川北帆香・香取位圭・吉岡桜子は、なぜXIOM用具を使い続けるのか?ジキル&ハイド H52.5、V47.5試打も | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:吉岡桜子・川北帆香・香取位圭(中央大学)/撮影:ラリーズ編集部

卓球用具紹介 [PR] 川北帆香・香取位圭・吉岡桜子は、なぜXIOM用具を使い続けるのか?ジキル&ハイド H52.5、V47.5試打も

2022.07.29

この記事を書いた人
Rallys副編集長。学生卓球を愛し、主にYouTubeでの企画を担当。京都大学卓球部OB。戦型:右シェーク裏裏

2022年春季関東学生リーグで優勝した中央大学女子卓球部。

今回の取材では、中央大学女子卓球部の1日を1年生(枝廣愛、川畑明日香、香取位圭、吉岡桜子)を中心に密着させてもらいました。その様子はRallysのYouTubeチャンネルで公開しているのでぜひご覧ください。

その取材の際に、正智深谷高校卒業生の川北帆香、香取位圭、吉岡桜子にXIOMのジキル&ハイド H52.5、ジキル&ハイド V47.5を試打してもらったので、今回の記事ではそのコメントをお届けします。

なぜXIOM用具を使うのか

まずはそれぞれになぜXIOM用具を使うのかを伺いました。

川北帆香


写真:川北帆香(中央大)/撮影:ラリーズ編集部

――今、用具は何を使用されてるんですか?
川北帆香:ラケットは、アイスクリーム AZX iで、フォア面がオメガVII ツアー iの硬さが50、バックがオメガVII プロの2.0(厚)です。
――バックはどうして2.0(厚)なんですか?
川北帆香:最後の1点が欲しいときなどに、振り切れたら良いんですが、コントロールを重視したいときにMAX(特厚)だとちょっと飛びすぎてしまって…。

安定性を重視したいと思い、XIOMの方と相談して2.0(厚)にしました。


写真:川北帆香(中央大)/撮影:ラリーズ編集部

――正智深谷高校を卒業して、中央大学に入り、XIOM以外の用具を使おうとはならなかったですか?
川北帆香:最初、中央大学に入ってすぐに違うメーカーのラバーを試してみたんですけど、ボールが綺麗になりすぎてしまいました。

自分もやりやすいんですけど、相手もその分やりやすくなってしまった。裏裏ですし、やりづらさがなくなると点を取れなくなってしまったので、XIOMの用具が良いなって思い、帰ってきました。


写真:川北帆香(中央大)/撮影:ラリーズ編集部

香取位圭


写真:香取位圭(中央大)/撮影:ラリーズ編集部

――今、用具は何を使用されてるんですか?
香取位圭:アイスクリーム AZX iで、フォア面がオメガVII ツアー iの硬さが48、バックがオメガVII アジアです。

オメガVII ツアー iが出たときに、試打させてもらうとめっちゃ良くて。というのも、私はガンガン振っていくプレースタイルなので、ガンガン振れて飛んでくし、めっちゃ良いと思って使い始めたのがきっかけです。

――大学に入ってもXIOM用具を使い続けているんですね。
香取位圭:ボールが綺麗な人が多いので、その中でゴリゴリに攻めていくのにクセのあるボールが来るとやりづらいと思うので、XIOMのラバーは良いと思ってます。

使っている自分としてはやりづらさなどは全然ないので、そのままXIOMを使い続けています。


写真:香取位圭(中央大)/撮影:ラリーズ編集部

――ただ、バック面のラバーを悩んでいるとも伺いました。
香取位圭:とりあえず、大会が近いので、バック面をオメガVII アジアに固定したんですけど、大会後にもう一回検討したいと思っています。

オメガVII ツアー i 48を以前バックで使っていたんですけど、食い込んでるのに落ちてしまうと感じました。高校のときは何も考えないで、とりあえずひたすら振ってたんですけど、大学生になって周りも「バック落ちすぎじゃない?」とアドバイスしてくれて、変えてみようかと思ったのがきっかけです。

自分は威力が欲しいので、ボールの浅さとかまた落ちたりとかで気に食わない点があったり、いろいろなラバーを今試している最中です。

吉岡桜子


写真:吉岡桜子(中央大)/撮影:ラリーズ編集部

――フォア面でオメガVII チャイナ 光を使用していると伺いました。
吉岡桜子:高校2年生のときから使っています。回転もすごくかかるのに飛びすぎず、カットもすごい吸収しやすいです。

大学に入ってから用具を変えようかなと少し思ったりしたんですけど、このラバーをずっと使いたいなと思っています。

――かなりの信頼感ですね。
吉岡桜子:はい。結局、他のラバーを試してなくて、試したいと思わないぐらい今のラバーは変えたくないです(笑)


写真:吉岡桜子(中央大)/撮影:ラリーズ編集部

ジキル&ハイド H52.5、ジキル&ハイド V47.5試打

ジキル&ハイド H52.5とジキル&ジキル&ハイド V47.5を3人に試打してもらいました。

ジキル&ハイド H52.5は、XIOMの2022年春の新商品の1つで、今流行りの粘着テンションラバーです。


写真:ジキル&ハイド H52.5/提供:XIOM

XIOMの担当者によると「粘着ラバーと考えると柔らかめで使いやすく、台上は粘着っぽい良さがありながらも、強く打つと弾みもありスピードも担保してくれ、回転をかけたときにはかなり上に上がるという性能を持っていて、粘着を試したいユーザーにとっては使いやすいラバー」とのことです。

一方のジキル&ハイド V47.5は、粘着ではなくテンション系ラバーです。


写真:ジキル&ハイド V47.5/提供:XIOM

XIOMの担当者によると「スーパープレーのようなボールは出ないけれども、総じて安定感があり、同価格帯のラバーの中では性能が高いという位置づけのラバー」とのこと。

試打の詳細は動画で紹介しているので、今回は総括してもらった内容を紹介します。

川北帆香

まずは川北選手に試打してもらいました。


写真:川北帆香(中央大)/撮影:ラリーズ編集部

――ジキル&ハイド H52.5、どういうところが良かったですか?
川北帆香:良かったところは、ボールが当たった瞬間に上に飛んでいくので、ボールが深くなるところです。

小さく振っても引っかかって普通に入ってくれるので、ループドライブもやりやすいですし、カウンターもすごくやりやすくて、面を被せても引っかかってくれるので、ストレートも結構持っていきやすいなと思いました。

――逆に自分が使うとしたら難しいなと感じた点はありましたか?
川北帆香:良いところの裏返しで弧を描きすぎてしまうので、コントロールが難しいなと思ったところが1つ。

あとは結構硬いので、ちょっとポイントがズレたり、インパクトが弱かったりして相手のボールに負けてしまうと、ミスが多くなってしまうなと感じました。


写真:川北帆香(中央大)/撮影:ラリーズ編集部

――ジキル&ハイド V47.5はどうでしたか?
川北帆香:今、私が使っているオメガVII ツアー iと割と似た感じの感覚で、結構使いやすいです。

自分がもし使うならバックの方が向いてるかもしれないです。上回転のときの弧の描き方が良くて、下回転も引っかかって上がるけど最後回転で落ちてくれます。ただ、ふとしたときにいきすぎてオーバーがあったので、ちょっとコントロールが難しいなとは感じました。


写真:川北帆香(中央大)/撮影:ラリーズ編集部

香取位圭

続いて香取選手にも同様に打ってもらいました。


写真:香取位圭(中央大)/撮影:ラリーズ編集部

――ジキル&ハイド H52.5、どこが良かったでしょうか?
香取位圭:当たった瞬間にボールが上がり、ちょっとかけただけで回転かかってくれるので、厳しい体勢で入れにいっても、得点になるくらいの回転量があると思いました。カウンターもとてもやりやすかったです。

一番良かったのがバックで使ったときでした。飛ぶんですけど思ったより収まるので、ボールのところまで身体がいけば、良いボールが行きます。

ちょうど良い硬さだし、粘着の良さもあって、自分で頑張って回転かけなくても良いボールが入りました。

――じゃあバック面のラバー候補の1つですね。
香取位圭:ちょっと良いです、これは。またバックのラバー、迷っちゃいます(笑)。

バックは、バックスイングが大きく引けない分、ラバーの良さを使いたいので、下回転打ちもちょっと力入れただけで回転がかかって、ボールも深く行ってくれましたし、上回転打ちも硬さがちょうど良くて、食い込みすぎずに球離れもちょうど私の理想的でした。


写真:香取位圭(中央大)/撮影:ラリーズ編集部

――フォアではあまり合わなかったですか?
香取位圭:こんなに飛ばなくて良いかなという感じでした。自分で打ちたいタイプなので、もうちょっと飛ばない方が良いなと。
――ジキル&ハイド V47.5はどうでしたか?
香取位圭:フォアだと今使っているオメガVII ツアー iと硬さは同じくらいで、良いポイントで打てたら全部入ります。結構本気で良いです。

速いボールも行くし、今のラバーより変な落ち方をせず、安定して良い感じです。使う候補に入りました。


写真:香取位圭(中央大)/撮影:ラリーズ編集部

――バックだとどうでしたか?
香取位圭:少し物足りなさはあるんですけど、振ったら入るので安定はします。

例えると、「厚」を使っているみたいな感じで、「特厚」みたいな重いボールはいかないですけど、やってて気持ち良いなという印象です。

吉岡桜子

最後にカットマンの吉岡選手にも2つのラバーをフォアで打ち比べてもらいました。


写真:吉岡桜子(中央大)/撮影:ラリーズ編集部

――ジキル&ハイド H52.5はいかがでしたか?
吉岡桜子:打ったときに飛んでいく感じがあるんですけど、しっかり自分のコントロールしやすい飛び方をします。

カットするときは逆に思ったより、飛んでいかないので、思い切りカットしたりツッツキしたりできるので、回転もすごいかけやすいと感じました。

――ジキル&ハイド V47.5はどうでしょう?
吉岡桜子:ジキル&ハイド H52.5よりも、カットも攻撃も飛んでいくので、使い慣れたらボールが深くいくと思いました。ドライブも抑えられるので、良いラバーだと思います。
――カットマン的な視点でまとめるとどんな感じでしょうか?
吉岡桜子:攻撃はどっちも結構しやすいので、カットのオーバーミスが多い選手は、ジキル&ハイド H52.5を使った方が良いと思います。

カットを自分でコントロールできるとかちょっと浅くなる選手とかは、ジキル&ハイド V47.5を使った方が飛んでいくので、結構合っているのかなと思います。


写真:吉岡桜子(中央大)/撮影:ラリーズ編集部

詳細は動画で

大学生女子トップ選手の3選手の意見、ぜひ参考にしてみてください。

試打での詳細な意見や、打球の様子は動画で紹介していますので、そちらもぜひご覧ください。

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