伊藤礼博(安田学園高校)の用具紹介|俺の卓球ギア#82 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:伊藤礼博(安田学園高校)の卓球ギア/提供:本人

卓球用具紹介 伊藤礼博(安田学園高校)の用具紹介|俺の卓球ギア#82

2020.10.07

この記事を書いた人
Rallys編集長。学生卓球を愛し、主にYouTubeでの企画を担当。京都大学卓球部OB。戦型:右シェーク裏裏

卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。

第82回となる今回は、2019年インターハイで1年生ながらシングルスベスト16入りを果たした伊藤礼博(いとうあきひろ・安田学園高校)の卓球ギアを紹介する。

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伊藤礼博の卓球ギア

戦型
 右シェーク裏裏ドライブ型
ラケット
 ルーティスレボ(FL・Nittaku)
ラバー
 フォア:キョウヒョウプロ3 ターボオレンジ(特厚・Nittaku)
 バック:ファスタークG-1(特厚・Nittaku)
ユニフォーム
 安田学園高校のユニフォーム
こだわりのもの
 リストバンド
※ギアは2020年9月時点のもの

1年生でインターハイランク入り

現在、安田学園高校2年の伊藤は、幼少期から数々の実績を積み重ねている。小学校では東アジアホープス日本代表、中学校では全国中学校卓球大会シングルスベスト8、全日本カデットシングルスベスト8、ダブルスベスト4、東京選手権カデットシングルス優勝といった実績を誇る。


写真:伊藤礼博(安田学園)/撮影:ラリーズ編集部

鳴り物入りで高校卓球界の門を叩いた昨年は、1年生で出場したインターハイでシングルスベスト16入りを果たし、高校でも全国クラスで通用することを見せつけた。


写真:伊藤礼博(安田学園)/撮影:ラリーズ編集部

伊藤の特徴は「心技体智の安定感」

全国で活躍する伊藤を小学生時代から指導するのは、丸子橋卓球スタジオ代表でパラ卓球(肢体不自由者)日本代表監督でもある新井卓将氏だ。

新井氏は、伊藤の特徴を「心技体智の安定感」と語る。

「凄く強いという訳ではないが、『与えられた(直面した)課題に対して妥協しない心』『トータルでミスの少ない安定性の高い技術力』『大きな怪我もなく粘り強いフィジカル』『記憶力やゲーム構成力など智力』が特徴です。何かが突出してるとかではなくトータルで高い基礎力があると思います」。


写真:全日本選手権での伊藤礼博(安田学園高)/撮影:ラリーズ編集部

心技体智が高いレベルでバランスよく安定している伊藤に対し、一段階上に行くためには武器を持つことが必要だと新井氏は分析する。

「少々ヤンチャなプレーや相手にとって予想外のプレーを全国トップの相手に対しても実行できるようになってほしい。それを目指し実現する事ができれば、全国ランク以上のレベルに到達するので、ワクワクしながら指導しています。彼は集中力も習得力も非常に高いので、唯一無二のプレースタイルの実現を期待しています」。


写真:全日本選手権での伊藤礼博(安田学園高)/撮影:ラリーズ編集部

強気なプレーの全日本ジュニア

今や高校卓球界トップクラスの実力者となった伊藤は、自身のターニングポイントとして「小学生のときの東アジアホープス日本代表になったこと」をあげた。

「張本(智和)らの同級生のトップ選手のプレーを見て、自分の力はまだまだだと感じました。彼らとの合宿や遠征は、僕にとってとても貴重な経験でした。仲間のプレーが僕とは対照的な強気なプレーだったので、僕も強気なプレーに変更しようと思いました」。“張本世代”の同級生のプレーに刺激を受け、今の強気なプレースタイルを確立した。


写真:伊藤礼博(安田学園)/撮影:ラリーズ編集部

伊藤の強気なプレーが活きた試合がある。2019年の全日本ジュニア4回戦での曽根翔(愛工大名電高)との1戦だ。当時中3だった伊藤はフルゲームの接戦をものにした。「自分から思いっきり攻めて勝つことができたのでとても嬉しかった」と自身でも一番印象に残っている試合だと振り返る。

キョウヒョウ使いの伊藤

そんな伊藤の使用用具は、 ルーティスレボ(FL)にフォア:キョウヒョウプロ3 ターボオレンジ(特厚)、バック:ファスタークG-1(特厚)だ。


写真:伊藤礼博(安田学園)/撮影:ラリーズ編集部

用具のこだわりについて「相手が取りづらい球を打つためにキョウヒョウにしました。いろいろなキョウヒョウを試した結果、ターボオレンジが僕の中では一番打ちやすく、スピードが出るので使用しています。ラケットはキョウヒョウと相性が良く、軽くて持ちやすいラケットを選んでいます」と教えてくれた。


写真:伊藤礼博(安田学園)/撮影:ラリーズ編集部

また、リストバンドは伊藤にとって欠かせない“ギア”となっている。「試合のときは、赤のタオルには赤のリストバンド、青のタオルには青のリストバンドと決めています」。一種のゲン担ぎとして、色を揃えたギアで試合に臨む。

世界で活躍する存在へ

伊藤は、9月20~22日に行われた森薗政崇支援の高校生強化合宿に参加しており、「上から森薗さんが見ているという緊張感があった。試合が終わった後『あんまり試合勘戻ってないね』と声かけられて自分の試合が見られてたんだなと」とプロ卓球選手の森薗がいる合宿ならではの感想を述べていた。


写真:森薗政崇の言葉に耳を傾ける伊藤礼博(安田学園高校)/撮影:ラリーズ編集部

伊藤は、以前にも森薗と練習をともにしたことがあるという。「森薗さんが自分を指名してくださって練習させていただきアドバイスももらった。球が速くて重くて、森薗さんと練習したときのラバーは1週間くらいで浮いちゃって使えなくなりました」。プロ選手の卓球を肌で感じ、伊藤自身も更なる高みを目指す。

直近の目標は、2年連続ベスト16で涙を飲んでいる全日本ジュニアでの優勝だ。そして、長期的な目標として「日本代表になって、世界で活躍したい」と掲げた。プロ選手やコーチから様々なことを吸収した伊藤が、唯一無二のプレースタイルを手にし、世界へ羽ばたく日が楽しみだ。


写真:全日本選手権での伊藤礼博(安田学園高)/撮影:ラリーズ編集部

森薗政崇支援の高校生強化合宿参加選手の卓球ギア

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