今回は、中国香港の代表として成長を続けている林兆恒(リンチャンフン・中国香港)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
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林兆恒とは?
林兆恒は、中国香港で成長を続けるトップ選手です。U21の部では入賞経験も多く、各国のトップ選手、特に世界ランキング上位の選手にも勝利しています。2021年の東京五輪にも出場することが決まっています。
それでは林兆恒のプロフィールについて詳しく見ていきましょう。
プロフィール
林兆恒は、1996年12月12日生まれの24歳(2021年6月時点)です。中国香港出身で、現在は中国香港代表として国際大会で活躍しています。
国際大会では過去に世界ランキングトップクラスの選手に勝利したことがあります。2017年のインドオープンU21男子シングルスでは張本智和(木下グループ)に準決勝で勝利して準優勝を飾ったほか、同年の中国オープン男子シングルスでは予選で林高遠(リンガオユエン・中国)に勝利しています。
各国のトップ選手にも勝利しているほか、日本の選手とは相性がよく熱戦を繰り広げています。2018年の韓国オープンでは宇田幸矢(明治大)に、ポーランドオープンでは及川瑞基(木下グループ)に勝利したことがあります。大会成績もよく、2017年のカタールオープンU21男子シングルスでは決勝でトミスラブ・プツァル(クロアチア)に3-0で勝利して優勝を飾っています。
2021年の東京五輪にもエントリーすることが決まっています。
プレースタイル
林兆恒は右シェーク裏裏の攻撃型で、バックハンドのチキータとコースを突いたフォアハンドドライブが特徴の選手です。またスピードのあるバックハンドドライブもまた得意技術の1つです。
林兆恒はレシーブをチキータで始めることが多いです。チキータで始めることで相手が強打するのを防ぐことができ、自分が攻撃しやすいボールにすることができます。ストップや流しといった技術は相手に打たれることもあるため使う場面を選ぶ必要がありますが、チキータは緩急をつけることができるため融通の利く台上技術となっています。
一方で、近年はチキータを多用する選手が増加しそれに伴ってチキータに対応する選手も増えてきたため、チキータのみに頼ることが難しくなりました。これによりトップ選手はストップやフリック、そしてチキータを習得することはもちろんどの展開で使用するかを考えるようになり、台上技術の多彩さが目立つようになりました。
林兆恒はチキータ以外では、前中陣での打点の早い両ハンドドライブが特徴で相手を左右に揺さぶることが得意パターンの1つです。
使用用具
林兆恒はBUTTERFLYの用具を使用していて、ラケットが「水谷隼」シリーズで、ラバーは両面に「テナジー」シリーズを使用しているそうです。
「水谷隼」シリーズのほかにもBUTTERFLYのラケットには数々の契約選手モデルがあります。ロングセラーとなっている「ティモボル」シリーズや「張継科」シリーズをはじめ、近年は多くの契約選手が使用しているラケットをモデル化したものが発売されています。
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世界ランキング
林兆恒の世界ランキングは95位(2021年6月時点)です。2018年には一気に50位台まで上昇しましたが、以降は90位から100位台前半で安定しています。自身最高ランクは2018年1月の56位です。
国際大会での主な成績
2014年 | スペインオープン | U21男子シングルスベスト4 |
2015年 | ポーランドオープン | U21男子シングルス準優勝 |
2017年 | インドオープン | 男子ダブルスベスト4、U21男子シングルス準優勝 |
カタールオープン | U21男子シングルス優勝 | |
スウェーデンオープン | U21男子シングルス準優勝 | |
ポーランドオープン | U21男子シングルスベスト4 | |
ベルギーオープン | U21男子シングルスベスト4 | |
スペインオープン | 男子シングルスベスト4、男子ダブルスベスト4、U21男子シングルス優勝 | |
ドイツオープン | 男子ダブルスベスト4 | |
2018年 | スロベニアオープン | 男子ダブルスベスト4 |
ポーランドオープン | 男子ダブルス準優勝 | |
2019年 | インドネシアオープン | 男子シングルスベスト4、男子ダブルス準優勝 |
アジア選手権 | 男子ダブルスベスト4 | |
ハンガリーオープン | 男子ダブルスベスト4 |
まとめ
中国香港の代表として各国のトップ選手に勝利する実力を持ち始めた彼が、五輪や国際大会で優勝経験を重ねることができるのか。今後の彼の活躍に注目です。