文:ラリーズ編集部
今回は、社会人卓球で大活躍し、現在ではプロの大会に活躍の場を広げている森薗美月を紹介します。プロフィール、プレースタイル、使用用具などの基本的な情報から、世界ランキングを上げる要因にもなっている国際大会での戦績についても触れます。
環境を変え、新たなステージへと進んだ森薗美月。そんな森薗美月のプロフィールを見ていきましょう。
>>【#1森薗美月】“初めて打った時、血が騒いだ”。卓球一家「森薗家」に生まれて
>>【#2森薗美月】もう卓球台捨てたい!“緑色の目”の父と迎えた、過酷な〈ガチ卓球〉
>>森薗美月、卓球選手らしさと自分らしさの間に揺れて(前編)
森薗美月とは?
森薗美月は2016年の全日本社会人選手権でシングルス優勝、2017年、2018年の全日本選手権ではシングルスベスト16に入るなど数々の大会で好成績を残してきた選手です。また、卓球の実力だけでなく、容姿端麗でキャラクターがいいということからも注目を集めています。
また、以前までは実業団のサンリツに所属し、日本卓球リーグでプレーしていましたが、世界の舞台で活躍するため、プロに転向することになり、2018年からTリーグに参戦し、木下アビエル神奈川に所属していました。2020年4月には琉球アスティーダへの移籍を発表しました。
それでは、数々の大会で好成績を残している森薗美月のプロフィールを見ていきましょう。
プロフィール
森薗美月は1996年4月9日生まれの24歳(2020年6月時点)で、愛媛県松山市出身です。いとこには同じ卓球選手である森薗美咲、政崇姉弟がいます。
森薗は4歳の頃からクラッシックバレエやピアノ、絵画、英語、算数、水泳など様々な習い事に通い、親からはダンスや舞台での活躍を期待されていました。しかし、幼稚園の年長の時に、自宅に遊びに来た美咲と政崇の卓球練習についていったことがきっかけとなり、卓球を本格的に始めることとなります。
写真:森薗美月/提供:琉球アスティーダスポーツクラブ
高校は卓球の強豪で日本女子の代表的な卓球選手である石川佳純(全農)らを輩出した四天王寺高校に進学し、高校3年の時にはインターハイの団体優勝に貢献し、ダブルスでは同校の阿部愛莉(デンソー)とペアを組み、見事準優勝を果たしました。
高校卒業後は日本卓球リーグ1部で実業団のサンリツに入社することとなりました。2016年には全日本社会人選手権女子シングルスで見事優勝を果たしました。
2018年にプロ転向を発表し、Tリーグに参戦しました。ファーストシーズンとセカンドシーズンは木下アビエル神奈川の一員として活躍しました。Tリーグ1stシーズンの個人成績はシングルス1マッチ出場で1勝、ダブルス5マッチ出場で2勝3敗、2ndシーズンの個人成績はシングルス4マッチ出場で2勝2敗、ダブルス6マッチ出場で1勝5敗でした。
2020年4月には女子チームのない琉球アスティーダへの移籍を発表しました。Tリーグ3rdシーズンには「既存の女子チームのどこかに琉球アスティーダから派遣という形をとらせてもらえないかなと相談はしてます」とインタビューでコメントしています。
プレースタイル
森薗美月の戦型は右シェーク裏裏のドライブ型で、両ハンドからの強打と軽快なフットワークが持ち味で、身長は152㎝と小柄ではありますが、攻撃的なプレーが特徴的です。
使用用具
森薗美月のラケットはNittakuの木材の7枚合板「剛力」、ラバーはフォア面が「キョウヒョウNEO3」、バック面が「ファスタークC-1」が使用しているそうです。
世界ランキング
森薗美月の世界ランキングは2016年8月時点で185位だったものの、2017年8月にITTFワールドツアーブルガリアオープンでU21女子シングルス優勝、チェコオープンでU21女子ベスト4などの好成績を残して一気にランキングを上げ、同年9月には74位になりました。そのままの勢いで、同年11月に自己最高ランキングである70位になりました。
現在は国際大会への出場機会が減り、561位(2020年4月時点)とランキングを落としています。
国内大会での主な戦績
2014年 | インターハイ | 女子ダブルス準優勝(阿部愛莉ペア) |
2015年 | 全日本選手権 | 女子ダブルス準優勝(阿部愛莉ペア) |
全日本社会人選手権 | 女子シングルス準優勝 | |
2016年 | 全日本社会人選手権 | 女子シングルス優勝 |
女子ダブルスベスト8(阿部恵ペア) | ||
2018年 | 全日本社会人選手権 | 女子シングルスベスト4 |
国際大会での主な戦績
2016年 | オーストリアオープン | U21女子シングルスベスト4 |
2017年 | ブルガリアオープン | U21女子シングルス優勝 |
チェコオープン | U21女子シングルスベスト4 |
まとめ
世界の舞台で活躍することを目指してプロに転向し、最近では女子チームのない琉球アスティーダに移籍するなど、常に自分の目標のために新しい道を模索する森薗美月。挑戦し続ける彼女の今後の活躍に要注目です。