リアム・ピッチフォードの使用用具・大会成績・プロフィール | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:リアム・ピッチフォード(イングランド)/提供:ETTU

卓球選手紹介 リアム・ピッチフォードの使用用具・大会成績・プロフィール

2023.11.01

文:ラリーズ編集部

今回は、欧州で急成長を遂げる“日本キラー”のリアム・ピッチフォード(イングランド)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。

リアム・ピッチフォードとは?

リアム・ピッチフォードは、2016年の世界選手権から頭角を現し、近年はさらに成長しているヨーロッパのトップ選手です。日本人選手との相性も良いことから、“日本選手キラー”の異名も持っています。

2020年のカタールオープンでは、並みいる強敵を次々と撃破し、見事準優勝を飾りました。ヨーロッパ国内でもティモ・ボル(ドイツ)やドミトリ・オフチャロフ(ドイツ)、アジアでも馬龍(マロン・中国)や許昕(シュシン・中国)らに勝利するなど、世界トップの実力を持っています。

リアム・ピッチフォードのプロフィール

リアム・ピッチフォード(Liam Pitchford)は1993年7月12日生まれの30歳(2023年10月時点)で、イギリスのチェスターフィールド出身です。幼少期はサッカーをプレーしていましたが、「雨でサッカーが出来ないときに遊びで友達と卓球をやったら、楽しくなった」というきっかけで、8歳のときに卓球を始めます。

10歳で欧州スポーツの祭典「Six Nations Games」のイングランド代表に選出されると、以降約20年間に渡って、イングランドナショナルチームで活動を続けています。

早くから頭角を現していたピッチフォードは、2008年の世界ジュニア選手権で男子団体銅メダルを獲得。そして、プロ選手としてドイツ、フランス、インド、デンマークなど、様々な国のリーグに参加しました。


写真:リアム・ピッチフォード(イングランド)/撮影:伊藤圭

若くしてその才能を如何なく発揮していたピッチフォードでしたが、ドイツブンデスリーガに参戦していた20歳のころにはうつ病を発症し、「人と話すのがつらい」というレベルまで追い込まれてしまいます。それでも、ピッチフォードは逃げずに自分と向き合い続け、1年以上かけて完治させます。

その後は数多くの国際大会で勝利を挙げるようになり、2016年の世界選手権クアラルンプール大会の男子団体準決勝日本戦では吉村真晴や水谷隼と大熱戦を繰り広げ、日本の卓球ファンにもその名を知らしめました。


写真:リアム・ピッチフォード(イングランド)/撮影:ラリーズ編集部

TリーグにはT.T.彩たまに2ndシーズンから5thまで4シーズン連続で参戦し、シングルスで通算10勝の成績を残しています。

自身のInstagramには、大会の様子から私生活まで様々な写真が投稿されています。こちらも注目です。

リアム・ピッチフォードのSNS

Instagram

リアム・ピッチフォードのプレースタイル

リアム・ピッチフォードの戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、高身長ながらも上手く処理できる台上技術と、長いリーチから繰り出される両ハンドドライブが特徴です。

リアム・ピッチフォードはラリーの中で緩急をつけるのが上手い選手です。ラリーになっても、途中でブロックをしたりかけ返したりと、相手に揺さぶりをかけることができ相手のミスを誘うのが上手いです。2020年のカタールオープンでは、準決勝で世界ランク1位の許昕を相手に緩急をつけたプレーで熱戦を繰り広げ、4-2で勝利し結果準優勝に輝きました。

高身長な選手は上回転での勝負を好む傾向があるため、相手のサーブに対してもあえて長いツッツキを利用して相手にドライブを打たせる展開が多いですが、リアム・ピッチフォードは自ら台上でフリックやチキータを駆使して仕掛けることが多いです。万が一相手に先に仕掛けられてもラリーで立て直せることができるため、台上から積極的に攻撃していきます。

リアム・ピッチフォードの使用用具

リアム・ピッチフォードはVICTASの契約選手で、ラケットはVICTASの『LIAM PITCHFORD』、ラバーは両面にVICTASの『V>15 Extra』を使用しています。

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リアム・ピッチフォードの世界ランキング

リアム・ピッチフォードの世界ランキングは24位(2023年10月時点)で、最高世界ランキングは12位(2019年8月)です。

リアム・ピッチフォードの主な成績

2008年 世界ジュニア選手権 男子団体:銅メダル
2012年 ロンドン五輪 男子団体:ベスト16
2013年 ドイツオープン U21男子シングルス:ベスト4
ポーランドオープン U21男子シングルス:ベスト4
2016年 世界選手権クアラルンプール大会 男子団体:銅メダル
リオ五輪 男子シングルス:ベスト32
2018年 チームワールドカップ 男子団体:ベスト4
チェコオープン 男子シングルス:ベスト4
オーストラリアオープン 男子シングルス:ベスト4
コモンウェルスゲームズ 男子ダブルス:金メダル
2020年 ハンガリーオープン 男子シングルス:ベスト4
カタールオープン 男子シングルス:準優勝
2021年 WTTスターコンテンダードーハ 男子シングルス:ベスト4、男子ダブルス:準優勝
東京五輪 男子シングルス:ベスト32
世界選手権ヒューストン大会 男子シングルス:ベスト16、男子ダブルス:ベスト8
2022年 コモンウェルスゲームズ 男子シングルス:銀メダル、男子ダブルス:金メダル
WTTスターコンテンダーブダペスト 男子ダブルス:ベスト4
2023年 ヨーロッパトップ16 男子シングルス:ベスト4
世界選手権ダーバン大会 男子ダブルス:ベスト8
WTTコンテンダーマスカット 男子シングルス:準優勝

まとめ

うつ病からの復活を遂げ、さらに高みを目指し成長する“日本キラー”が国際大会でどんな波乱を起こすのか。今後の彼の活躍に目が離せません。

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