髙取侑史(法政大学)の用具紹介|俺の卓球ギア#41 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:髙取侑史(法政大学)の卓球ギア/提供:髙取侑史

卓球用具紹介 髙取侑史(法政大学)の用具紹介|俺の卓球ギア#41

2019.10.16

文:ラリーズ編集部

卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。

第41回となる今回は、関東学生リーグで特別賞を受賞するなど、同世代でトップを走り続けてきた髙取侑史選手の卓球ギアを紹介する。

>>国公立大学からプロ選手まで!用具や愛用品を紹介する企画「俺の卓球ギア」はこちら

髙取侑史の卓球ギア

戦型
 右シェーク裏裏
ラケット
 Ice Cream AZXi(FL・XIOM)
ラバー
 フォア:オメガⅦ プロ(MAX・XIOM)
 バック:オメガⅦ プロ(MAX・XIOM)
ユニフォーム
 法政大学のユニフォーム
こだわりのもの
 アシトレ(BMZ社)と松陰神社の勝守り
※ギアは2019年10月時点のもの

ラリーズ編集部のコメント


写真:髙取侑史(法政大学)/提供:ゆみ

卓球をしていた両親の影響で卓球を始めたという髙取。

髙取はこれまでに全中団体の部3位・シングルス3位インターハイ団体の部で2位関東学生選手権シングルスベスト16ダブルスベスト8全日本大学総合選手権団体7位関東学生リーグ1部、2部特別賞受賞と輝かしいい成績を残してきている。

髙取の使用用具は、Ice Cream AZXi(FL)にフォア:オメガⅦ プロ(MAX)、バック:オメガⅦ プロ(MAX)。

自分自身のプレースタイルを“早い打点でコースを狙いながら攻めるのが特徴的”と説明する髙取。用具に対するこだわりの根底には、「自分の長所に合っているか、また相手がやり辛いと思うボールを出すことができるか」がある。

現在使用している用具のこだわりを、大学3年生まで使用していた張継科ALC、テナジー05(共にバタフライ)と比較しながら丁寧に説明してくれた。

まずはラケットのこだわりについて。

「張継科ALCは、反発力があるため気持ちの良いボールが打てていましたが、ボールの軌道が綺麗だった為かラリー時に反撃される事が多くありました。

現在のラケットは片面がALC、もう片面がZLCになっていて軌道や食い込み方が異なります。私はバックの威力を上げたいのでバック面にZLCを使用しており、以前よりも安定感と威力が上がりました。それが得点源に繋がっていると思います」。

続いてラバーのこだわりについて教えてくれた。

「テナジーシリーズは使用する選手が多いため、試合中にボールに慣れられて苦しい展開になることが多くありました。そこで長年使用してきたテナジーをやめて、思いきって今のラバーに変更しました。

テナジー05に比べてオメガⅦプロは軌道が直線に近いので、早い打点でコースを突くと抜けることが多くなりました。最初は少し違和感がありましたが打ち方を変えたら良くなりました。

オメガⅦプロは触った感じだと硬く感じますが、実際に打つと食い込みと引っ掛かりがいいのでドライブもミートも打ちやすいです。無意識でも同じ打ち方でもボールに回転が掛かったりかからなかったりするので、相手にとってはやりづらいボールを多く出す事が出来るラバーだと思っています」。

最後に用具全体のこだわりを語ってくれた。

「大学3年生まではただ自分が使いやすい用具を使用する考えでしたが、思い通りの結果が出せないことがありました。そうした中で自分を客観的に見てプレーの特徴であったり、自分が相手の立場だったらどんなボールが嫌なのだろうと考えるようになり、用具を全て変更しました。

用具を変えるだけでプレースタイルが変わる場合もあると思うのですが、私自身は変更して良かったと感じています」。

髙取の相手の取りづらさまで考えた用具選びは、初~中級者が勝つためのヒントが隠されているのかもしれない。


写真:髙取侑史(法政大学)/提供:ゆみ

こだわりの愛用品としてアシトレ(BMZ社)と松陰神社の勝守りをあげた。

私は卓球をする上でシューズやインソールは怪我をしないためにもとても重要なものだと考えています。そうした中でもBMZ社のアシトレというインソールを愛用しています。

このインソールはクッション性もしっかりありながら、ただ歩いているだけでふくらはぎや足の指を鍛えてくれます。これを使用してから試合中でのブレが減りました。またこれまでは試合が続くと脚や腰を痛める事が多くありましたが今は極端に減ったと感じています。

また験担ぎとして松陰神社の勝守りをラケットケースに入れて常に持ち歩いています」。

今後の目標について「直近の大会では全日学ランク以上を目標にしてはいますが、結果は後からついてくるものなので一戦一戦悔い無く納得のいくプレーをしたいです」と力強く語ってくれた。

卓球という勝負の世界で、目先の勝利よりも“結果は後からついてくるものなので一戦一戦悔い無く納得のいくプレーをしたい”という考えに辿り着く選手はそう多くはないだろう。今年が学生最後の年、ぜひその信念を私たちに見せつけてほしい。

>>青山昇太(法政大学)の用具紹介|俺の卓球ギア#32