石垣優香/谷岡あゆか/山本笙子/井林茉里奈