文:ラリーズ編集部
今回は、日本卓球リーグで多くの勝ち星を挙げ、プロに転向した安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
>>実業団のエースが退社しプロ転向 安藤みなみが今、Tリーグに挑戦する理由
>>高2の夏で転校 青森山田”最後の一人”安藤みなみが選んだ道
>>中国卓球にも通用する 安藤みなみの”常識破りのプレースタイル”が生まれたワケ
このページの目次
安藤みなみとは?
安藤みなみは、2017年の全日本選手権女子シングルスで優勝候補の伊藤美誠選手を下し、話題になりました。さらに2017年と2018年の全日本学生選手権では2年連続で女子シングルス・女子ダブルスの2冠を成し遂げました。日本の学生界では敵なしと言われていました。
写真:安藤みなみ/撮影:ラリーズ編集部
また、2019年の前期日本卓球リーグでは、女子1部の十六銀行のエースとしてチームを優勝に導き、最高殊勲選手賞を獲得しました。2020年の後期日本卓球リーグでも、7戦全てに勝利し優秀選手賞を受賞するなど勢いに乗っています。
2021年2月1日よりプロに転向し、Tリーグ女子・トップおとめピンポンズ名古屋に所属しています。
今後のさらなる活躍が期待される安藤みなみのプロフィールを見ていきましょう。
プロフィール
写真:安藤みなみ/撮影:ラリーズ編集部
安藤みなみは、1997年2月12日生まれの24歳(2021年4月時点)です。愛知県出身で、日本人選手の中でも徐々に頭角を現している選手として期待されています。
母親と兄の影響で幼稚園の年長の頃からラケットを握り、小学校時代には愛知の名門「卓伸クラブ」で腕を磨きました。
福原愛に憧れていた彼女は中学から青森へと渡り、福原愛の出身校である青森山田中学・高校と進学し卓球に打ち込みました。しかし、部の方針変更により、女子部員は1つ上の代に3人、同期は誰もいませんでした。高校2年のインターハイでは団体で準優勝しましたが、先輩が引退し女子部員は1人だけになり、転校を余儀なくされました。
写真:安藤みなみ/撮影:ハヤシマコ
転校先は熊本の強豪・慶誠高校でした。大きな環境の変化に戸惑いもあったと思われますが、ここでも着実にレベルアップし、高校3年のインターハイ個人戦では自己最高のベスト8まで進みました。
写真:安藤みなみ/撮影:ハヤシマコ
その後専修大学に進みますが、大学1年の春季関東学生リーグではシングルス7戦全勝、ダブルス6戦全勝と華々しいデビューを飾りました。2017年・2018年と2年連続で全日本学生選手権女子シングルス・女子ダブルスの2冠を成し遂げた彼女は、もはや日本の学生には敵なしでした。
専修大学を卒業し、実業団・十六銀行に所属し、日本卓球リーグで活躍していましたが、2021年2月1日より、トップおとめピンポンズ名古屋の一員として、Tリーグに参戦、プロ転向を果たしました。
2021年のアジア選手権では、47年ぶりとなる女子団体の優勝に貢献し、女子シングルスでも3位という素晴らしい成績を残しました。
SNSも更新頻度が高く、Twitterでは試合の感想や日常のつぶやき等が投稿されています。こちらにも注目です!
安藤みなみのTwitterはこちら!
プレースタイル
写真:安藤みなみ/撮影:ラリーズ編集部
安藤みなみの戦型は、右シェーク裏表速攻型です。バック面の表ソフトラバーから繰り出す変化のついたボールでチャンスをつくり、フォアのスマッシュで打ち抜くのが得意パターンです。
サービスは巻き込みサービスを主に使い、その鋭い反射神経で少しでも隙あらば相手コートにスマッシュを打ち込みます。台からはあまり下がらず、非常にピッチの速いラリーが持ち味です。
使用用具
写真:安藤みなみ/撮影:ハヤシマコ
安藤みなみの使用ラケットはVICTASの「スワット」で、ラバーはフォア面にバタフライの「テナジー05」、バック面にアームストロングの表ソフト「アタック8」を貼っているようです。
「アタック8」はアームストロングから発売されている変化系表ソフトです。安藤みなみの憧れでもある福原愛が現役時代に使用していたラバーで、特にシェークバック表の選手に定評があります。
世界ランキング
安藤みなみの世界ランキングは76位(2021年10月時点)です。2017年で2桁ランクに上昇してからは2桁後半のランクで安定しています。最高ランクは2019年5月の29位です。
国内大会での主な戦績
2017年 | 全日本大学総合卓球選手権 | 女子シングルス優勝、女子ダブルス優勝(枝松亜美) |
2018年 | 全日本大学総合卓球選手権 | 女子シングルス優勝、女子ダブルス優勝(枝松亜美) |
2019年 | 全日本卓球選手権(一般の部) | 女子シングルスベスト8 |
国際大会での主な戦績
2016年 | フィンランドオープン | 女子シングルス優勝 |
2017年 | タイオープン | U21女子シングルス準優勝 |
韓国オープン | U21女子シングルス優勝 | |
ユニバーシアード | 女子団体準優勝、女子ダブルス3位(鈴木李茄ペア)、混合ダブルス準優勝(吉村和弘ペア) | |
フィンランドオープン | 女子シングルス優勝 | |
2019年 | ユニバーシアード | 女子団体2位、女子ダブルス3位(笹尾明日香ペア) |
2021年 | アジア選手権 | 女子団体優勝、女子シングルス3位 |
まとめ
幼少期から様々な環境で挑戦し続けてきた安藤みなみは、チームを牽引する存在として今後の更なる活躍が期待されます。
安藤みなみインタビュー
写真:安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)/撮影:田口沙織
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