文:ラリーズ編集部
今回は、明治大学在学中に全日本選手権で準優勝、Tリーグ・岡山リベッツで活躍している町飛鳥(ファースト)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
このページの目次
町飛鳥とは?
町飛鳥は、2007年の全日本選手権カデットの部で優勝、2014年には同大会一般男子シングルスで準優勝となるなど国内で好成績を残すのはもちろん、国際大会でも2014年にはグランドファイナルU21男子シングルスで優勝などマルチに活躍できる選手です。
町飛鳥のプロフィール
町飛鳥(まちあすか)は1994年5月20日生まれの30歳(2025年4月時点)で、神奈川県相模原市出身です。幼少期は神奈川の名門クラブ・岸田クラブで腕を磨き、小学6年生の全日本ホープスで準優勝を飾りました。
中学は、日本トップの名門・青森山田中に進学し、2008年には全中男子シングルス準優勝に輝きました。高校も青森山田高校に進み、インターハイ男子シングルスと男子ダブルスで準優勝を飾るなど、変わらず世代トップの道を歩み続けました。高校在学中には、世界ジュニア選手権で丹羽孝希との男子ダブルスで金メダルを獲得しました。
高校卒業後は明治大学へ進学し、大学在学中の2014年には全日本選手権男子シングルスで準優勝を飾っています。
また、2019年からはTリーグの岡山リベッツに加入し、森薗政崇と組んだダブルスで勝ち星を重ね、チームの勝利に貢献しました。2021年からはファーストに所属し、全日本実業団選手権などで活躍しています。
現在はポーランドスーパーリーグのビャウィストクに所属し、海外リーグを主戦場としています。
町飛鳥のSNS
X(旧Twitter)
昨日は2点取ってチームも3-2で勝てました👏
今シーズン中々勝てなかったカットマンに連勝できて少し自信になりました!
夜中に応援していただいた方、ありがとうございました🙏
プレーオフのチャンスがあるので4月に2戦頑張ります🔥 pic.twitter.com/pLSZO0Z2qj— 町飛鳥 (@MachiAsuka) March 10, 2020
町飛鳥のプレースタイル
町飛鳥の戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、安定且つ強力なフォアハンドドライブが特徴です。中陣でのバックハンドでのつなぎも上手くミスが少ない選手です。
卓球選手には素早い攻撃から組み立てる選手と、時間をかけつつ攻撃を組み立てる選手の2通りが存在します。前者は早いタイミングでの打球が主となるため相手にレシーブの余裕を与えづらく自分の流れに持っていきやすいですが、自らも早さを追求することになるためミスが多くなることもあります。一方後者は、完全に自分の最適な打球点でボールを捉えるためミスが少なくプレーが安定しやすいです。しかし、相手もレシーブに余裕が生まれるため相手もミスが少なくなり、実力の差がはっきりと出てしまうのが弱点です。
直近の国際大会で活躍する選手は前者のパターンが多いですが、前者の中でもミスが少ないため相手にとってもとてもやりにくい選手になっていると言えます。
町飛鳥の使用用具
町飛鳥はバタフライの契約選手で、ラケットがバタフライの『フランチスカ インナーフォース ZLC』で、ラバーは両面にバタフライの『テナジー05』を使用しています。
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町飛鳥の世界ランキング
町飛鳥は2025年4月時点で世界ランキングを持っていません。最高ランキングは73位(2015年1月)です。
町飛鳥の国内大会での主な成績
2006年 | 全日本選手権(ホープスの部) | 男子シングルス:準優勝 |
2007年 | 全日本選手権 | ジュニア男子シングルス:3位 |
全日本選手権(カデットの部) | 14歳以下男子シングルス:優勝、男子ダブルス:優勝(ペア:丹羽孝希) | |
2008年 | 全日本選手権 | ジュニア男子シングルス:3位 |
全中 | 男子シングルス:準優勝、男子団体:優勝 | |
全日本選手権(カデットの部) | 男子ダブルス:優勝(ペア:丹羽孝希) | |
2009年 | 全日本選手権 | ジュニア男子シングルス:3位 |
全中 | 男子シングルス:3位、男子団体:優勝 | |
2010年 | 全日本選手権 | ジュニア男子シングルス:3位 |
インターハイ | 男子シングルス:準優勝、男子ダブルス:準優勝(ペア:丹羽孝希)、男子学校対抗:優勝 | |
2011年 | インターハイ | 男子シングルス:準優勝、男子ダブルス:準優勝(ペア:丹羽孝希)、男子学校対抗:優勝 |
2012年 | インターハイ | 男子シングルス:3位、男子ダブルス:準優勝(ペア:吉田雅己)、男子学校対抗:優勝 |
2013年 | 全日学 | 男子ダブルス:準優勝(ペア:丹羽孝希) |
2014年 | 全日本選手権 | 男子シングルス:準優勝 |
インカレ | 男子団体:優勝 | |
全日学 | 男子シングルス:3位 | |
2016年 | 全日本選手権 | 男子シングルス:ベスト16 |
インカレ | 男子団体:優勝 | |
2018年 | ビッグトーナメント | 男子ダブルス:準優勝(ペア:上村慶哉) |
全日本社会人選手権 | 男子シングルス:準優勝 | |
2019年 | 全日本選手権 | 男子シングルス:ベスト8 |
2020年 | 全日本選手権 | 男子シングルス:ベスト16 |
町飛鳥の国際大会での主な成績
2009年 | アジアカデット選手権 | 男子シングルス:準優勝、男子団体:準優勝 |
2010年 | アジアジュニア選手権 | 男子ダブルス:優勝、男子団体:準優勝 |
世界ジュニア選手権 | 男子ダブルス:金メダル(ペア:丹羽孝希)、男子団体:銀メダル | |
2011年 | アジアジュニア選手権 | 男子団体:準優勝 |
2012年 | アジアジュニア選手権 | 男子ダブルス:準優勝、男子団体:準優勝 |
2014年 | 中国オープン | U21男子シングルス:優勝 |
グランドファイナル | U21男子シングルス:優勝 | |
2015年 | ユニバーシアード | 男子団体:銀メダル |
まとめ
ポーランドとTリーグの両方で活躍する実力派がどのような成長を見せるのか、今後の国際大会での彼の活躍に注目です。