谷本拓海(兵庫中学)の用具紹介|俺の卓球ギア#86 | 卓球メディア|Rallys(ラリーズ)

写真:谷本拓海(兵庫中学)の卓球ギア/提供:本人

卓球用具紹介 谷本拓海(兵庫中学)の用具紹介|俺の卓球ギア#86

2020.11.05

この記事を書いた人
Rallys編集長。学生卓球を愛し、主にYouTubeでの企画を担当。京都大学卓球部OB。戦型:右シェーク裏裏

卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。

第86回となる今回は、中学1年生ながら全日本選手権シングルス一般の部兵庫県予選を通過した“怪童”谷本拓海(兵庫中学)の卓球ギアを紹介する。

>>国公立大学からプロ選手まで!用具や愛用品を紹介する企画「俺の卓球ギア」はこちら

谷本拓海の卓球ギア

戦型
 左シェーク裏裏
ラケット
 ティモボルALC(ST・バタフライ)
ラバー
 フォア:ディグニクス05(特厚・バタフライ)
 バック:テナジー05(特厚・バタフライ)
こだわりのもの
 AirPods

※ギアは2020年10月時点のもの

小6で数々の実績

5歳から4つ上の兄とともに卓球を始めた谷本は、平日は家族で1、2時間程度の練習、小2秋から小6まで週末は兵庫県のクラブチーム・卓栄Kid’sで腕を磨いた。

2019年、小学6年生のとき、近畿選手権ホープスの部優勝、大阪国際招待卓球選手権ホープスの部3位、東アジアホープス日本代表、全日本選手権ホープスの部3位と同年代でもトップクラスの成績を残した。


写真:谷本拓海(兵庫中学)/提供:本人

特に全日本ホープス準々決勝は本人の中で一番印象に残っている試合になっている。

「渡辺(凉吾)君とは何度か対戦した事があり、いつも接戦だったので先にリードしたかった。しかし、0-2とリードされてしまい戦術を『いけるボールは先に回転をかけて攻めよう』に変えて、フルゲームデュースで何とか勝つ事ができたのがすごく嬉しかったです」。

用具のこだわり

そんな谷本の使用用具は、ティモボルALC(ST)、フォア・ディグニクス05(特厚)、バック・テナジー05(特厚)だ。


写真:谷本拓海の卓球ギア/提供:本人

「フォアは、東アジアホープス国内予選の3日前に地元スポーツ店主催の大会でディグニクスを手に入れ、試しに貼ったら(東アジアホープスの)予選を通過したのでそこから使用しています。球持ちが良くボールが自分のイメージ通り飛んでくれるので気に入っています。バックはテナジーの打球感が好きです」と用具選択の経緯を説明した。

また、愛用品はAirPodsだ。「試合前に音楽を聴いてテンションを上げています」と谷本は音楽で心を昂らせて試合に臨む。

ターニングポイントは海外遠征

谷本にこれまでの卓球人生のターニングポイントを聞くと、小6の台湾遠征という答えが返ってきた。

「田阪卓研の松島さんから誘われ参加した台湾遠征で、海外選手との差を感じ、そこから練習への意識が変わり。徐々に勝てなかった選手にも勝てるようになりました」と海外での経験が飛躍のきっかけとなったと振り返る。

「ゲームオール10-9とかの場面で相手のサーブは台から出なくて自分のサーブは台から出てしまった。(田阪卓研の)松島さんから『競った場面で自分のサーブを台から出さずにしっかりコントロールできるか、ストップがキッチリできるか、台から出たボールをしっかり攻めれるかで勝負が決まる。この舞台で勝つにはそこを意識して取り組まないと』とアドバイスを受け、サービス、レシーブに対する意識や打点の高さ、フットワークの足の使い方などを改善していきました」。

兵庫県から全国トップを目指す

小学校卒業後は兵庫中学に入学した谷本は、名門・育英高校でも練習を積んでいる。育英高校卓球部監督で実業団・東京アートでも活躍した田中雄仁氏も谷本を高く評価している。

「両ハンドともにかなり力のある球が打て、最大に集中した時のプレーは目を見張るものがある。まだ中学1年という事もあり集中力や精神面でのムラはありますが、そこはこれからです」。


写真:育英高校で練習する谷本拓海(兵庫中学)/提供:本人

小6で全国でも結果を残した谷本は、県外に出て強豪高校の附属中学でプレーする選択肢もあった中、兵庫県内に残り全国トップを目指す決断をした。

その理由を尋ねると谷本は「小学生のときから育英高校の先輩方や監督に色々教えていただき、良い結果が出てきたので、育英高校に入り勝つ事で恩返しをしようと思いました」と明かした。

育英高校の田中監督はその思いを受け止め、「兵庫県に残り全国トップを目指すという決断をした位なので、秘めたる強い気持ちはあると思います。今は1日でも早くその気持ちが全面的に出てくる事を待ちながら鍛えてます」と谷本の強化に余念がない。

中学1年で全日本兵庫県一般予選通過

育英高校で高校生に揉まれながら実力をつけた谷本は、激戦区兵庫県で2020年全日本選手権一般の部の予選を中学1年生ながらも突破した。

「(自信のあるプレーは)サーブで相手を崩し3球目を先に攻めてからの連続攻撃。今年度の全日本選手権一般の部では1つでも多く勝ちたい」と本大会での活躍に向け、意気込んでいる。

父・信吾さんは息子・拓海のことを「超マイペースで意外に負けず嫌い。舞台が大きいほど試合を楽しめるタイプ」と評しており、「小さい頃から応援してもらえる選手になりなさいと言ってきました。たくさんの方々との出会いを大切にし、これからも色んな方から応援してもらえるよう頑張ってもらいたい」とエールを送る。

兵庫県から全国トップを目指す谷本が、全日本の舞台で輝けるか。1月の本大会が楽しみだ。

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