文:ラリーズ編集部
今回は、急速に実力を上げている台湾の廖振珽(リャオチェンティン)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
このページの目次
廖振珽とは
廖振珽は、カデット、ジュニア時代から国際大会の舞台で活躍している台湾の代表選手です。廖振珽は、2023年9月に行われた第19回アジア競技大会に台湾代表選手として出場し、男子団体で銅メダルを獲得しました。
廖振珽のプロフィール
写真:廖振珽(リャオチェンティン・チャイニーズタイペイ)/提供:WTT
廖振珽(リャオチェンティン/LIAO Cheng-Ting)は1996年2月12日生まれの27歳(2023年10月時点)で、台湾出身です。小学2年生から卓球を始めました。
カデット、ジュニア時代からその強さは目立っていましたが、2016年のワールドツアー・グランドファイナルの21歳以下男子シングルスで優勝し、そこから世界の舞台で大きく活躍しています。2018年から2019年にはドイツブンデスリーガにザールブリュッケンから参戦しました。
着実に結果を出していた廖振珽ですが、2023年には台湾国内の選考を突破し、アジア競技大会の代表に選出。3番手として活躍し、台湾の銅メダル獲得に大きく貢献しました。
また、廖振珽は非常にダブルスがうまく、ダブルスで数多くの功績を残しています。
廖振珽のSNS
廖振珽のプレースタイル
写真:廖振珽(リャオチェンティン・チャイニーズタイペイ)/提供:WTT
廖振珽の戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、非常に綺麗な両ハンド卓球をする選手です。
中でもバックハンドが得意であり、レシーブのフォア前チキータから3球目のチキータまで、積極的にバックハンドを振って攻め込む卓球をします。また、台上のドライブが非常に強力であり、少しでもボールが甘く入れば的確なフォアドライブで有利な展開を作ります。強みは前陣でのラリー戦であり、的確な台上ドライブから先手を取り、点を取る展開が非常に多いです。下がってのラリー戦になってもフォアハンドで粘るプレーを見せます。
勢いに乗った時は衰えを知らないほどの攻撃的なプレーをし、格上の選手を圧倒するようなプレーをすることもあります。
廖振珽の使用用具
廖振珽はバタフライの契約選手で、ラケットがバタフライの特注ラケット(スーパーZLカーボンシェーク/インナーファイバー仕様)で、ラバーは両面にバタフライの『ディグニクス09C』を使用しています。
廖振珽の世界ランキング
廖振珽の世界ランキングは112位(2023年10月時点)で、最高ランキングは36位(2018年7月)です。
廖振珽の主な成績
2016年 | ブルガリアオープン | 男子ダブルス:準優勝、U21男子シングルス:優勝 |
ベルギーオープン | U21男子シングルス:優勝 | |
スウェーデンオープン | U21男子シングルス:準優勝 | |
2017年 | ユニバーシアード | 男子ダブルス:銅メダル、混合ダブルス:銅メダル、男子団体:銅メダル |
ドイツオープン | U21男子シングルス:ベスト4 | |
世界選手権デュッセルドルフ大会 | 男子ダブルス:ベスト8 | |
2018年 | ジャパンオープン | 男子ダブルス:ベスト4 |
スロベニアオープン | 男子シングルス:ベスト4 | |
オーストラリアオープン | 男子ダブルス:ベスト4 | |
スウェーデンオープン | 男子ダブルス:優勝 | |
2019年 | 香港オープン | 男子ダブルス:ベスト4 |
グランドファイナル | 男子ダブルス:準優勝 | |
2022年 | WTTスターコンテンダードーハ | 男子ダブルス:準優勝 |
WTTコンテンダーアルマトイ | 男子ダブルス:優勝 | |
WTTコンテンダーチュニス | 男子シングルス:ベスト8 | |
WTTフィーダーデュッセルドルフⅢ | 男子ダブルス:ベスト4 | |
2023 | 杭州アジア競技大会 | 男子団体:銅メダル |
まとめ
着実に実力を伸ばしている廖振珽。今後の国際大会で、日本選手との対戦が増えることも間違いないでしょう。今後の彼の活躍に注目です。