今回は、現役大学生Tリーガーとして活躍を続け、急成長を遂げている山本笙子(中央大)を紹介します。プロフィール、使用用具、プレースタイルなどの基本的な情報から、国際大会での戦績についても触れていきます。
>>Tリーグで意識改革 全国8強の壁越えた次期エースの覚悟<山本笙子>
>>日本人キラーを探せ!Tリーグ参戦海外選手の対日本人成績まとめ
>>【最新版】Tリーグの特別ルール “原則デュースなし”など大幅な変更点も
このページの目次
山本笙子とは?
山本笙子は、2017年の関東学生新人卓球選手権女子シングルスで優勝してから、学生の中でもトップクラスの実力を持つようになった選手です。その才能を活かして、Tリーグ・トップおとめピンポンズ名古屋に所属し2ndシーズンを戦ったほか、3rdシーズンの参戦も決定しています。
福井の名門校である福井商業高校から恩師の影響で関東の強豪である中央大学へと進学し、数々のタイトルを獲得するなど輝かしい実績を残し続けているほか、関東学生リーグでは、チームの柱として勝利を積み重ねています。中央大学には山本の他にも、同じくTリーグに参戦している梅村優香(中央大)ら実力者が集まっています。
プロフィール
写真:山本笙子/撮影:佐藤主祥
山本笙子は、1998年9月11日生まれの21歳(2020年9月2日時点)です。福井県鯖江市出身で、高校は地元の名門・福井商業高校に進学、卒業後は関東の1部校である中央大学に進み、4年次には主将を務めています。
高校でもインターハイでベスト8に入る実力の持ち主でしたが、中央大学に進学してからは更に腕に磨きをかけて2017年の関東学生新人選手権で優勝、2018年の関東学生選手権でも優勝を遂げて勢いをつけました。同年の全日本学生選抜卓球大会では笹尾明日香(早稲田大)に惜敗するも準優勝と、学生の中でトップクラスの実力を持つようになりました。
2019年の全日本大学総合学生卓球選手権では、決勝にて同校の先輩であった森田彩音(デンソーポラリス)に惜敗し準優勝に輝いています。同年には、2ndシーズンを迎えていたTリーグに、トップおとめピンポンズ名古屋の一員として参戦することになりました。2020年の3rdシーズンにも継続して参加することが決定しているほか、福井県代表として国体に出場した経験もあります。
プレースタイル
写真:山本笙子/撮影:ラリーズ編集部
山本笙子の戦型は右シェーク裏裏の攻撃型で、前陣でのバックハンドの打ち分けと安定感、対上回転ラリーでのミスの少なさが強みです。
主にハーフロングサーブを駆使して相手にツッツキをさせてから上回転のラリーに持ち込んで、バックハンドで相手の隙を突くプレーをしたり、フォアハンドで緩急をつけてドライブを打ったりしています。フォアハンドとバックハンドで飛んでくる球の球質がやや異なるため、相手にとってはとてもやりづらい選手です。
時折、高いトスからの順横回転のロングサービスを出して、得意のバックハンドに誘導することもあります。対右利きでは相手のバックハンドへのサーブを多くすることでバッククロスでのラリー展開にしていくことが得意です。
使用用具
山本笙子の使用用具はラケットがBUTTERFLYの「インナーフォースレイヤーZLF」、ラバーはフォア面にBUTTERFLYの「テナジー05」、バック面に「テナジー64」を使用しています。
女子選手でバック面に「テナジー64」を使用する選手が多いのは、「テナジー64」がスピードに優れたラバーであると同時にブロックが安定するラバーであるからです。攻撃型の女子選手の多くは前陣での高速ラリーの中で緩急やコース取りを意識して得点を重ねるパターンが多いため、ラバーもスピードと安定感を求めるようになります。そこに「テナジー64」の性能が適しているため多くの選手が使用しています。
ラケットは元々BUTTERFLYの「劉詩雯」を使用していましたが、廃番となってしまったため同じ特殊素材で弾みがやや収まった「インナーフォースレイヤーZLF」を使用しています。
世界ランキング
山本笙子の世界ランキングはありません。日本国内での試合に積極的に参加しています。
日本国内大会での主な成績
2016年 | 全国高等学校選手権 | 女子シングルスベスト8 |
2017年 | 関東学生新人卓球選手権 | 女子シングルス優勝 |
2018年 | 関東学生卓球選手権 | 女子シングルス優勝 |
全日本学生選抜選手権 | 女子シングルス準優勝 | |
2019年 | 全日本大学総合卓球選手権 | 女子シングルス準優勝 |
まとめ
大学生で一気にトップクラスの実力をつけた若きTリーガーが日本国内、そして国際大会で活躍することはあるのか。今後の彼女の活躍に期待です。