文:ラリーズ編集部
卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。
第50回を迎えた卓球ギア。記念すべき第50回は、世界が認める天才サウスポー・丹羽孝希(スヴェンソン)の卓球ギアを紹介する。
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丹羽孝希の卓球ギア
戦型
左シェーク裏裏
ラケット
KOKI NIWA WOOD(FL・VICTAS)
ラバー
フォア:V>15 Extra(MAX・VICTAS)
バック:V>15 Extra(MAX・VICTAS)
こだわりのもの
お守りと家族の写真
※ギアは2020年2月時点のもの
ラリーズ編集部のコメント
写真:ファンタジスタはそのプレーと甘いルックスでファンを魅了してきた/撮影:伊藤圭
2009年の世界選手権に出場して以降、日本代表として世界の舞台で戦い続けている丹羽孝希。長く過酷だった東京五輪選考レースで運も味方につけながら、見事にシングルス代表候補選手の座をつかみ取った。
高校3年で全日本選手権を制し、2017年と2019年の世界選手権ではベスト8、リオ五輪で銀メダル獲得をするなど大舞台での勝負強さはピカイチであり、その甘いルックスで多くのファンを虜にしている。
写真:丹羽孝希のラケットケースの中身/撮影:ラリーズ編集部
丹羽の使用用具は、KOKI NIWA WOOD(FL)に両面V>15 Extra(MAX)。
見る者を魅了する丹羽の電光石火のカウンターは、木材7枚合板のラケットと硬くて回転のかかるラバーから生み出されるものだ。
丹羽のラケットケースには、手作りのお守りに家族の写真、ラケットが2本が入っている。世界トップ選手のラケットケースの中身を見ることは滅多にできないが、丹羽のラケットケースはよく見るラケットケースの中身という印象である。
写真:丹羽孝希/撮影:伊藤圭
しかし、この中に重要なこだわりが一つある。それはラバーに貼ってある白い紙だ。
「この白い紙がポイントなんですよ。これはラバーをこのままいれると、上のラケットのラバーが下のラケットのラバーにテンションが吸い取られるからあんまりよくない。ラバー同士が直接当たるのがよくなくて。性能がうつるっていうのがあります。それで白い紙を入れてます」。
普通の人には理解できないような感覚、丹羽のような繊細でトリッキーなプレーをする選手ならではのこだわりである。このような小さなこだわりが積み重なり、丹羽のプレーを支えている。
写真:丹羽孝希/提供:ittfworld
また、ワールドツアーで海外を転戦する丹羽は、休息の大事さも口にした。「試合と合宿があるときは練習しますけど、それがない時はなるべく休むようにはしてますね。睡眠はやっぱり8時間ぐらい取りたいです。練習をできるだけやった方がいいと思うんですが、海外飛び回っているので休む時間作らないと体を壊してしまう。やっぱり体が一番なので」。
写真:Tリーグでもプレーする丹羽孝希/撮影:ラリーズ編集部
今シーズンは五輪代表争いに加えて、Tリーグでも木下マイスター東京の一員としてチームをプレーオフファイナルに導いた。昨年は琉球アスティーダに所属した丹羽は、両国国技館でのプレーを経験していない。
「僕だけ両国経験してないっていうのが結構寂しいかな。今回ファイナルでその雰囲気感じたい。(両国でのプレーは)楽しみです」と頂上決戦が行われる両国国技館でのプレーを心待ちにしている様子だった。
写真:丹羽孝希はどのような戦いを見せてくれるのか/撮影:伊藤圭
多彩なサーブレシーブからの前陣速攻や誰もが驚くセンスあふれるトリッキーなプレー、様々な姿で観客を魅せてくれる丹羽孝希。東京五輪まで残り約半年となり、4年に1度の大舞台でどんなプレーで私たちを魅了してくれるのか。今から楽しみでならない。
>>丹羽孝希「卓球やめるかも…」熾烈な五輪代表争いの心中<前編>